2007年新春生放送「年の初めはさだまさし」

2007年新春生放送「年の初めはさだまさし」(2007ねんしんしゅんなまほうそう としのはじめはさだまさし)は、2007年1月1日未明(新聞番組表の上での日付は2006年12月31日深夜)0:25-2:25に放送されたNHK総合テレビ特別番組である。司会はシンガーソングライターさだまさしさだまさし生放送シリーズの第4弾である。

概要とエピソード

2006年に3回放送された同シリーズ同様、コンサートなどでもお馴染みのさだの話術を駆使し、低予算かつ自由奔放なNHKらしからぬ内容の番組であった。今回はNHKワールドのテレビ放送で全世界100の国と地域へ同時配信された(さだ曰く「こんなものを見せてるの?」)。

  • さだによれば番組タイトルは「2007年新春生放送 年の初めはさだま……」である。これはNHKの一連の不祥事によって受信料のことを言いにくくなったとして、ホワイトボードに「受信料おねが……」と言葉を濁すように書かれていたのに引っ掛けたギャグである。ホワイトボードには他に「紅白でがんばらんばを歌いた……」とも書かれており、第57回NHK紅白歌合戦での歌唱曲目決定に関する裏事情を窺わせた。
  • 番組の冒頭の「トーク」でさだはDJ OZMAの「擬似全裸事件」に触れ「あれはやり過ぎ」と苦言を呈しており、昨年の正月同様紅白批判を展開した。
  • 番組中にはLIVEの渋谷の情報カメラの映像や、事前にロケを行ったVTRも登場した。
  • ロケVTRコーナーは『多滝鱒造の人生レッスン』(読み:たたきますぞう)と題した、ゴルフレッスン番組のパロディ。4本が制作・放映された。
  • アシスタント以外のスタジオ出演者は、前年同様こたつで酒やおでんを食べていた。ちなみに、おでんはさだが自分で作ったものだったらしい。
  • 前年同様、『ステラ』で裏番組チェックを行うという普通のテレビ番組ではあり得ないコーナーを展開していた。
  • 前回までと同様、番組への投稿方法はハガキのみである。届いたハガキの数は1020通で、シリーズ中最多。しかしさだは、「結構観てる(視聴率が良い)のになんで1000通しか来ないの?」と、セイヤング時代を引き合いに出して不満(もちろん冗談である)を漏らしていた。海外にも放映されたため、アメリカや中国などからも投稿があった。ハガキは、1メートルほどの大きさのハガキやするめ烏賊入りのもの、または宮島のしゃもじに文章が書いてあるものなど、特徴的なものが多く届いた。また、事前募集していた一行のコーナー宛に、一行字が円状に書いてあるハガキが届くなど、総じて投稿内容のレベルが高いのも特徴であった。
    • このとき、土井ディレクターが「(ヤマト運輸登録商標であり、宣伝が禁じられているNHKでは禁句である)宅急便で届いた」と報告してしまい、さだから、始末書コールを浴びせられた。このようなことがあってか、土井ディレクターは、次の回から積極的に放送に参加していた。(真夜中なのに生放送 卒業式にもさだまさしで、始末書は書いていない事がわかった。)
  • 宅急便以外にも、さだはハトヤCMソングを歌ったり「サロンパス」と発言するなど、意図的に商標をしゃべっていた。そして「民放ではスポンサーの同業他社の商品名は絶対に言えないから、NHKの方が自由だ」と開き直っていた。
  • スタジオには、事前観覧客募集456組の中から抽選で17組34人が来ていた。遠くは香川県からも来た。
  • こたつセットに移動後、テレビカメラに尻を向けて座っているさだがディレクターと構成作家に、視聴者に尻を向けるなと注意されてしまった。さだはTBSのドラマじゃないんだからと反論するも、寺内貫太郎一家のように座れと構成作家に諭され、渋々こたつセット正面に座ることに。
  • 番組の途中でさだにNHKの新番組「ぴあのピア」のインタビュー取材が入るという前代未聞の珍事があった。その間、さだは席をはずして取材に応じ、妹の佐田玲子が代わりに司会を行った。インタビュー取材中、テレビでは前述の『多滝鱒造の人生レッスン』が流された。また、佐田玲子から視聴者の皆さんへの宣伝は、新年から始まる番組のお知らせ(大河ドラマ「風林火山」、ぴあのピアほか)だった。
なお、このパロディ番組の進行には、小野文恵アナウンサーが出演していたが、これはさだが音楽を担当、またさだが何度かゲストとして出演している鶴瓶の家族に乾杯(家族に乾杯もこの番組の構成作家である井上知幸が担当)つながりで進行をしていた。
  • さだらが演奏した曲目は『大晦日(おおつごもり)』『北の国からメドレー』『道化師のソネット』の3曲。しかし、エンディングを兼ねる『道化師のソネット』以外の2曲の後にすぐ、ギャグ企画である『多滝鱒造の人生レッスン』が挿入された。2曲ともしっとりした曲調だっただけに、その雰囲気のギャップも見所であった。さだ曰く「雰囲気ぶち壊しだな」。
  • さだの最後の挨拶は放送終了と同時に終わっており、さだの話術のレベルの高さが伺えるものであった。
  • スタジオとVTRとの場面転換の際に、チキンガーリックステーキの歌唱によるジングル(「一月一日」の替え歌)を使用。
  • とあるはがきで今年から3年間いいことがないという占いを見て落ち込んでいたリスナーを励まし、そのことを占った某有名占い師のまねをして構成作家の井上から注意されてしまう。

歌った曲

  1. 大晦日(おおつごもり)
  2. 北の国から メドレー
    遥かなる大地より(メインテーマ)~五郎のテーマ~純のテーマ~蛍のテーマ~遥かなる大地より
  3. 道化師のソネット

出演

スタジオ

  • さだまさし(総合司会)
  • 石川鷹彦
  • 倉田信雄
  • 佐田玲子 (見学者兼番組宣伝のコーナー担当)
  • チキンガーリックステーキ(見学者)
  • 谷口拓也(プロゴルファー)
  • 井上知幸(構成作家兼アシスタント)
  • 住吉昇(音響)

VTR『多滝鱒造の人生レッスン』

  • 多滝鱒造:さだまさし
  • 谷口拓也
  • 小野文恵(NHKアナウンサー)
  • 戸張捷
  • 廣田泰永 (さだ企画・さだのマネージャー: 猪の着ぐるみ姿で出演)

その他のデータ

関連項目


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最終更新:2008年02月05日 06:27
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