主人公/11スレ/174-175




 ○○は我慢が出来ぬ。
 とくに、取るに足らない疑問を覚えた時、それは顕著になる。
 他人から見ればどうでもいいようなことが、○○の自制心を濡れたトイレットペーパーよりも脆くさせる。
 覚えた疑問をどうしても解消しなくては夜も眠れぬ程なのだから、その馬鹿さ加減がうかがいしれる。
 そんな○○が覚えた本日の疑問。
 博麗霊夢は面食いであるか、否か。
 以前、人伝で聞いた限りでは博麗の巫女は面食いであるらしく、イイ男には目が無いとか有るとか。
 気になる、とても気になる。
 果たして、自分は霊夢の目から見ればどれほどの位置付けをされるのであろうか。
 あの歯に衣を着せることなど考えもしない少女のことである。
 ○○が涙目になっても、変わらず心を抉る言葉を投げかけてくるだろう。
 ○○の自身への評価は、中の下、ぐらいであると考えているが……まあ、
 下の下ではないだろうと、彼は一つ首を振る。
 己の安眠の為、○○は博麗の巫女が住む神社へと足を向けた。



『私達、結婚しました』
 文々。新聞新聞に、その見出しが掲載される、十日前の話である。
 その記事を最後に、○○の姿を見た者は誰もいない。



 ○○は我慢が出来ぬ。
 とくに、取るに足らない疑問を覚えた時、それは顕著になる。
 他人から見ればどうでもいいようなことが、○○の自制心を破けたコンドームよりも頼りなくさせる。
 覚えた疑問をどうしても解消しなくては昼寝しなくてはならなくなる程なのだから、
 その駄目さ加減がうかがいしれる。

 そんな○○が覚えた本日の疑問。
 霧雨魔理沙は、実は男の娘では?

 日ごろ常々考えていたことだが、○○から見た霧雨魔理沙は、男が裸足で逃げ出すぐらい男気がある少女である。
 ムードメーカーというべきなのか○○には判断がつかないが、慕われていることは確かだ。
 ○○が住まう人里の少女達の口から霧雨魔理沙の名前を時々耳にするぐらいなのだから、なかなかに交友関係が広いのかもしれない。
 中には恋慕している少女も少なくなく、一部の男連中からすれば、霧雨魔理沙は手ごわい少女なのだろう。
 閑話休題。
 それほど男気があるのだから、もしかしたら本当に男なのかもしれない、と考えてしまったのは、ある意味必然だったのかもしれない。
 もし男ならば、女達からモテる為に、その男気を伝授してもらおう。
 そう思った○○は、以前魔理沙から手渡されたお守りを手に、少女が住まう魔法店へ向かった。



『まさか、○○のアヘ顔ダブルピースを見る日が来るとは……あんな可愛いアヘ顔するのね……ふふ、ふふふ……』
 そう文屋に零す、妙に雰囲気が恐ろしくなった人形遣いの少女の姿が、人里で目撃された。
 魔法店に向かった○○が消息を途絶えてから、30日目の話である。








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最終更新:2019年02月09日 22:17