「なあララ、今夜は久しぶりに一緒に寝ないか?」突然のリトからの誘いにララは思わず固まった「え…?」目を丸く見開き、口をぽかんと開けて足を止める。「どうした?嫌なのか?」「あ、うぅん。そうじゃないよ。でもリト…、いいの?」どうやら今まで散々別々の部屋で寝るように言ったのが裏目に今になって裏目に出たらしい。しかしララ自身は自分と寝るのは嫌ではないようだった。そしてララはリトにこう提案した。「ねえリト。私、一緒に寝るならリトのベッドがいいんだけど、だめかな?」リトとしては何となく美柑に女性たちとの関係がばれる可能性がある行動は避けたかった。いや、いずれは美柑だけでなく父親である才培や母親である林檎にも打ち明けねばならないのはわかっていたが、今はまだそこまで踏み込む勇気はなかった。「ララの部屋はだめなの?」「私の部屋でもいいんだけど、私はリトのベッドがいいの」ララにまっすぐ見つめられ、リトは彼女が自分の部屋を望む何かしらの強い理由があるのだろうと感じた。ララはリトの部屋のドアを閉め、ベッドに座っているリトの隣に寄り添うように腰掛けた。ララはリトにこれから何をされるのか知っていたが、それを不安に思うことは無かった。ちょこんとリトの肩に頭を預け、ゆっくりと目を閉じる。そんな彼女のかわいらしい姿にリトは胸を高鳴らせた。「ララ…」「リト…」二人はお互いの名前を呼び合い、見つめ合う。そして互いに吸い寄せられるようにキスを交わした。初めは唇を重ねるだけのキス、それからララは口を開きリトの舌を受け入れる。しばらくリトがララの口内を味わったあと、ララもリトの口の中へ舌を侵入させてリトの口内を味わった。二人が唇を離すと、二人の深く甘い口づけの証に二人の唾液が糸を引いた。リトはララを優しく抱きしめ、そのままベッドに倒れこんだ。ララは少し赤くなりながらも笑顔でリトの顔を覗き込む。裸を見られても動じないララが珍しいな、と思いリトが尋ねた。「どうしたんだ、ララ?珍しく赤くなっちゃってさ」「だって嬉しいんだもん。リトに抱きしめてもらいたいってずっと思ってたし、それが今叶ったんだって思ったら…」「抱き締めるだけじゃないよ?」リトはそう言ってからララの唇に自分の唇を重ねる。「…ん…」二人は長いキスを交わす。そしてリトの手がララの背中からお尻へ移っていく。「やだぁ…リトのえっち…」「えっちなのは嫌?」リトはララを愛撫していた手を止める。「もう…。リトにされるんなら嫌じゃないよ…」今度はララの方から唇が重ねられた。「ん…あん…リト…」「ララ…」真っ暗な部屋の中でララとリトは裸で抱き合っていた。リトのキスが唇だけでなくララの肩や首筋、胸にも降り注ぐ。ララがふと時計に目をやると時刻は午前1時を回っていた。「もうこんな時間…」「エッチしてると時間が早く過ぎてくな」「そうだね…。ねえリト、私が初めてリトのベッドに潜り込んだ日のこと覚えてる?」突然ララはリトにそんなことを尋ねてきた。「ああ、あのときのことか。俺もあのときは驚いたよ」朝目覚めたら裸のララが自分の隣で眠っていたあの日。女性に対して全く免疫の無かったリトにとっては刺激が強すぎて、つい大声を上げてしまった。そんな自分がララを含めた複数の女性を抱くようになったのだから、世の中何が起こるかわからないものである。「あのときさ、リト、私の裸を見て大声上げたよね?」「そうだったな」リトはくすっと笑ってララの滑らかな背中を指で撫でる。「あのとき私、少しショックだったんだよ?リトは私が傍にいるのは嫌なのかなあって…」「そうなの?」「うん…。だから私ね、リトにして欲しいことがあるんだ」ララは少し真剣な目でリトを見つめた。その眼差しにリトの愛撫の手が止まる。「何をして欲しいんだ?」「…今日このまま眠って、朝起きたときに私を抱きしめて『おはよう』って言ってほしいな」そう言いながらララはリトにぎゅっと抱きついて彼の胸に顔を埋める。そんな彼女がかわいくてリトはララの上に覆いかぶさって彼女の体に何度も唇で吸いつき、キスマークを付けていく。「もう、リトえっちすぎ…」ララがそう言った瞬間リトの勃起したペニスが自身の割れ目に触れた。もう彼は自分の中に入りたくて仕方ないらしい。ゆっくり、ゆっくりと自分の膣が彼のペニスの形に広がっていく。これまでの愛撫でララの膣は十二分に湿っており、リトのペニスを何の抵抗もなく呑み込んでいった。ララはデビルーク人のため地球人より筋力が強い。それは膣も同じのようで、ララの締め付けは春菜や唯のそれよりも強く、その強さに合わせてリトの腰の動きもつい激しくなってしまう。「…ああっ…リト…」膣の中に直接感じる彼の感触にララはうっとりとして吐息を漏らす。「あのときベッドに潜り込んだのも今くらいの時間だったの…。あのときはリトは寝てたし、私を抱きしめてくれることも無かったけど、今リトとひとつになれて私幸せだよ…」 「ララ…」繋がった部分からは白い愛液が染み出し、リトの腰の動きに合わせてグチュグチュと卑猥な音を立てた。リトの手がララの柔らかい乳房や透き通るような白い背中、きゅっと締まったヒップ、艶やかな髪と色々なところに伸びる。彼女を余すところなく味わいつくすような愛撫と膣内に直接触れている彼のペニスの感触、子宮に届く激しいピストンにララは今すぐにでも果ててしまいそうになる。「あっ…、リ…リトっ…、私もう…」「ララ…、俺ももうイくよ…」ララの膣がより強くぎゅっと締まり、その刺激にリトは溜まった精液を一気に彼女の中に吐き出していく。リトは射精しながらもララの奥へ奥へ突き込むように腰を振り、ララの子宮口をこじ開けて彼女の子宮内を白く染め上げる。「…あ…は…、か…」声も出ないほどの快楽にララの頭は真っ白になる。リトに出された余韻に浸るララだったが、そのときリトのペニスに変化が起こった。射精を終えて収縮していたはずのリトのペニスが急に勃起を始めたのである。「…リ…リト…」「ララ…。俺もっとララと気持ち良くなりたい…」リトは腰にかかっていたタオルケットを乱暴にベッドの下に投げ捨て、ララと強く強くキスをした。ララもリトの唇に吸いつき、そのまま二人は荒々しく舌を絡めあう。二人から理性は完全に消え失せ、明け方近くまでリトとララは獣のように腰を振った。入りきらない精液が膣の外にこぼれてもリトは構わずにララの中に射精し続けた。ララもリトのペニスが絶対に抜けることのないように彼の腰に脚を絡め、本能の命じるままリトの精液を際限なく子宮に受け入れ続けた。そして翌朝、いつものように美柑がキッチンで朝食を作り、ナナとモモが皿やコップを用意していた。時計に目をやった美柑はふっとため息をついた。この場にリトがいないのもまあいつものことである。「ねえナナさん、リト起こして来てくれない?」美柑はみそ汁の鍋を見ながらナナにそう頼んだ。「あら美柑さん、リトさんなら私が…」モモがにやにやしながらそう言うと美柑はきっぱりと断った。「モモさんは結構!」「そういや姉上も起きてきてないな。モモは姉上を起こしに行ってくれよ」ララの姿も見えないことに気づいたナナがモモにそう言った。「そういえばそうね。じゃあリトさんをお願いね、ナナ」「…うん?うーん…」リトは股間に違和感を感じて目を覚ました。「あ、リトやっと起きた♪」ララはリトのペニスを手に持ち、顔を近づけた状態でにっこりとほほ笑んだ。「ララ、おはよう。ひょっとしてフェラしてくれてたの?」「うん♪リトに気持ち良く起きてもらえるかなって思って…」「もう、ララかわいすぎ」リトはララを抱き寄せてキスをする。もちろんキスだけで終わるはずがなく、リトはララを自分の下に敷くような体勢になり、そのままフェラチオで勃起したペニスをララの膣に挿入した。「やんっ…リト朝からえっち…」「これからララと寝たら朝になるたびにこうしたいんだけど、嫌ならやめようか?」「もう、嫌だなんて言ってないもん…。…あっ…」リトのペニスがゆっくりゆっくりとララの膣内を這いずりまわる。二人が快楽にどっぷりと浸かり、リトが射精しようとした瞬間に部屋のドアが開いた。「おいリトー。そろそろ起きろって美柑が…」ナナはリトの部屋で行われている行為に目を見開く。目に飛び込んできた自分の姉がリトの精を受け止める瞬間の光景にナナの中で時が止まった。裸で唇を重ね舌を絡め、二人は腰を震わせながらお互いに夢中になっている。言葉が出なかった。ゲームの中で見た行為よりもずっと生々しい性行為を目の当たりにして。ナナは愛し合うというのはもっと綺麗で美しいことだと思っていた。だが純真で性の知識もなかったはずの姉ですらいまや愛する男とのセックスの虜になっている。ナナが呆然としているとリトがナナに声をかけた。「ナナ、起こしに来てくれたのか?」ナナはハッとして返事をする。「あ…ああ…」リトは何事も無かったかのようにララに声をかける。「ララ、そろそろ朝ごはんだぞ」「え~…、もうちょっとゆっくりさせて…」ララはリトと交わった余韻にまだ浸っていたいらしい。「美柑に迷惑がかかっちまうだろ?ほら、手貸してやるから」リトはそう言ってララの背中に腕を回して抱えるようにして彼女を起こした。ララはリトの手を借りながらのろのろと昨晩脱ぎ捨てたパジャマを身につけていく。「ナナ、ララは俺が連れてくから先に下りといてくれ」「…あ…、うん…」ナナはそう言われてリトの部屋を出た。部屋を出た先にはモモが立っていた。「お姉様、昨夜はリトさんの部屋にいたのね」モモは何食わぬ顔で言った。「どうしたのナナ?美柑さんが待ってるわよ?」モモは姉とリトが何をしていたのかとっくに気づいているようだ。ナナは無言でモモのあとについていった。ぐちゃぐちゃになったナナの頭の中など気づかぬふりでモモはさもこれが当たり前なのだというように振る舞った。ナナの中で恋愛の像が音を立てて崩れていった。
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