にっぽん縦断 こころ旅(にっぽんじゅうだん こころたび)は、NHK BSプレミアムで不定期放送している旅番組。2011年(平成23年)2月14日から2月18日までパイロット版として「長崎の旅」が放送され、同年4月4日より放送開始。
概要
自転車少年だった、俳優火野正平が「旅人」と称し、視聴者から寄せられた手紙に書かれた「こころの風景」を訪ねながら日本列島を相棒チャリオ(自転車の愛称)で縦断する。
映像は、チャリオ車載カメラ・同行スタッフ車載カメラ&ハンディカメラ・別動スタッフ固定カメラ等を使用し、多彩なカメラワークで、火野の喜怒哀楽に富んだ表情、独り言や鼻歌、自由奔放な行動をあまさず捉え、火野の魅力を引き出している。彼の放った「人生、下り坂最高!!」という言葉は番組の代名詞ともなっている。
目的地までは基本サイクリングだが、チャリオと一緒であれば輪行が許される番組ルールのため、鉄道・バス・船・ヒッチハイクの場面も多数ある。
番組最後には、火野が読む、視聴者の手紙の内容も相まって、胸を打つ「こころの風景」が映し出される。
放送時間
2011年
春編:2011年4月4日 - 6月17日、秋編:2011年9月26日 - 12月16日
- 朝版(BSプレミアム): 月-金 7:45-7:55、再放送11:30-11:40
- 完全版(BSプレミアム): 火-金 19:00-19:29
月曜朝版は、その週のハイライトと、視聴者から寄せられた「こころの風景」(火野が訪れない場所)を紹介。
火-金曜の朝版は、1日の旅を先行放送。
2012年
春編:2012年4月2日 - 7月29日、秋編:2012年9月24日 - 2013年2月3日
- 朝版(BSプレミアム): 月-金 7:45-8:00、再放送11:30-11:45、18:30-18:45(金のみ17:45-18:00。2012年10月から月-金 19:15-19:30)
- 週末版(BSプレミアム): 土・日 11:00-11:59(2013年1月から日のみ11:30-12:29)
- 週末版(NHKワールド・プレミアム): 月・火 15:15-16:14(ロンドンオリンピック期間中は15:05-16:04に変更)
週末版は、その週の4日間の旅を2日ずつに分け、それぞれ59分版で放送。
いずれの期間も途中に収録を休む週がある。その際は朝版は放送休止。2011年度は完全版は過去に訪ねた府県の総集編を放送していたが、2012年度はこちらも休止。
7月第1週は青森県を回った関係で、青森放送局では、BSプレミアムで朝放送分を12:20から12:35まで「ひるブラ」と「被災者の声」及び「BSコンシェルジュ」を差し替えて「再放送」扱いで放送した。
7月第2週は北海道を回った関係で、札幌放送局では、BSプレミアムで週末版放送分を7月14日に125日目と126日目、15日に127日目と128日目をそれぞれ総合テレビの北海道ローカルで大相撲名古屋場所の一部時間帯を差し替えて放送した。
高松放送局では、12月17日から22日まで、10月第5週の香川県を取り上げた朝放送分と週末放送分のすべてを放送した。
広島放送局では、1月5日から6日まで、広島県を取り上げた週末放送分のすべてを放送した。
鹿児島放送局では、1月7日から11日まで、2011年秋の旅で鹿児島県を取り上げた完全版のすべてを放送した。
番組の進行のしかた
- まず、テーマとなる地域の主要鉄道駅や公園などで、視聴者が番組宛に出した手紙を読む。
- その後、地図を広げ、道路と手紙に書かれた地名を探す。
- 目的地へは基本的に火野とスタッフ(原則としてカメラ、音声、監督、メカニックの順で4人)で一列に自転車で走る。
- 交通の不便な地域に行く場合や長距離の移動の場合は、火野は鉄道や路線バスで輪行する。
- 途中で視聴者や施設管理者と話をしたり、土産をもらう。
- 目的地と思われる場所で、再び手紙を読む。
番組内での火野正平の特徴
- 急な上り坂や連続する上り坂を嫌う。走るときは息切れが激しい。
- 高所恐怖症のため、橋を渡ることや展望台に上ることを嫌い、必ずぼやく。場合によっては輪行で通過しようとする。しまなみ海道を渡ることは2度にわたって拒否し、船で移動した。
- 火野の老眼鏡は、後頭部を全周覆い、使用するときは鼻の上の部分を磁石で固定する特殊な眼鏡である。
- NHKの番組であるにもかかわらず、番組内で過去の女ぐせの悪さをたびたびネタにされる。火野自身、若い女性に必要以上に話しかける。『BSコンシェルジュ』で総集編が放送された際は、VTRのほとんどが若い女性にちょっかいを出す場面だった。逆に移動中に年配の女性に話しかけられても露骨に興味のなさそうな態度をとる。
- 目的地へ到着した際、『到着』ではなく『トウチャコ』とつぶやく。
- 名前が似ている「火野葦平」と混同して呼ばれることがある。撮影で通った葦平ゆかりの北九州市若松区で多かった。また、出会った地元の人が名前を思い出せないケースもあり、その時は冗談で役所広司と名乗ることが多い。
- 途中、飲食店で食事をするときは火野が空席の確認を取る。
その他
- 自転車でのカメラ撮影は基本的に小川、新井という2人のカメラマンが週ごとに交代し、時折奥田というカメラマンが参加している。2012年春の序盤までは安田というカメラマンも含めた3人の交代制であった。火野の直後を走ることもあり、直接会話することが多いため参加数の少ない奥田を除けば比較的キャラが立ちやすいポジションでもある。
- また、監督も数名の交代制だが、こちらも高齢のディレクター、高いところを渡らせたがるディレクターなど個性が見られており、火野による「いじり」などにそれを垣間見ることができる。火野にそっくりな服装(かなり派手目)をした監督もおり、実は火野の影武者で、同じ電車に乗り合わせた乗客に間違われていた。
- 温泉でロケを行った場合には入浴することもあるが、その時は股間を自転車マークで隠すのがお約束となっており、174日目の放送では自転車隊5人のうちカメラを回していた小川を除く4人が自転車マークと共に湯船に浸かるという珍場面が放送された。
- 「チームこころ旅」は各ポジションごとに入れ替わりはあるものの、基本的に火野を含めて10~12人の固定メンバー内での入れ替えとなっていることもあり、時折メンバー全員で食事を取ったりおふざけをやる(Bカメラを驚かせようと火野の発案で10人の自転車隊を展開したり、競輪場のコースを走らせてもらった際には自転車隊5人にサポート2人を追加して7人で競争しながら撮影している。この時の1着はサポート隊の運転手であった)など和気藹々とした様子が放送されることもある。
旅人
朗読
- 駒村多恵 - 月曜朝版で、その週の旅で紹介しきれなかった「こころの風景」の映像に合わせ、視聴者からの手紙を朗読する。
関連CD
- NHK-BS「にっぽん縦断こころ旅」オリジナルサウンドトラック
- 作曲:平井真美子
- 発売日:2011年9月21日
- レーベル:SHOCHIKU RECORDS
収録曲
- こころたび 口笛ver.
- 一枚の絵はがき
- RanRanRan
- 新緑の踊り
- 風の通り道 Ocarina ver.
- 風の通り道 Piano ver.
- 紅の丘
- 雨の匂い
- こころたび Blues Harp ver.
- 発見!
- 秘密のトンネル
- 遭遇!
- かざぐるま
- こころてがみ
- 遠い記憶
- ぽかぽかそよ風
- お花畑
- ひとやすみ
- そよ風サンバ
- 行け!チャリオ
- Tomorrow Muzetto
- 郷愁
- こころたび(作詞/うた:池田綾子)
- ちょうどいい(作詞/うた:火野正平)
関連書籍
- 『NHKにっぽん縦断こころ旅 -火野正平と行く、自転車でめぐる日本の風景-』
- 著者:NHK制作班
- 発売日:2012年3月24日
- 出版社:宝島社
外部リンク
Template:デフォルトソート:につほんしゆうたん こころたひ
Template:tv-stub
最終更新:2013年01月21日 10:55