ある日の永遠亭。
診察室ではいつものように八意永琳が患者を診察をしていた。

〇〇「流石は月の頭脳と言われた永琳先生。こんなに早く全快するとは思いませんでしたよ。」

診察を受けているのは〇〇と言う外来人の青年。
少し前に幻想郷へ迷い込み紆余曲折あって人里に住んでいた。
ある日、大工の日雇いの仕事の最中に木材が倒れて来るのを気付いてない人を庇い怪我を負った。
その時、偶然にも里へ薬を卸しに来ていた永琳と弟子の鈴仙が駆け付け永遠亭に運び処置を受けた。

それから数日間、永遠亭で入院をしていた〇〇は永琳と鈴仙に世話して貰い、外来人と聞いて話をしに来た輝夜の相手をしたり、てゐに多少からかわれたりしながらも人妖分け隔てなく性格のお陰で平穏に過ごし今日は術後経過を診てもらっていた。

永琳「それはよかったわ。でも、油断はダメよ〇〇?」

鈴仙「そうですよ、全快しても急に動くのはダメですよ?」

〇〇「はは、気をつけるよ。さてと、とりあえずは治ったことだし診察代を払わないとな。幾らですか?」
二人の苦言に苦笑をしながら懐から財布を出す〇〇。

永琳「そんなのいいわよ〇〇。姫の相手をして貰ったし。」

〇〇「いや、しかし…。」
鈴仙「あれ?〇〇さんの財布の絵柄…。」

そう言って鈴仙が気付いたのは〇〇の財布にプリントされているウサギの絵柄と英語でPLAY BOYと書かれていた。

〇〇「あ、これかい?流石は兎だね鈴仙。これは向こう【外界】の、ん~…何て言えばいいかな?とりあえずは製作している所のマークなんだよ。」

輝夜「そして、その絵柄の下の文字の意味は『遊び人』や『色男』って意味よね〇〇?」

てゐ「へぇ~…そう言う意味だったのかぁ。ところで〇〇、知っているウサ?兎って性欲が強い動物って。」
急に診察室に入って来た輝夜とてゐ。
二人が淀んだ目で歪んだ笑顔をしているのに怯える〇〇。

〇〇「え…永琳先生、鈴仙。二人が何かへ…ん?」

鈴仙「あぁ~…〇〇さん、残念ですが。」

永琳「入院延長よ?その財布の文字の意味みたいな性格だと、ここ【幻想郷】では色々と苦労するから私達で治してあげる。大丈夫よ、ウサギは好きでしょ?」

そう言う二人も目が淀んでいて歪んだ笑顔をしていた。

〇〇(え…えええぇぇ~~!?)

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最終更新:2011年07月10日 05:13