東方華想神月 - (2007/12/05 (水) 21:40:03) の編集履歴(バックアップ)
東方華想神月
サークル:舞風(MAIKAZE)
Number | Track Name | Arranger | Vocal | Original Tune | Length |
01 | introduction | 時音 | [01:32] | ||
02 | 神々の祈り | 時音 | 紗沙 飛鳥 | 厄神様の通り道 ~ Dark Road | [04:32] |
03 | にとり | 時音 | 憐歌 | 芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend | [05:35] |
04 | 月は幻想のままに | 時音 | 神々が恋した幻想郷 | [03:31] | |
05 | 神々の祈り(instrumental) | 時音 | 厄神様の通り道 ~ Dark Road | [04:32] | |
06 | にとり(instrumental) | 時音 | 芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend | [05:33] |
詳細
レビュー
- 東方風神録(体験版)からのヴォーカル曲アレンジを含むミニアルバム。
まず第一印象から。これは良いよ。化け化け!
このCDを作ったのは東方Projectのアニメ化二次創作という豪胆な活動でも知られるサークル。従来、特に雰囲気モノの曲アレンジで地力を見せていた彼らだが、原作の体験版が発表されてから僅か3ヶ月弱のショートスパンでありながら、こうして強力な作品を出してきたことは驚きをもって迎え入れられるだろう。帯敲きの"「和」をイメージ"の通り、筝や尺八の音色をふんだんに取り入れ(実際は胡弓や中東系打楽器もあるアジアン・フォークロア風)、DNAに刻み込まれた日本人の音楽的琴線を否応無く刺激するサウンドスケープはかなりの美味。
肝心なヴォーカル曲は2曲とも丁寧な仕事が光る。まずTr.2はダンサブルでスピード感のあるアレンジ。対位法的コーラスワークや、失速しないようヴァースの比率を減らしていく曲構成も基本に忠実ながら効いている。他方Tr.3はゆったり目の瑞々しいアレンジ。サビ開始の構成をとり、キャッチーでありつつも原曲の雰囲気から上手く変えてきた。本来のサビにあたるモチーフを筝の間奏に持ってきたのは、今後増えるだろう他のヴォーカルアレンジ(もしくは関連ネタ曲)との差別化を早くも意識してのことだろうか。Tr.4はニューエイジ風の流麗インスト。やはり和楽器の音色が叙情的で美しく響き、エンディングの虫の音も秋の訪れを感じさせる演出でなかなかに粋だ。
Tr.1のNHK大河ドラマ的な演出を原作の世界観に照らしたときの違和感とか、全体にアジアンな装飾が過剰なのではとか、ボーカルがやや平板とか、聴き手によってはもう一歩と感じる部分もあろうかと思うが、個人的にはこの路線でフルレンス盤など作られた日には失禁しそうなほど楽しめたので、風神録の残りの楽曲アレンジも含め、ぜひとも今後の作品も頑張って欲しい。
コストパフォーマンスを鑑みても十分なクオリティを期待でき、ヴォーカルアレンジが駄目でなければ是非とも入手しておかれたいお薦め盤だ。 -- 蝦夷の人 (2007-09-07 05:34:08) - 舞風(MAIKAZE)がだんだん進歩してる。
ボーカル有りが2曲しかありませんが、クオリティ高いです。
「にとり」が最初から神秘的でなおかつどこか哀愁を帯びています。
なによりテンポがすばらしい。原曲の可愛さとはまた違った美しさと
いうのを纏っています。にとりちゃんが大人になった感じですか。
べつにこちゃこちゃしている訳でもなく、質素でもない。癒しを求め、
空虚感をうめてくれる。Instrumentalもほとほと聞きやすい。
原曲をそんなに壊していないので、風神録アレンジ初心者におすすめです。
-- 名前がなし (2007-12-05 21:40:03)