その夜、僕は寝付けないでいた。
外は虫のさざめきが響き渡り、夜空は月に照らされ青白く染められている。
そんな月明かりの下、何故どうしても帰る気でいたのかを考えていた。
外の世界には複雑な思いばかりだった。
良い事もあれば悪い事もある、それが僕にとっての帰る場所。
こちら側、幻想郷は今までに見た事のないものばかりだった。
一生かかっても得られない体験をしたと思う。
あの日の彼女を思い出す。
いつも何気なく仲良くしていたつもりだった、僕にとっては。
悲しませた覚えなんてない、なのに泣いていたんだ。
理由は、確か…僕の事が好きだったから、なのに僕に伝わっていなかったから。
彼女はいつから好きになったんだろう。
どうしてあのときあんな事言ったんだろう…
一体、僕は何を言えばよかったんだ、どうすれば良かった!?
僕にとって、僕にとって…、彼女は一体なんだったんだ…
気づけば、泣いていた。
いくら拭っても払い除けても、止まらない…
ああ、そうか……これが…これが、
「これが、好きになるって…、ことだったんだ…」
好きになればなるほど、胸が苦しく、今が辛くなっていく。
ああそうか、
ミスティア…、君は僕といるのが、そんなに辛かったんだ…
だったら、どうして僕は君と出会ったんだ!?
どうして君は僕を好きにならなきゃいけなかった!?
なんで仲良くしてしまったんだ?
どうして、こんな事になってしまったんだよ…
もう、どうしたらいいのか分からない…
どうすれば良かった?
なんて言えばよかった?
結局、僕は何がしたかったんだ…
もう、どうしたら…
どうすれば…
何を
どうすれば
何を
言えば
僕は
ぼくは
ボクハ、ドウスレバ…
最初から出会わなければ、
ハジメカラ
君を知らなければ…
「僕が、いなくなったら…、いいんだよな…」
だったら…と、次の決心が浮かび上がった。
僕のことを忘れられないなら、せめて…
気づかれずに去ってしまいたい。
どうするかと、自分に問いかける。
こんな僕に、黒い考えが浮かんだ。
でもまどろみに身を任せるまで、それをするか躊躇い続けていた。
現実、彼女は既に僕といるのが辛くなっているのか…
けれど僕が離れてしまうのを良しとしない。
だったら、
夢の中だけでも、側にいてあげよう―――
次の日
「○○…」
また昨日と同じいつもの場所、やっぱり彼女はいた。
けど、浮かない顔してるのはお互い様。
「本当に、帰っちゃうの?」
答えられず、言葉に詰まってしまう。
その腫れた眼元はまた泣きそうだった、一夜嘆いたことは容易に分かる。
「行かないでよ……私、貴方のことが好きって言ったよね?
まだ貴方の返事も聞いてないのに、ずるいよ…
あの歌を、また歌ってあげるから、何でもするから…、お願いよ…」
ミスティア…。
こんなにも力なく僕のシャツにしがみつき、濁った目で僕を射止めてくる。
彼女だって苦しいんだ、分かってる、分かってるんだよ。
突き放したくない、けどお別れを言わなきゃいけない。
だったら、別れたと知られないように還るんだ。
「それじゃあ…」
最後まで言葉が出ない。
「何?○○…」
はっと僕の一言目に涙ぐんだ顔をこっちにみせた。
そして、じっと二言目に息を呑んだ。
「頼みがあるんだ…」
彼女は何も知らずに僕を見つめてくれる、無理やり貼り付けたいつもと変わらない微笑みを輝かせて。
僕にはもう痛々しくて見ていられない。
だからそれを今から壊すんだ、壊すしかないんだ。
「えと、その…………て…ほしい…」
「え…、だから、はっきり言ってよ…」
言わなきゃ、けど、これは最も残酷な問い。
一呼吸おいた。
全身の毛が逆立つ、口が強張る、胸がばくばく唸ってる。
これで全部終わらせる事になるなんて、思っても見なかった。
これが僕の、別れの言葉…
「ミスティア、謳ってくれないか…」
彼女は一瞬はっと俯きながらも、立ち上がった。
「聞いて、くれるの…?」
こちらも頷く。
また嬉しそうに陰りのある微笑みを返した。
そして何も言わず舞台へと立ち、目を閉じた。謳ってくれるんだ。
一呼吸、今のうちだ。
僕はそっと彼女の前ににじり寄った、存在に悟られないように。
彼女は目の前にいると気づきはっとしたものの、すかさず再始符を胸に貼り付けた。
あの日貰ったものが、こんなことに役立つなんて…
僕には読めない崩れた字の、呪詛の羅列が、彼女を取り囲む。
―――尊い貴方を守るため、子守唄を捧げよう
何事もなかったように彼女は歌いだした、僕の大好きな物悲しく安らぎの詩を。
けど視界は暗くならない、歌は耳に届かない。耳は拾った小石で塞いである。
彼女は呪われた。あの優しく柔和な笑顔のままで詩を紡ぎだす。
もうこれで、自分を止める事ができないだろう。
仮に止まったとしても恐らく僕はもうここにはいない。
永遠の歌の中で僕を大いに憎むだろう。
それでもミスティアはもはや歌い続けることしかできない。
―――この身の犠牲と引き換えに今この詩を捧げよう
僕が呪いを解くまで永遠に、歌うことしか…
「ごめん、ミスティア…僕は外の世界に帰りたいんだ、もう一緒にいられない。
騙して悪かった……けど、どこに行っても僕は君の歌が好きなんだ。
ずっと遠くでも、どこにいても、僕にはちゃんと聞こえるから…
本当にごめん……、ミスティア………さよなら!」
最後の言葉を一方的に交わし、背を向けた。
せめて彼女に自分の泣いてる姿は最後まで見せたくない。
僕は振り返りもせず、全力で走り去った、頬を伝う涙を振り払いたい一身で。
結局、彼女から二度も逃げてしまった。
こうしてでしか彼女を割り切れない僕が情けなかった、身体が引き裂かれそうだった。
かつての歌しかきこえない安らぎのひと時は終わった。
数日後
「これで、いっか…」
今ちょうど荷物を纏め上げたところだ。
ツンツンと尖っていた焦げるようなコガネ色の髪にできた寝癖を簡単に直す。
いつもの赤のチェックのシャツのボタンを締め、深緑の短パン、格好もあの日のままに。
親友から貰った楽器は置いてくことにした。
チルノからあれを返してもらうのも諦めた。
これでいつでも帰れる。
帰れるんだ、けど浮かない顔しているってのが鏡を見ずとも分かる。
結構引きずってんだな、僕ときたら…。
「支度は済んだ?」
妹紅が確認を促す。
「あ、ああ…」
素っ気なく返事したつもりだが、彼女は心配気味にこちらを見つめている、察したのか…。
「やっぱり気になるのか…?ミスティアのことが…」
「いや、そんなわけじゃ…」
「○○ーーーッ!」
不意に響く金切り、振り向いてみると友達の一人。
「ふぇエェえ、チルノ!?どうしたんだよ!」
妹紅が驚くのと一緒に情けなく大声をあげてしまった。
だって様子が変なんだ、藍色のワンピースは所々千切れている。
震える手で辛うじて誰のか分からない血糊がついたバットを握り締めている。
擦り傷や痣が、これは尋常じゃない。
どうしたの問いに彼女は息を切らせながらも言葉を続けた。
「大変なんだ、みすちーが…」
名前一つでびくっと震え上がる。
「ミスティアが、どうしたんだ…!」
妹紅が後に続けて問いを。
「みすちーが、歌いつづけているんだ…」
「ハァ?」
妹紅にはさっぱり意味が分からなかったみたいだ。
それだけならば、おかしい点なんてない。
けど聞きたくない。
「あんな、ボロボロになっても、考えるのをやめたように…。
歌いつづけているんだ…」
どうなっているかなんて分かってる。
けど言わないで。
「へんな紙きれがはりついてて、はがせなくて、何回も同じうたをうたってるんだ…!
クッ、いやがらせしようとするやつらまでいたよ、おかげでケガだらけだった…」
「おい、それってもしかして…」
紙切れの部分で妹紅は反応した。
そうだよ、それは…。
ミスティア、僕がのうのうと帰り支度してたのに、まだ……
「しかも服をぬがせようとするやつまで出てきやがって、あのやろう…。
めっちゃムカついたよ。それで、なんとか大ちゃんといっしょに追いはらった…」
チルノはすごく悔しそうに、涙をこぼした。
「なのに、歌をやめないんだ…。それで、あたい、どうすれば…いいのか…わかんなくて…」
彼女も同じ親友なんだ、だから何も出来なくてやり場がなくてこんなにも嗚咽が溢れてくる。
そして泣かせているのはどう考えても僕。
驚き震えながらも妹紅は声を捻り出した。
「その紙切れってのは、赤い字で白いやつなのか…?」
「うん、そうだけど…」
妹紅の問いが、疑問が確信へと変わった。
「多分その紙切れってのは、護身用にと私が○○にあげた御札の余りなんだ…。
クッ、どうしてだよ…!」
そして僕に向き直る。
その目は怒りに燃えた赤に染まっていた。
「おい、どういうことなんだ!お前がやったのか、○○!」
いつもの身体が竦むほどの怒声、僕には言い訳の余地がない。
泣きそうになるのをぐっと堪えて、頷く。
それに愕然とした彼女は、砕けんとばかりに歯を軋ませる。
「私は…、私はこんなことのためにあれを渡したんじゃないんだ…。
なのに、あの娘がどれほど傷ついたと思ってんだ、おい分かってんだろう…
おい、何とか言えよ、○○!」
鷲の足のごとく肩を乱暴に掴まれ、激しく揺すられる。
事の重大さを肌で感じ取った、二人に申し訳なかった。
けど、僕にはやらなきゃいけない事ができた。
迎えに、行かなきゃ…
本当に悪いけど、今は怒られている場合じゃないんだ。
「妹紅、チルノ、ごめん」
身体をひねって、きつく握り締めてくる両腕を薙ぎ払う。
もういても立ってもいられない、思いっきり地面を蹴りつけた。
「待て、○○!」
「え?ちょっとどこいくの!?」
あの場所へ、さあ急ぐんだ○○。
僕は長い間、待たせすぎてしまった…
道行く人を物ともせず、真っ先に森に身体を投げ入れる。
獣道をジグザグに突き破り、擦り剥く脚を物ともせず風を切る。
なんて馬鹿な真似をしたんだ、後悔を残す選択肢がこんな重いものだなんて。
知らずにいたはずがないだろう、この大馬鹿野郎!
あの日と同じように、同じ分だけ涙が目から溢れてくるんだ。
だがそんなものに構うな、振り払え○○、風はこんなにも冷たい。
待っていてくれ、いや、今行くからね……
「ミスティア!」
目に映る、いつもの広場。いつも踏みしめてきた芝、見慣れた木々、そして緑。
そう、あの日と変わらないんだ。
何も、変わりはしない…
「ミスティア…」
あの日と同じ場所から一歩も違わず、歌い続けていた。
―――優しい音色を奏でよう 貴方の為の子守唄
ボロボロの姿でも、歌い続けていた
その歌声は弱々しく擦れ果て、今にも枯れようとしている。
あの輝かしい微笑みは憔悴しきっていて今にも消えうせそうだ。
何者かの悪意なのか、また時間によるものなのか。
衣服は所々乱暴に破れてはだけ、白くか細い腕は数々の傷跡で薄紫に染まっていた。
震え上がるその四肢で支えて、今にも倒れそうだった。
それでも尚、夜雀は僕の愛したあの歌を歌い続けている。
あの暗闇が襲ってこない、力が枯れ果てていた…
―――この身の呪縛と引き換えに今この詩を捧げよう
今になって自分のしたことを思い知った。
ただの臆病な心が彼女をここまで追い詰めていたなんて。
荒い息を落ち着かせ、よろめく足を奮い立たせ、駆け寄った。
自分から貼った御札を剥がし、
「もういいよ、僕が悪かった…、もう歌を止めてくれ…、ミスティア!」
罪人が許しを請うように縋りついて叫ぶしかなかった。
僕は願いをこめて、一心に謝り続けた。
それでも呪いは解けないように、彼女は歌い続けた。
力と争いを安らぎへと誘う、子守唄を―――
「ミスティア、もう離れたりしない…」
突然、歌はピタリと止まる。
かすかにとくん、とくん、と感じる。
その鼓動に身を任せると、どうしてなのか胸が温かい。
「もう傷つけはしないから…、一緒にいよう…」
いつの間にか一心の思いに身を任せて抱きしめていた。
涙が出てくる、そんな権利が僕の何処にあるんだ。
彼女は独りだったんだぞ、一人で歌っていたんだ!
そして、それを無残にも僕は傷つけた…、歌を、思い出を、そして少女を。
夜雀は力なく僕の腕の中に崩れ落ちた、その重みが僕の身体に重なる。
闇に引き込まれそうな鈍く淀んでいる目はじっと僕を捉えていた。
「ごめん…ミスティア、本当にごめん…」
「ううん、私…私ね、思ってた…。ずっと歌っていたかったの…。
だって歌ってる間…、○○はずっと歌を聴いてくれるから…、笑ってくれるから…。
私って悪い女よね…?貴方を縛りつけたかったんだから…」
「違うッ!違う…、悪いのは僕なんだ!こんなに苦しんでたのに、何も分かって、やれなかった…、うあ…クぅ、ああ……」
もう堪えきれない、感情が洪水となって溢れ出てくる。
その荒波の中に自分を閉じ込め、溺れ殺してやりたかった。
「○○…、聴いて…くれた……よね…」
消えそうに零れていく問いかけに、僕は堅く頷く。
その答えに満ち足りて、彼女はそっと暗い笑みを浮かべて、
「私からも、…お願い……、最後まで悪い女で、いさせて…」
ゆっくりと身体を起こした。
「え、急にどうした…、ミスてぃぁ、ぁうんんッ!?」
唇が塞がれる、目の前には恋する少女。
無節操というにはあまりにも酷なファーストキス。
けれどそれ受け入れ、彼女の熱を、受け取った。
舌が舌と触れ、絡みついていく。
「ぅ…んん…ぬちゅ、くちゅ……ん…ちゅ…ぁ…」
温かい感触が這うその度に心臓が、激しく高鳴っていく。
でも、口の中から濃い血が溢れるような、生々しい音がした。
舌が粘着く、息が、苦しい…。
「……ぷは…あ…」
唇が離れる、糸が二人を繋いで落ちていく。
こくこくっと喉を何かが通り抜ける。
とても甘酸っぱい、それを喉に流すと、胸が痛い、ひりひりする。
顔が、焼かれたように、熱くなってくる…。
頭が真っ白に、なっていく…。
「はぁ…はぁ……」
ミスティアは頬を赤らめて暗く濁った目をこちらに、唇から言霊を紡ぎだす。
「好きです、貴方が…。ずっとずっと側にいたい。
貴方も、ずっと…、ずぅっと、一緒に…いてくれる…?」
ああ、そうさ…そうだよ、誓うさ!
だから、だから…僕は…!
けどその思いは声にならず、首を縦に振るしかなかった。
「よかっ……た……」
永久の中に堕ちていきそうに、目を閉じた。
ガラスが砕け散ったように急に重さが伸しかかる、慌てて抱き直した。
糸が切れたように彼女は眠り続けている。
ふと、抱える手を見やる。爪は濁った紫色に変色している。
身体が熱い、何かが疼いてくる、背後から何かが這い出てきそうなんだ。
でもこうしちゃいられない、助けると決めたら足を動かせ。
目指すは竹薮の先、医者の元。
突き抜ける風はこんなにも冷たい。
心なしか自分の身体が軽く感じられ、いつもより遠くへ飛んでいけそうだ。
今度は僕の番なんだ。
確かに腕の中に抱きしめている少女に愛を誓ったのなら、
その愛を謳え!
そこには獅子のように鋭く鮮やかな黄色い髪の一人の少年、
そして妖怪の翼を携えた薄桃色の髪の少女。
二人は仲良く笑い合い、新天地を目指していた。
少女は思う。
この少年とともに永久に幸せを紡ぎたい、と。
まだ人間の血が濃いとはいえ、己の小心による代償は大きい。
いつか幻想郷の土へと還るその日まで、小さな身体を引き摺って生きていかなければならない。
けれど、得たものはある。
異形の心を感じ取れた、一方的に恐れと崇拝が膨らまされるすれ違いの心。
そして、身を引き裂かれるほどの心の傷みを理解できた。
―――もし貴方が争いを嫌い 永久の安寧を求めるのなら
隣にはいつも美しき翼の少女が腕の中に収まっている。
それは寂しさに震える雛鳥のよう、夜雀もまた臆病だった。
そう、かつてやって来た別れが、再び来るのが恐かったのだ。
あのとき、己の自由の為に歌うことだけを求められた。
そして言われるがままに狂ったように愛を謳い続けた。
けれど今は違う。
人間も妖怪も今を生きている、そこに何の隔たりがあるのか。
―――その力を貴方の中で安らかな眠りにつかせなさい
夜空には、星が点々と輝いている。
一息休める場所を求め、御誂え向きの倒木に座り込んだ。
少年は一つの弦楽器を手に取った。
弦を一本一本の指を、紫色の爪を絡ませて、
―――貴方の心を支える柱として 永い眠りを与えよう
詩を紡ぎだした。
―――暗く傷ついた心を救済へと誘おう
静寂を支配する、酔いしれた宵越しの調べ。
不意に響く透き通ったソプラノ。
そう、願い求めてきたその歌声の主はいつの間にか隣にいた。
微かな青白い光に頬を照らされ、あの日と変わらぬ舞台に静かにと。
今、奏での少年の隣に佇む少女は、
―――祈りの言霊よ 貴方へと紡ぐ深い嘆きを解き放て
その音色に応えた、あの日の聞き慣れた歌で。
静寂の夜が支配するその宵闇に、歌が響く。
草木は肌で感じ取ってざわめく夜。
それは東の夜明けを惜しむその刻まで続いた。
嗚呼、歌が聞こえる―――
あとがき
どうも、LAWやCHAOSの話を書いた者です。
今回はとある詩魔法RPGの挿入歌にそって話を展開しました。
ミスティア、謳ってくれないか?
相手に尽くす系のヤンデレの方向性もちょっと変えてみたり。
人を好きになるって事は、それだけ葛藤もあるって事かな。
おまけ、てか補完(閲覧注意!?)
藪医者とうどんげの関係(実にCHAOSなお医者さん参照)
実は、医者の親友と前作○○とは同一人物です。
前作の○○の人生の狂いを回避する鍵は鈴仙にあります。
鈴仙が上手く付き合って女性への恐怖を克服した場合の前作の○○が、今回の親友キャラです。
彼は大人に対して恐怖を抱いていたけど、性格にどこか暗い影のある鈴仙に興味を持っていた。
そしてお互い暗い過去を持っていたからこそ彼は鈴仙に懐いたし、
鈴仙もまた彼を弟のように可愛がるようになったというわけです。
将来どうなるかはこれから次第だけど、こちらでの彼が道を踏み外すこともなく救われたのは確かです。
求聞史記風にプロフィール
単純明快ワンダラー
○○
:能力
不明(調査中)
:種族
半人半妖?(詳しくは調査中)
:危険度
極低
:人間友好度
高
:主な活動場所
迷いの竹林
人間の探究心は尽きないもので私もその一人ではあるが、○○という少年は極めて刺激と好奇心に飢えている。
そう、彼は無類の旅好きなのだ。
彼はもともと外来人ではあったが経緯は不明だが、ミスティア=ローレライと暮らす頃には妖怪の血を授かっている。
彼女とはいつも一緒に旅をする辺り、気が合う仲なのは確かのようだ。
◆能力
これといって特徴づける能力はない、強いて言えば彼の単純さといったところか。
無知も武器なのか又は何も考えなしなのか、思った通りのことを口に出してしまう。
良く言えば表裏のなく付き合いやすいのだが、その分いらぬ敵を作ることが多い。
知識は高い方だが氷精以上に単純思考で、それを生かしきれていない。
また、妖怪なりに腕力はあるが弾幕はからっきしで、身体能力に関しては余り話題にすべきところはない。
◆目撃報告例
いつもイチャついてて妬ましい…
(
パルスィ)
二人は一緒にいることが多い。
この前、品の良さそうな女の子に説教されてましたが、いい気味ですねぇ。
(医者の卵)
彼は絶対に反省していない。
見てて危なっかしいわ。
(ほぼ裸の少女)
その前に服を着なさい。
今度は冥界に行ってみたいって聞かないんだ、単純明快なだけにね。
(妹紅)
彼にとって閻魔様のお膝元ですら大冒険の舞台である。
◆対策
ああみえて彼自体は誰にでも明朗で社交的なので危害を加える事は一切しないが、
単純ゆえに無鉄砲な減らず口や行動をしでかすので、そのとばっちりもいい迷惑である。
雲行きが怪しくなったらすぐに彼から離れるべきである。
また、危害を加えたり逆に女性が言い寄ったりしすぎると夜雀から手痛い報復を喰らう。
誰との付き合いにも引き際が肝心である。
最終更新:2011年11月10日 22:34