402 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/19(木) 01:00:20.53 ID:ngOK4p8+o
【須賀らぶ~新婚編~】
チュンチュン
京太郎「ん……んー」パチパチ
京太郎「……あれ?もう朝か」
雀の鳴く音で目覚めたと言えば聞こえは良いのだろうが、実際は習慣的にこの時間に起きるようになっていたので関係無い。
特にこの家に住み始めてからは自分以外の人間が居るせいか、ほぼ寸分の狂いなく起床予定の時間に起きる事が多くなったように思える。
京太郎(……学生時代は二度寝、寝坊、遅刻は当たり前だったんだけどな)
過去を振り返ると、割と自堕落な生活をしていたなと思い苦笑する。実際そういう生活を長い間続けていたし、幼馴染にはよく怒られていたのだが。
そんな事を考えながら、とりあえず起きようと手を動かそうとしたが――
京太郎(あれ?何か重い……)
寝てる間にどこか痛めたかと思い、腕の方を見るとすぐに理由が見つかった。
もこ「ん~。むにゅ……」
学生時代とあまり変わらない幼げな顔を幸せそうにしながら、対木(旧姓)もこが俺の腕を枕にして寝ていた。
……裸で
405 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/19(木) 01:19:14.81 ID:ngOK4p8+o
京太郎「うぉっ!?」
思わず驚いて腕を引きそうになるが、すんでの所で思い止まる。何故ならすぐにその理由に思い当たったからだ。
京太郎(……あー昨日は一緒に寝たっけ)
朝は低血圧と言う訳ではないが、寝起きであれば思考が追いつかない事はよくある事だ。思い出せば、何故彼女がそこに居るのかもすぐに理解できる。
……まぁ理解できたからと言って、平静でいられるかどうかは別だけれども。
京太郎(基本的に薄暗いから、こう明るいところで改めて相手の裸を見ることなんて無いもんなぁ)
京太郎(……やべ。朝から元気すぎるだろ俺の息子よ!)
つい明るい所でもこの幼げな肢体を見ていると昨晩の事が思い出され、更に男の朝特有の“アレ”も相まってちょっと元気過ぎる息子を抑えようともう片方の腕を動かそうとするのだが――
京太郎(あれ?こっちも動かねーぞ!?)
何故かもう片方の腕も動かない。何故なのかと思いそちらの方に振り返ると……
絃「すぅすぅ……」
こちらも幸せそうな寝息を立てながら、霜崎(旧姓)絃がこちらも腕枕にして寝ていた。
……やっぱり裸で
408 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/19(木) 01:39:15.02 ID:ngOK4p8+o
京太郎「げえっ!?」
二度目とは言え驚くものは驚く。思わず腕を抜こうとして思い止まる
絃「ん……」
だが慌てて腕を動かしたせいか彼女の眠りを妨げてしまったようで、僅かに気だるげに動くと共に目蓋がうっすらと開く。
絃「……あれ?京太郎さん」
未だ寝ぼけているであろう脳を起こしながら、彼女が俺の名前を呼ぶ。
京太郎「あ、うん。その……おはよう」
絃「おはようございます」ニコッ
朝一だと言うのにまるで天使のような笑顔で挨拶してくる。
本来ならその笑顔に癒されるのだが――
京太郎「あの……えっと、胸がですね」ポリポリ
絃「……胸?」
視線をそちらに向けないように逸らしつつ、頬を掻きながら告げる。
本音を言えばじっくり見ていたいのだが――
絃「キャッ!?」バッ
絃「…………見ました?///」ウルッ
手近に有ったシーツで胸を隠しながら、涙目で恥ずかしそうに彼女が尋ねる。
正直に言えばもう何度も見慣れるほど見たはずなのに、いまだに彼女は恥ずかしいらしい。
……かわいい
412 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/19(木) 01:58:39.84 ID:ngOK4p8+o
あまりの可愛さに、朝からもう1ラウンド突入しようと彼女に襲い掛かろうとした、その時――
数絵「……何してるのかしら?」ジィーッ
気配を全く感じさせず、まるで最初からそこに居たかのように南浦(旧姓)数絵が居た。
……それはもう何か汚物を見るような冷たい目で。その目に不覚にも更に興奮したのは内緒だ。
数絵「そろそろ起きる頃かと思って来て見たら……随分お盛んな事ね」
京太郎「お、いや、これはその……」
数絵「……まったく。昨日あれだけ私も相手したのに///」ボソッ
呆れた顔で俺を見ていた数絵だが、昨晩の事を思い出したらしく真っ赤になりながらがら小さく呟く。
なんだかんだ言って、あの時に一番恥ずかしがるのは数絵だ。
……一番乱れるのも彼女なのだが、それは絶対に本人に言ってはならない。
数絵「……何か言いたそうね」ジィーッ
京太郎「……い、言え何も」アセッ
言ったら最後、どういう顛末を迎えるかは分かりきっているので絶対に言ってはならないのだ。
無事に明日も朝日を拝みたくば、であるが。
413 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/19(木) 02:07:12.00 ID:ngOK4p8+o
ここでもし――
京太郎「じゃあ数絵も混ざるか?」ニヤッ
なんてからかおうものなら、こちらも明日の夕日が拝めなくなるだろう。
ゆえに言わない。人は成長するものなのだ。
なのでこの場合言うべき言葉の正解は――
京太郎「おはよう。数絵」
数絵「おはよう。京」
普段どおりの朝の挨拶なのである。
422 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/20(金) 01:51:02.42 ID:DHfllELHo
京太郎「その様子だと他の皆は起きてるのか?」
数絵「当たり前でしょ。とっくの昔に起きてるわよ」
数絵「まぁ絃さんともこは低血圧だし、私は昔から朝は得意だし」
実際数絵は起きるのがかなり早い。それは南浦プロと暮らしていた頃から変わらず、日の出と共に起きてはトレーニングをして朝食を作っている。
……昨日あれだけ体力を使っておきながら、それでもまるでそんな事有りませんでしたとばかりに早起きが出来る、数絵の体力は一体どうなっているのだろうか?
数絵「とにかく。早く着替えて頂戴」
京太郎「へいへーい」
絃「あ、あの、それじゃ私も着替えてきますね///」アセアセ
一緒に着替えればいいだろうに、俺に見られるのは恥ずかしいのか自分の部屋に戻る絃さん。
相変わらず初々しい人だ。まぁ、そこが良いんだけれども
数絵「もこも起きなさい」
もこ「……ん。おはよう数絵」フニャッ
数絵「はい、おはよう。これに着替えて」
もこ「むぅ……」
まだ寝ぼけてるのか、ふらふらしながら着替えようとするが上手くいかない。もこは朝がとにかく弱いのだ。
そして大体そうやって悪戦苦闘してると――
数絵「はぁ……しょうがないわね」
見かねた数絵が手伝い始める。端から見るとまるで姉妹のようだが、現実的にはどちらも俺の嫁である。
……いやある意味姉妹のようなものか。凄く下品な発想だけれども
424 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/20(金) 02:05:01.67 ID:DHfllELHo
まだまだ悪戦苦闘中の二人を置いておいて……と言えば聞こえが悪いが、実際手伝う事も無いのでさっさと着替えた俺はリビングへ向かう。
そこには――
憩「おはようさんやで、京ちん♪」
エプロンを纏っていつも通り天使の笑顔で料理をしている、荒川(旧姓)憩さんが居た。
憩「もうちょっと待っててや。すぐ出来ますよーぅ」
そう言って彼女は軽快に包丁を振るう。その様子はまさにデキる奥さんと言えよう。
だがそんな彼女も付き合った当初は、決して料理が上手とは言えなかった。何度か死に掛けた事も有ったのは良い思い出だ。
しかしその後はメキメキと腕を上げ、今は普通に作れている。その努力は並々ならないものが有ったであろう事は容易には想像出来ないが。
ちなみに須賀家の朝食は当番制だ。俺を含めた6人がそれぞれ月曜日から土曜日の間作る事になっている。
……日曜日はどうしてるのかって?日曜日は例外的に皆ほとんど朝きちんと起きれる事が少ないのだ。その理由については――察して欲しい
426 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/20(金) 02:23:44.26 ID:DHfllELHo
京太郎(それにしても……)
上機嫌で着々と料理をする憩さんを見ていると癒されると同時に、無防備な背中を見ていると何かこう悪戯したくなってくる。
京太郎「憩さん♪」ダキッ
憩「きゃっ!も、もう京ちんたら料理中に後ろから抱きついたらあきませんよーぅ?///」
口ぶりでは怒っているが、しょうがないなぁと抵抗しない辺り憩さんも満更では無いのが分かる。まぁここで拒絶されたらかなりショックだけど。
後ろから優しく抱き締めると、ほのかに良い匂いがしてくる。この様子だと、どうやら俺が起きる前にシャワーを浴びたようだ。
京太郎「良い匂いだな」クンクン
憩「ちょっ、京ちん。あかんよ?///」
俺が更に首筋の匂いを嗅ごうとすると、流石に抵抗してくるがそれも弱々しい。本気で抵抗しようとは思っていないようだ。
ならばこのまま朝食前にちょっとだけ……なんて思っていると――
いちご「……何しとるんじゃ」ジィーッ
――気が付かないうちに、ここまで姿が見えなかった最後の嫁。佐々野(旧姓)いちごがおれのすぐ側に居た。
438 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/20(金) 23:59:35.10 ID:DHfllELHo
いちご「まったく、目を離すとすぐ京ちゃんはどこでも手を出そうとするんじゃから……」
京太郎「おいおい。まるで俺がいつでも盛ってるようじゃないか」
いちご「……違うんか?」
そう言ってちゃちゃねぇは俺を訝しげな目で見る。その視線に思わず後ずさりしてしまう。
……だが断っておくが、俺は誰とでもやる訳じゃない。彼女達だからやるのだ。それにしても彼女達が魅力的過ぎるから悪いのだから。
なんて全ては悲しい男の言い訳である
京太郎「あーえっと、その様子だとシャワー浴びてたのか?」
話題をすり替えようと慌てて彼女の様子から推測できる事を聞く。
どうやら先ほど出たばかりらしく、まだ体から蒸気が立ち上っている。
いちご「今日は仕事じゃからその……あの匂いが染み付いたままじゃと駄目じゃし――」
いちご「――って何言わせるんじゃ!///」
自分が答えたくせにと言う言葉を飲み込む。それを指摘した所で益々怒るのは目に見えているだろうし。
言わぬが花だ。それに――
京太郎「分かった分かった。俺が悪かったって」
京太郎「でも、風呂上りだからって真っ裸なのはどうかと思うぞ」
いちご「へっ?///」
風呂上りで俺の声が聞こえたのでそのまま来たらしく、何も身に着けないままだったのだ。
なので手のひらに収まるほどの美しい峰も、ほどよく肉付きの良い太ももと言った全て部分を俺に余すことなく見せていた。眼福眼福
いちご「き……」
京太郎「き?」
いちご「きゃぁぁぁぁぁあああああああああ!!///」バチ-ン
……世の中はすべからく理不尽である
441 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/21(土) 00:22:33.08 ID:YymTi+u+o
京太郎「……」ムスッ
いちご「うぅ。ごめん」
数絵「その……ごめんなさい」
あの後、悲鳴を聞いた数絵達がやってきて裸のちゃちゃねぇと俺を見て勘違いしたらしくボコボコにされた。
何故かは分からないが、彼女達は夜以外で俺がえっちな事をしようとすると怒るのだ。
……夫婦なのに。
憩「ほらほら。京ちんも機嫌直してご飯食べますよーぅ」
空気を読んだのか読まないのか、憩さんが笑顔で食事を並べていく。
どうやら、あの騒ぎの中でも動じずに作っていたらしい。流石である
京太郎「そうだな。飯は楽しい気分で食わないと」
京太郎「すまなかった二人とも」ペコリ
いちご「ううん。ちゃちゃのんも悪かった」
数絵「私もよく状況を判断しなかったわ。ごめんなさい」
憩「それじゃこれで解決やね。頂きますよーぅ♪」
全員『いただきまーす』
442 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/21(土) 00:44:35.69 ID:YymTi+u+o
大体我が家の朝食は和食である。だが飽きる事はない
卵焼きにしろ、味噌汁にしろ微妙に味が違うからだ。それぞれの家庭の味と言うべきか。
結婚した当初は戸惑った事もあるが、慣れるとどれも美味い。
数絵「はい。もこ、あーん」
もこ「……あーん」
もこは朝が弱い為か、朝食を食べるのにも時間がかかる。それを見かねた数絵が手伝っているうちに、この光景が当たり前の用になっていた。
何と言うか端から見ると親子のようだ。
憩「なんや京ちんもして欲しいん?」
二人を見ていたことに気付いてたのだろう。にこにこと憩さんが尋ねてくる。
俺も男だ。そんな事言われて、素直にしてくれだなんて言える訳が――
京太郎「あーん」
――ないが体は正直である。
443 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/21(土) 00:59:49.03 ID:YymTi+u+o
朝食を終えると、仕事に向けて準備を始める。憩さんは看護婦、ちゃちゃねぇはアイドル、数絵は教師、もこは保育士、絃さんは専業主婦……
みんな夢をそれぞれ叶えて今の仕事に付いている。何人かはプロとしての誘いも受けていたが、断っていた。
ちょっともったいない気もするが、本人達が満足そうだからそれで良いのだろう。
ちなみに俺は散々言われたとおりヒモ――じゃなくて
京太郎「ロン。跳ねて12000」
ワァァァァァァァァ
恒子『須賀選手。オーラスできっちり捲くって勝利ィィィィィ!!』
紆余曲折あったがプロになっている。幸いにもそれなりに活躍できており、収入もそこそこあるのだがタイトルには縁がない。
なにせ――
咲「嶺上ツモ。責任払いで8000」
照「……ロン。12000」
健夜「ロン。48000だよ」
ことごとく決勝ではこの三人に当たるからだ。
トータルで俺は一体この三人相手に幾ら点棒を吐き出したのだろうか……。
447 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/06/21(土) 01:21:02.12 ID:YymTi+u+o
そして負けて帰った夜はその……まぁ、なんだその悔しさのせいか色々激しくなってしまうのはご愛嬌と言うものだろう。
南浦(元)プロには――
聡「あーそろそろひ孫の顔が見てーな」チラッチラッ
――と期待されてるが、そう遠くないうちに見せれるかもしれない。その場合、きっとあの人は間違いなく親馬鹿ならぬひ孫馬鹿になりそうだ。
……何故なら既に赤ちゃん用の色んな物を購入してるようだし。
しかし、この場合数絵以外が出来たとしてもあの人のひ孫となるのだろうか?まぁあの人の事だから多ければ多い方が嬉しそうだけど。
憩「どうしたん?京ちん。考え事」
京太郎「……いや。何でもないよ」
いちご「その割には上の空じゃったけど……」
京太郎「う~ん、まぁちょっと子供の事とか色々考えてさ」
数絵「……ああ、お爺様がうるさいものね」
京太郎「そう言う訳じゃないんだが、そろそろ考えるべきかなって」
もこ「……京太郎の赤ちゃんならいつでも大丈夫」
絃「わ、私も頑張ります///」
京太郎「ありがと。でもまだ早いような気もしてさ」
憩「んーそやね~」
憩「でもな、京ちん。子供を授かるんにタイミングなんてあらへんよ?」
憩「両親からしっかり愛情を受ける事が一番大事なんやから♪」
京太郎「そっか……」
京太郎「よし!じゃあもう1ラウンドやるか!」ガバッ
嫁's『きゃっ♪』
……こうして須賀家の夜は更けていくのであった
カン!
最終更新:2014年08月17日 16:54