文々。新聞 ○月×日分
ここ最近、何度か人里で異常行動をしていた外来人の青年○○。その異常動作の原因がついに発覚した。
一見ごくごく普通の青年であるはずの彼が、突然発狂しだし、しばらく暴れ続けて気を失い、意識が戻ると全く暴れている時の事を覚えていないのである。
彼は全く普通の人間であり、二重人格の類は無いと、永遠亭の薬師も診断していた為、彼の異常の理由は分からなかった。

その原因は、○○の事を密かに想っていた永遠亭に住む妖怪兎、鈴仙・優曇華院・イナバであった。
彼女は○○が優しさ故に多くの同姓に好かれているのを嫌がり、自分の波長を操る能力を使って一時的に彼を発狂させて暴れさせることで、彼の人間関係を破壊し、○○を自分だけの物にしようとしたのだという。
事実彼は鈴仙によって狂わされる事で周囲の人間から避けられ始めており、次第に鈴仙に依存する様になっていたという。
この事実が発覚したのは、著者である私、射命丸文が竹林上空を飛行中に偶然その光景を見た為であった。

この事件の悲劇的なところは、事実が発覚した事を知った鈴仙が○○を完全な狂気にしてしまい、自らも鏡で狂気の瞳を見ることで発狂してしまったことである。
致命的なレベルで発狂してしまった二人は、最早元に戻ることは無いという。

皆さんも恋する情勢には気をつけて頂きたい。

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最終更新:2011年11月13日 13:54