「今日は一日晴れるだろうし、仕事に行く前に褌干しとくか」
○○は半年前に幻想入りした外来人である。
妙な格好の巫女からは外界への帰還を勧められたが、常日頃から社会の歯車になることに嫌気がさしていた彼は幻想郷に帰化することにした。
幸い煙草農家の仕事があり、テレビもインターネットもない生活ながら幻想郷ライフを満喫していた。
長屋前の物干し竿に掛けられた純白の褌。
急に突風が吹くとそれはまるで見えない手に掴まれたように宙を舞っていた。
人里から少し離れた廃屋。そこに一匹の妖怪が淫欲に満ちた目で何かに頬ずりしていた。
「はあはぁ、脱ぎたてじゃないのは残念ですが○○さんの匂いがします」
射命丸 文は半年間○○を「取材」していた。
○○が入浴した後のお湯を密かに持ち出したり、○○が食事した後の食器を入れ替えてコレクションしたりといった行為ではあるが。
文から見て○○は平凡な存在ではあった。
普通の外来人は幻想入りした後すぐに外界への帰還を求める。
しかし、○○は特に悩むことなく幻想郷への帰化を選択した。妖怪に生きたまま喰われるような危険な場所であるのに。
無欲であり、なおかつ善良。
美男子ではないが、小動物のような安らぎを感じる。
~いっしょにいたい~
~純白の○○を汚したい~
~死ぬまで凌辱してその魂までも独占したい~
微かな衣ずれの音をたて桜色のパンティーをおろす。
そして充血した自らの花弁に○○の純白の褌をあてがった。
文は思い描く
縄で自由を奪い、褌のみにされた○○に圧し掛かり自らの花弁をすりつける姿を。
挿入なんかさせない。
それは○○が文に身も心も屈服した際の「ごほうび」なのだから。
黒い、艶やかな髪を振り乱し少女は絶頂に達した。
「あれ?行く前に干しといたのにまだ乾いていないのか。なんか生臭い臭いがするし」
目下のところ○○は現状に不満はない。
ただ時折褌が無くなることが悩みだった。
「仕方ないから火で乾かすか。褌の予備も少ないし」
そんな○○の様子を文はその天狗の力で覗き見ていた。
花弁から濃厚な蜜を溢れさせながら。
最終更新:2011年11月23日 13:04