外来人。

それは過酷な運命に翻弄される名も無き勇者

彼らの生活は常に危険と隣り合わせだ。

そう彼のように・・・・


外来人○○は幸せを噛みしめていた。

帰還に必要な金子がもう少しで集まりそうなのだ。

この半年間大好きな酒や煙草を我慢してきた。

それがやっと報われるのだ。

そうなると「雄」としての誘惑が頭をもたげてくる。

(ソープ?本サロ?いやいや!あかんだろう!因幡の素兎を思い出せ!ここは悪魔の微笑む幻想郷なんだ!)

○○が誘惑を振り切ろうとした時だ。

「○○ではないかえ?」

「ああマミゾウさん!聞いてください!とうとう俺・・・・ゲッ!?」

振り向いた○○が見たもの・・・・


黒いエナメル製のTバックレオタード、ケモ耳のついたカチューシャ。

ケモ耳が狸なのは愛嬌だろうか?

「本日開店のキャバレー狸御殿へようこそ!本日第一番目のお客なので本日は○○貸切じゃ!」

(薬入りの水割りで酔わせてたっぷりと搾り取ってやるかのう・・・そのあとはぼったくり価格で金を奪い取ってわしの性奴隷に・・・ククク)

マミゾウが怪しげな店へ○○を連れ込もうとした時だ。

「チィ!!」

マミゾウが飛んできた苦無を華麗なステップで避ける。

○○の背中に柔らかな果実が触れる。

「危なかったな○○。あんな狸婆のぼったくりバーに行ったら一生こき使われるぞ。それよりも・・・・」

○○がただならぬ雰囲気に振り向くとそこには・・・


紺色の女学生服、いわわるセーラー服を装備した八雲藍の姿があった。

どことなく昭和の匂いがするのはスカートがロングな所為だろうか?

「新装開店のコスプレヘルス妲己で休んでいかんか?銭は心配しなくていいぞ?私はあんな守銭奴とは違うからな」

勝ち誇ったように話す藍は九つの尻尾を○○に絡みつける。

○○を言い知れようのない快感が襲う。

「これが・・・噂の触手プレイか・・・・」

(フフフ・・・・数々の益荒男を骨抜きにしたもふもふ地獄にいつまで耐えられるかな?○○)

○○が意識を手放そうとしたときだ。

のの字をした弾幕が辺りを爆撃する。


「いやあ助かったよ椛」

「いえいえ、いつもお世話になってるお返しッすよ」

「こんど何か欲しいものがあったら行ってくれ。なんとか用意するから」

「なら○○さんが欲しいッす」

「へ?!」

「○○さんもうすぐ外界へ戻るんですよね?嘘ついても無駄ですよ?全部見てたっすから」

そういうと椛は脱ぎ捨てる

「イッ?!」

椛の未発達な肢体を彩るのは黒革のボンテージビキニ。

ショーツにつけられたジッパーが背徳さを際立たせている。

「出張SM DogStyle ご利用ありがとうございます。誠心誠意○○が忠実なペットになるよう調教させていただきます」

「椛、冗談だよね…」

「腕は確かッす。師匠の幽香女王から免許皆伝を貰ったッすから」

「おれはMじゃないSだぁぁぁっぁ」

「この口汚い野良犬が!!」

ビシッ!!

「いたぁぁぁぁい!!!!!!でも・・・・」

その後、妖怪の山に一匹の野良犬が住み着いたという。


「人間を落とすには快楽を与えるのが一番ッすね。」

調教済みの○○を淀んだ瞳で見つめながら椛女王は今日も弟子たちを指導している。

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最終更新:2011年11月13日 13:52