雷陣 夔暁(桔梗)(かんなりじん ききょう)

二つ名:春風駘蕩の雷神獣/帝釈天(たいしゃくてん)/化ける雷伝説/

種族:妖怪(雷獣)
雷を司る程度の能力

主な活動場所:不明
危険度:不明
人間友好度:高

~基本的な設定~

暁の母親で、齢千を超える。雷獣の中で最も名の知れた一族の末裔で、中でも彼女は最高の力を持つと謳われていた。

生まれた時から人間に大きな興味と疑問を抱いていた。そんな彼女はこっそりと一族を抜け出し、人間に混じって生活するようになる。

その中で人間に関する様々な事を知り、いつしか妖怪と人間の平和を願うようになっていった。

しかし一族にその事が発覚、連れ戻されてしまう。

後に成長した桔梗はついに一族全体に反逆。その後人間として正体を隠して生きるようになる。そんなある時出会ったのが晨星だった。

はじめこそ幸せだったが、種族的な差、また身体の弱い晨星との間に子を授かるのは困難だと考え、桔梗は互いの血と力を練る事で、母体外で子を育てるという術を使い暁を産んだ。その直後に晨星は命を落としてしまう。

更に夔暁の存在が消えかかる。そして幻想郷へ偶然迷い込み、そこで八雲紫と出会った。幻想郷の仕組み、そして外ではもう生きられない事を知った夔暁は、晨星の亡骸を連れて、そのまま幻想郷の住人となる。暁を外の世界に残したまま。

普段は人間に擬態して暮らしている。暁たちが現れてからは妖怪としての姿を晒す事も増えた。家屋は妖怪の山の近くにある。

~能力関連~

膨大な妖力を持つ紛う事なき大妖怪。また多様な妖術、幻術の類を習得している。

扱う雷は二つ名の帝釈天に恥じぬ究極の雷。

~性格・見た目・その他~

穏やかで争いを好まない性格だが頑固な一面も持ち合わせていて、意地を貫き通すためには戦う事も厭わない。普段は優しく穏やかでちょっぴり天然。一人称は私。両親共々暢気な面があるため、暁もその気がある。

人間に化けている時は背中辺りまである黒髪だが、本来は淡い紫色、瞳は緑。暁と同じく尻尾と耳を持ち、こちらはしっかりと受け継がれている。それなりに長身。大人の女性。

かつて人間擬態時に桔梗(ききょう)と名乗っていて、現在は普段から桔梗と名乗っている。

名前の夔(き)とは中国の妖怪で、雷獣の起源となった説が持たれている妖怪。暁は雷獣一族の夜明けという意味合い。

紫を筆頭に萃香や藍など高レベルな妖怪に知り合いが多い。方向音痴で、幻想郷に来てすぐ地底や山に迷い込むなど、かなり天然な事をしでかしてしまっている。

~スペルカード~

「天満神降臨」
雷獣の雷そのもの、凄まじい威力を誇るラストスペル。

雷霆「大江戸カタストロフィ」
雷霆(らいてい)。カタストロフィは災害。巨大な電撃波動を放つ。

迅雷「ライオット・ジャベリン」
ライオットは暴動、激発という意味。ジャベリンは槍の事。周囲に雷の槍を形成し、一気に放つ。

雷符「一つ足畜生落下夥し」
夔という妖怪は一つ足だったと言われていて、その様を雷に例えられた。
地面上空問わず無数の雷を発生させる。

雷獣「今代之封込」
いまよのふうじこめ、と読む。今代町という所にある富士神社には雷獣が祀ってある。電撃のレーザーが相手の動きを封じた後、本体から弾幕が発射される。

合雷「鬼兵死すとも雷獣死なず」
武将、立花道雪は雷に撃たれ半身不随となったが、それでも鬼のような強さを見せた。これがもとで、道雪は雷獣を斬った事で半身不随になったという伝説が生まれた。相手を追尾する複数の雷弾を形成し、放つ。その雷弾は攻撃を受けると分裂し、再び結合しようと不規則な軌道を描く。最終的に巨大な雷弾となって襲いかかる。

「子の心親知らず」
二つの魔法陣が周囲を回り、無数の弾幕が展開される。片方の陣は小さな弾、片方の陣は大きな弾。それらが配置された後移動、その後更に全方位の雷弾、広範囲に弾幕等かなり密度の濃い弾幕が展開される。逃げ切り系。

激雷「ライトニングバード」
渦巻き状に魔法陣が動き回って弾幕が配置された後、雷で形成された鳥型弾幕が発射されて弾幕が崩れ始める。更に夔暁からも弾幕が発射される。平塚らいてう(雷鳥)は女性解放運動に加わっていた人物。この緊張感のある弾幕の後の「解放」感を掛けている。

花符「反逆桔梗紋」
明智光秀の家である土岐氏一族は桔梗の花の形を家紋に使っていた。五茫星を象った巨大なレーザー弾幕を放つ。

茫星「スターオブセイメイ」
陰陽師、安部晴明が使用した五茫星は桔梗印とも呼ばれていた。五つの弾が星の形に配置され、それらが星弾をばら撒きながら爆発する。

残響「五百里鼓」
ごひゃくりつづみ、と読む。山海経の中で、夔の皮で作られた太鼓を雷獣の骨で叩いた所、その音は五百里に渡って響いたという伝説。強烈な音波弾幕を放つ。


一廉 晨星(ひとかど しんせい)

二つ名:再誕した桔梗印遣い

種族:死神(元人間、陰陽師)
鼓動を掴む程度の能力
式神を扱う程度の能力

主な活動場所:不定
危険度:極低
人間友好度:高

~基本的な設定~

暁の父親。二百年程前に産まれた。元は霊力を持った人間で、陰陽道に精通していた陰陽師の末裔。多少の結界を作ったりする能力を持っていて、人々を守りながら生きていたが生来病弱で、三十を過ぎた頃から大病にかかってしまい、死が間近に迫る。夔暁の、暁を産むための秘術のため、血と精と力を託し、その後産まれた暁の姿を見て満足して亡くなった。

その後亡骸は桔梗によって幻想郷で葬られ、魂は四季映姫の所へ行った。生前の行いを映姫に大きく認められ、死神として再び天命を与えられた。

同じ死神の小町とは違いルーティンワークをしている。

一廉は転生した後に名付けられた姓で、生前の姓は不明。名は生前から変わらない。愛称はしんちゃん。

伝説の陰陽師、安倍晴明と関係があるらしいが。果たして。

~能力関連~

転生前こそ弱小な力しか持たなかったが、転生後は非常に高度な退魔技術を習得、霊力は常人の比では無い程に高まり、妖怪ですらも倒す事が出来るほどにまで成長した。

身体能力も並ではなく、それなりの力を備えている。

鼓動を掴む能力とは文字通り相手の鼓動を察知する事を可能にし、読心術に近い性質を持つ能力。また循環の悪い個所を弄って体調を良くしたりする事が出来るため、医術への応用も出来る。

陰陽師としての能力にも死後目覚め、式神を使役する能力も持ち、主に霊弾や札などに着ける事で威力を増大させている。

~性格・見た目その他~

一人称は私。真面目で、犠牲的な性格を持つ常識人。正義感が強く少々暢気。暁に受け継がれている。

元人間なので幻想郷に興味があるのか、自分の仕事を一気に片付けて職場を抜け出してやってくるなど、そういう意味での努力は惜しまないタイプ。

結った髪、主に袴姿である事が多い美男子さん。生前は言い寄られる事も多かったらしいが、真面目な性格だったため、桔梗と出会うまでは恋をした事も無かったそうで。ちなみに惚れ込んだのは晨星のほう。

一廉(いっかど、ひとかど)とは、一際優れている様を表す。安倍晴明は卓越した能力を持っていたという。

晨星とは、明け方の空に残る星、という意味。

また安倍氏はかつての安倍晴明がいた土御門家の祖であり、陰陽道に精通した者を多く輩出した家系。土御門氏は平成6年に嫡流の跡取りを亡くして断絶。家としては残っている。

~スペルカード~

「桔梗印」「人形(ひとがた)」

霊符「星嵐結界」

解呪「プリファイクロウ」

神霊「天将開封」

式神「天将降霊(青龍、朱雀、玄武、白虎)」

呪詛「一条戻の綱渡り」

茫星「桔梗紋結界」

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最終更新:2012年07月04日 20:09