幻想郷にある人里のとある小屋に住む外来人の青年〇〇は頭を痛めながらも洗濯を終え、続いて掃除でもしようと戸を開けると…。
「「「〇〇、洗濯物は置いていてたら私が洗ったのに。」」」
また新たなに悩みの一つが中に居て肩を落とした。
〇〇「あの…慧音さん、咲夜、藍さん…それぞれの仕事はぁ!?」
〇〇の家の中で寛いでいる三者。
里に住むにあたり世話になった、守護者であり寺子屋の教師でもある慧音を。
幻想郷の管理者である主を常に立てて己は控え、〇〇が居た外界の故事以上の藍を。
同じ人間でありながら、まさに完璧で瀟洒であり純粋に「凄い。」と思った咲夜を。
それぞれ、生活物資を配達する仕事上よく顔を合わせ、常日頃それぞれの尊容に見ていることを言うと彼女達もまた苛烈な愛情を抱いた。
慧音「いや、私は〇〇に個人授業しようと思ってな。私と〇〇の一緒の歴史と保健体育の個人授業をな。」
〇〇「いえ、間に合ってます。」
藍「橙がな…いや、橙にな弟か妹を作ってやりたいんだ。」
〇〇「丁重にお断りします。」
咲夜「〇〇さん、貴方の全ての時間を私に下さい。」
〇〇「いや、自分もやりたいことがまだ有りますから。」
それぞれの誘い文句を流すように応対する〇〇。
すると、三者とも掃除を始めた。
〇〇「あ…あの、お三方?掃除はこれから自分でやりますよ?」
「「「気にしないで〇〇。何処ぞの雌に穢されたこの空間を綺麗にしたら次は、こいつらを片付けるから。」」」
そう言う三者の目は淀みながらも、しっかりと〇〇を見つめ歪んだ笑顔をしていた。
最終更新:2011年11月13日 10:01