ある日の永遠亭の診察室。
八意永琳はいつものように患者を診察していた。
患者の名前は〇〇と言う外来人の青年だ。
半年前に迷い込み、幻想郷に興味を持ってしばらく留まることを決意し人里で暮らし知り合いを増やしていたが…

ある日、畑の手伝いをしていた時に低級の妖怪に襲われた。
幸い、持っていた鍬で応戦して命からがら追い返したが顔の右目な方をやられた。
すぐに永遠亭に搬送され、治療を受けて大事を取り入院するように言われ、今日は術後経過を見る診察で視力検査をしていた。

永琳「じゃあ〇〇、これは?」

〇〇「左です。」

永琳「これは?」

〇〇「上です。」

永琳「うん、回復は順調ね?さ、次は指す所を読んでいってね?」

〇〇「…はい。」

永琳「じゃあ、行くわよ?」

〇〇「お、れ、は、え、い、り、ん、と、れ、い、せ、ん、が…」

永琳「ん?どうしたの〇〇?見えないの?」

〇〇(見えるけど、言えない!!言ったら最後だ!!)

永琳「まだ『治療』が必要ね?その間、目に負担をかけたらいけないから…鈴仙、いつものをお願い?」

鈴仙「はい、師匠。」

そう言って鈴仙が目の前に現れ、赤い瞳からの狂気の波長で〇〇の視力を無くした。

鈴仙「さぁ、〇〇さん病室はこちらですよ?」
と、言って手を引かれる〇〇。

去り際に永琳からは「もう少し入院よ?」と言われた〇〇であった。

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最終更新:2011年11月12日 21:06