白黒の魔法使い、霧雨魔理沙。

「白黒つける程度の能力」を持つ幻想郷の閻魔、四季映姫。

互いに【白黒】をトレードマークみたいにする両者。そんな二人が真の【白黒】を決するため勝負をしていた。

そして珍しく弾幕勝負ではなく白黒だけに勝負内容がオセロだった。
この二人がこのような対決する形になったのは共通の知人である〇〇と言う一人の外来人の青年が博麗神社での宴会でー、

〇〇「魔理沙と映姫様ってどっちも【白黒】がイメージだね。」

と、言ったのが事の始まりであった。
数日後、その発言を聞いていた二人は真の白黒を決するために言い出しっぺの〇〇に立会人するために彼の家に押しかけ今に居たる。現状は一進一退の攻防をしていた。

〇〇「あの…二人とも、何もウチでそんなの決めなくても…。」

魔理沙「いいや、ちゃんと決めるべきだ!!」

映姫「それに言い出しっぺは貴方ですよ〇〇?」

〇〇「ええぇ~…。」

「「ところで〇〇?」」
二人が同時に〇〇を呼ぶ。
魔理沙「最近、アリスと随分楽しくやっていたみたいだな?」

〇〇「え?いや、里で偶然会ったり一緒に食事したりしているだけだぞ?それに見ていたなら声かけたらよかったじゃないか。」

映姫「小町が最近、職務を怠慢しないでちゃんとやりますが仕事が終わった後に貴方と会っているみたいですが?」

〇〇「飲み友達だからですよ。今度、映姫様も一緒に一杯どうですか?」

そう〇〇が言うと、二人は手を止めた。

魔理沙「へぇ…偶然に会った?ホントに偶然に会ったと思うか?これでもか?」
ドサッと投げ出したのはボロボロになったアリスの所有している人形の一つ。

魔理沙「こいつでお前を監視していたんだよ。」

映姫「小町が貴方との距離を能力を使わず、どんどん詰めて行くのを歯痒く感じていました。」

「「だから、今日ここで文字通りこの事も【白黒】つけようと思う【います。】さぁ、どっちを選ぶ〇〇」?」

そう言う二人の目は黒く淀み、歪んだ笑顔をしていた。

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最終更新:2011年07月10日 05:32