名前:エメス・ファーウライト
二つ名:【真理の異邦人】
種族:ゴーレム(人形)
能力:鉱物を操る程度の能力
危険度:普通
人間友好度:高
主な活動場所:何処でも(特に地霊殿)
最近では人里でもよく妖怪に遭遇するようになったが、その中でも特に異彩を放っているのが彼女、エメス・ファーウライトである。
彼女はとても珍しいタイプの幻想だ、なんでも外の世界の古代魔法『錬金術』によって造られた人形だと云う。(*1)
彼女を造り出した術者のもとに仕えていたらしい、彼女自身も『錬金術』を扱える。
本来『人形』は魂も、まして命も無い存在であるが、(*2)彼女は確固たる自我を持ち、自ら考え、行動する。
博麗大結界の効力により、幻想郷は今日も外の世界の『幻想』を内に取り込んでいる。
彼女もまた『取り込まれた』幻想であるが、その存在が確認されたのはごく最近のことである。
詳しい経緯は不明だが、現在は地底・旧灼熱地獄跡に建つ洋館『地霊殿』の門番をしているようである。
仕事が非番の日には人里に来てアクセサリー屋をしている。
珍しい鉱石を使用したアクセサリーを売っているが、その値段は驚くほどに安い。
彼女自身、争いを好まない温和な性格であり、里の人間達からとても好かれているようである。
† 鉱物を操る能力 †
文字通り、存在するありとあらゆる『鉱物』をコントロールする能力である。
砂や土も『鉱物』であるので問題なく操作できる、(滅多に無いだろうが)彼女と相対するときは足元に注意しておいた方が良い。(*3)
彼女の身体も鉱物(主に土)で出来ているので、例え身体がばらばらになっても容易に自己再生が出来る。
反面、高度な魔力運用によって自身の『形』を維持しているため動揺するなどして集中力を欠くとすぐに崩壊してしまう。
天候は『流砂』、創造力豊かになる程度の天気。
† 錬金術 †
卑金属を貴金属に変える魔法(外の世界では『化学』と呼んだらしい)である。
只の小石でも彼女の手にかかれば美しい宝石に変わる。
最も、外の世界ではとうに使い手は滅び、幻想郷でも使い手は彼女だけだと云うが。
† 対策 †
彼女は滅多なことでは自分から攻撃することはないが、万が一、怒らせてしまったら素直に謝ろう。
只の人間では勝ち目はない。
争いは好まないが、腕試しとあれば喜んで応じてくれる。
実力に応じて手加減してくれるので、胸を借りるつもりで挑むと良い。
彼女の能力は地面の上が最も力を発揮できるようだ、加えて彼女自身は飛翔する事が出来ない(理由は教えてもらえなかったが…)ので、逃げる場合はなるべく高く飛ぼう。(*4)
† 目撃報告例 †
- 地霊殿に忍び込もうとしたら手が飛んできて捕まった、何なんだあれは?(霧雨魔理沙)
『ろけっとぱんち』と云うらしいが、人の家に忍び込むのは止めた方が良い。
- 満月の夜、寺子屋の先生らしき人物と二人で森に入って行くのを見た。(匿名)
時たま里周辺の妖怪退治を引き受けているらしい、それなりに実力者のようだ。
傷を回復する際に取り込んだ鉱物の種類によって、容姿が変化するるらしい。
あるいはお洒落のつもりだろうか。
- 彼女の錬金術はとても綺麗なんだ、惚れ惚れするくらいにね。(匿名)
私もそう思う。
(*1)『ゴーレム』と云うらしい
(*2)鈴蘭の人形など、例外も居るが。
(*3)いきなり足元を崩される。
(*4)只の人間は飛べない。
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† スペルカード †
『錬金術』や鉱物に因んだものが多い、宝石を多用するので見た目にも綺麗。
- 起動『エメスサーキット』
- 石符『力と情熱の紅玉(ルビー』
- 石符『知と平穏の翠玉(エメラルド』
- 石符『魔と静寂の蒼玉(サファイア』
- 石符『ブラッディオニキス』
- 石符『ダイヤモンドレイン』
- 晶符『クリスタルケイジ』
- 綺石『賢者の石』
- 鉱符『煌めく大銀河』
- 光線『エメトブラスト』
- 溶岩『ゴーレムヴォルケーノ』
- 探求『真理のミッシング・リンク』
- 真理『原初の渦』
- 錬成『E.M.E.T.H.』
- 『奇跡の人造生命(ホムンクルス』
- 反鏡『クリスタルミラー』 *特殊スペル
- 収束『クリスタルレンズ』 *特殊スペル
- 変質『マテリアルシフト』 *特殊スペル
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† 裏設定 †
- 地霊殿勤務の理由=第一発見者がこいし
- 普段は地霊殿の門番、こいしが外出の際は護衛兼世話役としてお供をする
- が、よくおいてけぼりを喰らって落ち込んでいる
- こいし同様、人間・妖怪ともに顔が広い
- 門番仲間で先輩のめーりんをリスペクトしている
- 魔法使い達(魔理沙・アリス・パチュリー)に狙われている(錬金術的な意味で)
- 幻想入りして間もないが、外の世界で約2000年間砂に埋もれていた
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† 元ネタ †
RPGなどでお馴染み、ゴーレム。
元々はユダヤ教の伝承に登場する土の人形。
法律学者『ラビ』による様々な儀式の後、粘土をこねて造られる。
額に『emeth』(真理)の5文字を刻み付けることで動き出す。
『emeth』の“E”を消し、『meth』(死)の4文字に書き換えると崩壊する。
一説によると『創世記』に登場する原初の人類『アダム』も神が土をこねて造りだしたゴーレムだと云われている。
名前の『エメス』はヘブライ語で『真理』
『ファーウライト』はドイツ語で『真理』
実は『錬金術』とは関係がない。
最終更新:2010年09月05日 23:26