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668 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/21(月) 00:54:31.99 ID:FeIv1snBo


恒子「け、けっちゃくぅぅぅぅぅぅ!!」

恒子「な、なんとチーム須賀らぶ副将の対木もこ選手が三倍満をツモって2チーム飛ばして終わらせてしまったぁぁぁぁぁぁ!!」

恒子「あの、お二人ともどうでしたでしょうか?」

良子「ノーコメント」

恒子「え!?」

良子「いえジョークです。しかしまさかこんな結果になるとは……」

南浦プロ「個々の差が決して大きい訳ではねぇし、この副将戦でもそれは然りなんだが」

良子「対木選手の和了りは倍満 7700 満貫 倍満 跳満 三倍満。これだけの火力で和了られたら他のチームはきつかったでしょうね」

南浦プロ「しかもほぼ全て聴牌まで持っていってる。なおかつ振込みゼロ……」

南浦プロ「トップ目にこんな奴が居たら正直勝てる気しねーよ」

良子「これで一年生と言うのですからすげーモンスターですね」

南浦プロ「去年の荒川憩、神代小蒔、天江衣が出た時を思い出すねぇ……」

南浦プロ「ま、その一人は更にパワーアップしてたんだが」

良子「確かに。チャンピオンその他を封じて先鋒戦で+117800は恐ろしいほどだと思います」

南浦プロ「まぁ最初に言ったが相性の問題も有るからな。あのメンバーだと荒川の嬢ちゃんに有利な要素が幾つか有ったし」

良子「どちらにしてもこの二人を擁し、次鋒中堅と安定していた須賀らぶチームは間違いなく実力はトゥルーだと思います」


679 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/21(月) 01:13:18.20 ID:FeIv1snBo



恒子「しかし大将戦まで回らずに終わってしまった訳ですがどうなるのでしょうか?」

良子「本当ならそれで試合終了な訳ですが、これは練習試合ですし……」

咏「良子ちゃんに南浦プロ……ちょいちょい」

南浦プロ「ん?なんだ?」

咏「いやー、ちょーっとお話が有るんで」

良子「はぁ……」

南浦プロ「ま、大体想像つくがな」

咏「んじゃ、こっちでお願いします」



――――――

――――

――



680 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/21(月) 01:20:07.59 ID:FeIv1snBo



【チーム虎姫】



照「…………」グッ

菫「…………」ボーッ

尭深「…………」ポケー

誠子「…………」ズズーン

淡「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ボロボロ



郁乃「えっと、えっと……」オロオロ




700 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/21(月) 01:39:16.33 ID:FeIv1snBo

郁乃(ど、どないしょう……こんなん私が代行になってから初めてや……)

郁乃(なんぼいうたかて、去年の団体戦優勝チームやでー?)

郁乃(そりゃあ去年のメンバーのうち残ってるんは宮永ちゃんと弘世ちゃんだけやけど、渋谷ちゃんや亦野ちゃんかて前のメンバーに劣ってへんはずやし~)

郁乃(おまけに大星ちゃんが加わって攻撃力では最高のチームやって善野さんも言うとったんよ?)

郁乃(それがフタを開けたら、今年結成された無名のチームに大将まで回らず飛ばされとるって……)

郁乃(……全部夢やったらええんやけど、現実なんよなぁ~)

郁乃(宮永ちゃんはうつむいて握った手を震わしとるんかな~?)

郁乃(弘世ちゃんはあまりの結果に放心状態やし……)

郁乃(渋谷ちゃんは空の湯飲みを持ったまま天井を見上げとるなぁ)

郁乃(亦野ちゃんは……あーもう床にひざまずいて泣き顔を見られんようにしとるし……)

郁乃(大星ちゃんはもう手が付けられんほど大泣きや)

郁乃(正直、私もどうしたらええんか、分からへんし~)

郁乃(……私も泣きとうなってきたわ~)グスン


710 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/21(月) 02:06:13.44 ID:FeIv1snBo

郁乃(せやけど、私も代行やけど一応は監督さんなんや)

郁乃(この空気をどうにかできるんは私しかおらへんのやで~)

郁乃(例え憎まれ役になったとしても、私がここで皆を奮起するような事を言わなあかん)

郁乃(私やったら出来る。心を鬼にしてもここで何か言わんと……)



郁乃「皆お疲れさんやで~」

郁乃「いや~まさかこんな結果になるとは思わへんかったなぁ~」ニコニコ




711 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/21(月) 02:14:20.69 ID:FeIv1snBo

照「……」ギリッ

菫「……」グッ

尭深「……」

誠子「……」

淡「……」ヒックヒック



郁乃「あの須賀らぶってチーム強かったなぁ~」

郁乃「特に荒川憩ちゃんは去年の実績から言っても要注意やったけど、あのゴスロリのかわいい子はホンマノーマークやったわ~」

郁乃「あんな強い一年生が大星ちゃん以外にもおるんやなぁ~」

郁乃「もっとスカウトには力入れんとアカン言うことやね~」ウンウン


714 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/21(月) 02:43:13.63 ID:FeIv1snBo

郁乃「まぁ他にも新子憧ちゃんや南浦数絵ちゃん、滝見春ちゃんとええ一年生がおったし、今年は有望なんが多いんやな~」

郁乃「ま、よー考えたらうちにも安福ちゃんや森垣ちゃんがおるんやからお相子みたいなもんやけど」

菫「……代行」

郁乃「安福ちゃんはもっと自信を持ったら、強うなるんやけどなー」

菫「代行」

郁乃「森垣ちゃんはイケイケ押せ押せな性格はええんやけど、偶には引く事も知らんと――」

菫「代行!!」

郁乃「……どないしたん?弘世ちゃん。そんな大声出して」

菫「……ハッキリ言ったらどうなんですか」

菫「“私達は弱い”って」

菫「去年の団体戦優勝チームでありD地区最強のチーム虎姫が、無名のチームに練習試合とは言え311500点差も付けられて飛ばされたんですよ?」

郁乃「せやね~。まさかそんなに点数はなされるとは思わへんかったわ~」

菫「しかも全員マイナス収支だ。同じく飛んだ阿知賀ですら一人はプラス収支なのに……」

郁乃「う~ん、新子憧ちゃんは上手かったな~。状況判断も的確やったし」

郁乃「しかもかわいいしな~」

菫「代行!真面目に聞いてください!」

郁乃「そ、そんな怒鳴らへんでもええやん……」

菫「代行の態度が不真面目だからです!……いえ、そんな事は問題じゃなくて……」

菫「……代行。誤魔化さずに言って下さい」



菫「レギュラーは剥奪。チーム虎姫は解散だって!」



752 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 01:03:30.67 ID:WSLlvxoZo

照「……」

尭深「……」

誠子「……」

淡「……」

菫「みんな覚悟してますから」

郁乃「……はぁ~」

郁乃「ホンマにみんなそう思っとるん?」

照「……はい」

尭深「……」コクン

誠子「……勿論です」

菫「ただ淡だけは何もしていませんし、彼女だけはそのままよろしくお願いします」ペコリ

淡「えっ!?」

淡「嫌だよ!私も皆と一緒に――!」

菫「ダメだ。お前は何もしてないんだ、悪いのはお前まで回せなかった私達なんだ。お前が責任を取る必要は無い」

菫「お前は新しいチームで頑張れ」ニコッ

淡「でも私は菫やテルーが居ないとダメなの!!」エグエグ

菫「バカ……泣くな。それに菫先輩だろ?」

菫「まったくお前はいつまで経っても直らないな」クスッ


754 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 01:16:43.00 ID:WSLlvxoZo

照「……淡」

淡「テルー……」グスグス

照「大丈夫。淡なら何処でも上手くやれる」

淡「でも私はテルーが!」

照「……ありがとう淡」ギュッ

淡「うわぁぁぁぁぁぁん!!」

尭深「……」グスッ

誠子「……」グスグス

菫「……」ウルウル



郁乃「……あんな~皆、なんやえらい泣いてお別れムードの所悪いんやけど~」



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郁乃「別にレギュラー剥奪の上にチーム解散なんてせ~へんよ~?」



菫「…………は?」




764 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 01:35:56.61 ID:WSLlvxoZo

郁乃「いやだって~私、一言もそんな事言うてへんし~」

菫「し、しかし渋谷が帰ってきてレギュラー外されても仕方ないって言った時、まだ負けてないから無理って言ったじゃないですか!」

郁乃「確かにそれは言うたなぁ~」

菫「つまり負けたらレギュラー剥奪と言う事と同じでは……」

郁乃「嫌やな~。それは弘世ちゃんの勘違いやで~」

郁乃「私は皆に発破をかけるつもりでそう言うたつもりで、そんなレギュラー剥奪の上にチーム解散なんてこれっぽっちも考えとらんかったんやで~?」

郁乃「大体一回負けたくらいでそんな重い処分をする訳あらへんやん」

郁乃「……えっと~もしかして皆そう思っとったん?」

照「……」コク

尭深「……はい」

誠子「てっきりそう言う事かと」

淡「そう言う事だって菫が……」

菫「あ、いや私はあまりに酷い成績で……えっと、その……だな///」カァーッ

郁乃「なるほどな~。せやからあんなお通夜ムードやったんやね~」

郁乃「ホンマ弘世ちゃんはおっちょこちょいやな~」クスクス

菫「……返す言葉も有りません///」


773 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 02:00:06.11 ID:WSLlvxoZo

郁乃「まぁ皆がどうしてもって言うんやったら考えとくけど~?」ニコッ

淡「駄目ダメだめぇぇぇぇぇぇぇっ!!」ギュッ

照「……だめ」

尭深「……すみません」

誠子「えっと私も勘弁してほしいかなぁーって」

郁乃「ふふふ。安心しぃ、さっき言った通りそんな事微塵も考えとらへんから、な?」

郁乃「それに大会まであともう少しなんや、ここでチーム解散しても何にもならへんしな~」

郁乃「寧ろ私が善野さんや色んな人に怒られてしまうわ~」

郁乃「……それにしても弘世ちゃんがこんなおっちょこちょいやったとはなぁ~」

郁乃「これはええ事知ったわ~」ニコニコ

菫「……///」

淡「普段真面目でクールだからね~」

尭深「しっかり皆をまとめてらっしゃいますし……」

誠子「正直意外でした」

照「そう?菫は割りと普段からぽんこつだと思うけど?」

菫「お前にだけは言われたく無い!この元祖ぽんこつ!」


774 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 02:11:23.23 ID:WSLlvxoZo

郁乃(良かったわ~。皆が元気になったみたいで~)

郁乃(でも私の言動で勘違い起こさせてしもたみたいやし、気をつけなあかんな~)

郁乃(多分、善野さんやったらもっと上手い事言うたりしはるんやろうけど~)

郁乃(と言うかそもそも善野さんの指導やったらこんな事にならへんやろうしな~)

郁乃(……こんな事態を招いたんも私の指導不足っちゅう事……なんやろなぁ)

郁乃(代行として今日まで自分なりに頑張ってきたつもりやけど、全然あかんかったんやな~)

郁乃(……ホンマに辞めるべきは私なんかもしれんなぁ)

咏「いくのん、いくのん」チョイチョイ

郁乃「あれ?咏ちゃんどないしたん?」

咏「ちょーっと相談があるんだけど、こっち来てくんね?」

郁乃「んー分かったわー」

咏「悪いねぃ。んじゃこっちで……」



――――――

――――

――



780 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 02:41:41.36 ID:WSLlvxoZo



【チーム阿知賀】



灼「……ただいま」

灼「ごめん……ハルちゃん、みんな。私……」ギュッ

穏乃「あ、灼さん……」

玄「灼ちゃん……」

宥「……え、えっと」オロオロ

憧「……」

晴絵「……灼」

灼「みんなが頑張って繋いでくれたのに!私守れなかった!」ポロポロ

灼「本当にごめんなさい!」

穏乃「えっと、その……仕方ないですよ灼さん。だってあの虎姫だって飛んでるんですよ?」

灼「でも虎姫は南場では連続で和了ってた。私は一度だけ……それも安手」

灼「更に言えば77000点を失って断トツの収支ワースト……」

灼「憧が稼いでくれたのに……」ギリッ

憧「灼さん……」


786 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/22(火) 03:07:35.20 ID:WSLlvxoZo



灼「ハルちゃんの為に頑張りたかったのに!」

灼「皆から受け継いだものを穏乃に渡したかったのに!」

灼「私は!殆ど何も出来なかった……」

晴絵「……灼」ギュッ

灼「ハル……ちゃん?」

晴絵「良いんだよ灼。アンタがそんなに思いつめなくても」

晴絵「勝負は時の運だ。それにあの卓は非常に色んな条件をクリアしなければならなかったしね」

灼「でも!私は!」

晴絵「良いんだって。あんたはよく頑張った、それはここに居る全員が分かってる」

玄「そうだよ!そもそも私が先鋒戦であんなに削られなければ……」

宥「ううん。私がさらに失点を重ねなければ違ったはずだよ」

憧「それを言うなら私がもうちょっと稼げば良かったと思うし……」

穏乃「私はえっと……もっと応援すれば良かったんだ!」

憧「いや、あんたがそれ以上応援したら五月蝿いだけだから……」

灼「みんな……」

晴絵「そう言う訳だ。更に言うなら私の指導不足って事だし……」

灼「違う!ハルちゃんは立派にやってる!」

晴絵「……ありがと」

晴絵「だからさ。灼、この結果はアンタだけのものじゃない。チームの結果、そして私の指導の結果だ」

晴絵「……アンタ一人が背負い込む事はないんだよ」

灼「……ハルちゃん」ボロボロ

灼「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」

晴絵「…………」ナデナデ



809 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 01:18:06.51 ID:u4LIbRGFo

晴絵(私もこんな時が有ったなぁ……)シミジミ

晴絵(私なんて弱かったからたくさん負けて、その度に悔し涙を流したっけ……)

晴絵(涙は青春の汗だなんて、ちょっと古臭いかな?)

晴絵(ま、強くなれ灼。アンタはまだまだ強くなれるさ、皆と一緒にね)ナデナデ

咏「晴絵さん、晴絵さん」チョイチョイ

晴絵「ん?」

晴絵「ごめん灼。ちょっと外すわ」

灼「うん……」グスッ

晴絵「悪いけど灼の事頼んだよ」



――――――

――――

――



813 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 01:35:27.11 ID:u4LIbRGFo



【チーム永水】



初美「ただいまですよー。疲れましたー」

小蒔「お帰りなさい」

巴「お帰りはっちゃん」

春「……お帰り」ポリポリ

霞「お帰りなさい。惜しかったわね」

初美「本当ですよー。なんですかあの子。とんでもない火力ですよー」

雅枝「和了したんが6回、うち5回が満貫以上。親倍満 満貫 倍満 跳満 三倍満……」

雅枝「その1回も7700。ほんで稼いだ合計が+85700」

雅枝「薄墨が役満2回和了ってるのに+28500って事を考えても相当やな」

初美「大体役満和了るのにあんなに気を使ったのは初めてですよー」

霞「普通なら2位確定で遠慮なく和了ればいいんだけど、1位だけを狙うと言う条件が有るとね」

巴「ちょっと可哀想でしたね」

小蒔「特に阿知賀の鷺森さんは先鋒での私や玄さんみたいで……」

春「……仕方ない勝負は非情」ポリポリ


816 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/10/23(水) 01:57:13.81 ID:u4LIbRGFo

雅枝「あの須賀らぶってチーム、名前こそふざけとるけど実力は相当やな」

雅枝「先鋒戦終わった時は、正直荒川憩を抑えれば何とかなる思とってたけど、こんな子がおるんやったらそれだけではすまへんやろうな」

霞「ええ。はっちゃんは超攻撃型で北家で役満を和了れるのが大きな武器なのに、それ以上稼がれると……」

雅枝「それだけやない。それ以外やったら正直薄墨の防御はぺらっぺらの紙や」

雅枝「今回辛うじて直撃は避けとったけど、くらっとったらウチも飛ばされとったやろうなぁ」

初美「うーそれは否定できないのですよー」

雅枝「……やっぱりアンタ達にも基礎からみっちり教える必要がありそうやな」ニヤッ

初美「そ、それは勘弁して欲しいのですよー」

霞「でも確かに私達はオカルトに頼りすぎてる部分が大きいから、基礎を鍛えなおすのは悪くないですね」

初美「か、霞ちゃんまでー」

雅枝「なぁに、心配せんでもちょーっと苦しいだけや。それを過ぎたらええ気持ちになるし」

初美「よく分からないですけど、目覚めたくないのですよー」

咏「雅枝さーん、ちょっと良いかな?」

雅枝「んー?何や?」

咏「あっちでちょっと話をしたいんですけど良いですかねぃ?」

雅枝「ん。分かった」

雅枝「ほな、ちょっと行ってくるわ」



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最終更新:2013年11月17日 22:37