ある夏の日の幻想



ここは幻想郷。

月明かりに照らされて異様な風体の男たちが一軒のあずまやに集っていた。

「紅魔館在住の紫もやし先生の新刊はこちらでーす。最後尾からおねがいしまーす」

赤い髪の少女が最後尾と書かれたプラカードを掲げながら大声で叫ぶ。


年に二度行われる古見毛斗。

いつ誰が、なんのためにやり始めたのかわからないこの集まりは外来人たちにとって掛け替えのない集まりだった。

お堅い人里の守護者からはいい顔をされないが、ココでしか手に入らない薄い本が手に入るため今では外来人のみではなく人里の人間も参加している。


「○○なんだが、とうとう竪穴の女郎蜘蛛の婿になっちまったらしい。」

「あいつ止めてんのに、趣味の昆虫収集をやめなかったから・・・・」

普段バラバラに活動している外来人たちも、また元外来人たちもこの日だけは悲惨な境遇を忘れることができた。

ただ・・・・


紫もやし「今年も△△をモデルにしたエロエロマンガが売り切れになったわ。さてと新ネタのためにも△△にはがんばってもらわなきゃ。」

白黒うふふ「あいつ、あんなに魔道書を買い込んで・・・。今度借りに行くか、□□ともども死ぬまで借りとくぜ!」

酒飲み幼女「うわぁえぐい。あたしが鬼でもこんなことはしないよ。嘘をついた××はお仕置きしないとね」


病みきった彼女たちにとって、○○達が薄い本を買いまくっていてもどうでもよかったりする。

後日、病んだ少女たちの出演した薄い本を無理やり届けられ強制婿入りさせられる外来人が続発したりしなかったり。

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最終更新:2011年11月23日 14:42