やめてお願い石を投げないで
ねぇ助けてよ私はあなたの恋人なんでしょ
みんなに言ってよ
ねぇったら・・・・
寺子屋での勤務を終えた○○は何処へも寄ることなく、長屋へと戻った。
帰ってくると部屋に何者かの気配を感じる。
でも、○○は特に気にしなかった。
ナチュラルに危険な幻想郷では、妖精によるいたづらが横行している。
いつの間にか料理が無くなったり、ふとんが乱れたり。
金銭に関する被害がない場合は○○は特に何もしない。
流れるままに生きる
それが○○の人生哲学だった。
夕食後○○は床に就いた。
隣に見知らぬ少女が添い寝していることを知らぬままに。
古明地こいしは孤独だった。
姉の
さとりには多くのペットに囲まれ孤独を癒すことができる。
でも、人間に裏切られ第三の目を閉じた彼女はペットに癒しを求めることができなかった。
話をしたい
一緒に食事をしたい
そして愛し合いたい
人間を愛したい。
でも私は妖怪。
きっと○○も私のことを知ったら見捨てる。きっと。
だから私は能力を使って○○の「妻」をしている。
服を脱ぎ、○○を受け入れる。
ペットでは味わえない昂りや愛しさが溢れだす。
その刹那、彼女は自らの孤独を忘れることができた。
「あちゃぁ~またやっちゃったか・・・・」
布団から青臭い饐えた臭いが漂う。
「ったく。いい年なのに夢精かよ。溜まってんのかな」
○○が捲った布団の中、一人の少女がうっとりとした表情で自らの腹部を撫でていた。
胎内に注ぎ込まれた熱情を留めるように・・・・
最終更新:2011年11月12日 21:58