「ああ助かるよ。幻想郷にはネットとかがないと思ってたから。」
「うふふ、なんでパソコンとかインターネットできるかなんて細かい事気にしちゃ駄目よ?」
俺は外来人の○○外の世界の将来が絶望的だったと除けばごく一般的な人間さ。
さてそんな俺も元は電化製品などの楽な生活をしてたからいきなりこんな外来人にとって世紀末な世界に俺は生き残れなかったろうが。
どうやら俺は運がよかったらしい。
今俺の隣で座っているお方。
蓬莱山輝夜。
通称ニーtげふんげふん。
輝夜の気まぐれのおかげでこんなハッピーな生活を送れてるわけだ。
まぁ難点なのが一つは輝夜の部屋しか電化製品系の娯楽がないのと。
まぁあれだ興奮しちゃうじゃん女の子の部屋って?。
もう一つは妹紅だっけ?。
妹紅と輝夜の喧嘩が五月蝿い事かな。
あとは兎達の白い目を除けば楽な生活だ。
「ねぇ○○」
「ん」
返事は素っ気ないがこれが俺なりの返事である。
「さっきてゐとウドンゲとナニハナシテタノ?」
輝夜の顔を見る。彼女の顔を見たら優しい顔で笑ってるんだろうが。
俺から見たら獰猛な笑みだ。
「別にただトイレから輝夜の部屋に戻る時、輝夜と俺が怠慢な生活しないでたまには動けとかそんな感じ」
まぁ俺には嫌みを込めて言ったんだろうが。
「あいつら・・・余計な事を」
彼女は顔を俯いて何かブツブツ呟いてるがさして気にしない。
俺は現実から逃げられればいいんだから。
「じゃあ○○外一緒に出る?
月が出て綺麗よ?」
輝夜は俺の背中に覆い被さぶって耳で小さく色っぽく囁く。
自分の息子の興奮を隠し、冷めた表情で。
「いや、いいよ俺月とか嫌いだし、外に出たくないでゴザルwww」
俺は本音を出し最後らへんで薄ペラい笑い声で言う。
そうだ月なんか嫌いだあんな輝やいてると酷く自分が惨めになる。
「ふ~ん、じゃあ私も行かない」
輝夜は覆い被さったまま、さっきより嬉しそうな声で言う。
「○○ってさ」
嗚呼このニート姫はまだ話すか本当にしつこいが少し嬉しい自分がいるから複雑だ。
「私のこと嫌いでしょ?」
あっけらかんとそんな風に軽く輝夜は言う。
輝夜はどんな表情をしてるか気になるが残念ながら俺に覆い被さって見えない。
だから。
「輝夜」「○○」
俺は彼女の方を向き彼女も俺を見て。
「俺は」「私も」
彼女の好奇心に満ち濁った目を見て。
彼女も俺の目を見る。
「お前が」「あなたが」
俺は恥ずかしさを隠し。
彼女は今か今かと。
「大嫌いだよ」「大嫌いよ」
「へぇやっぱり輝夜も嫌いか」
「ええあなたが大嫌いよ」
なら
「なら俺を蓬莱人なんかにすんなよ」
「あら?大嫌いだからこそあなたの絶望する表情を見て楽しみたいんじゃないの」
本当に性格が悪いお姫様だ。
外に出たくても手錠を俺と彼女の手を拘束してるのに。
外に出す気もないくせに。
「ねぇ○○もう一回お互いの口から言わない?」
輝夜の手が俺の首に掛けながら顔をお互いの唇がくっつくとこまで近づける。
ああ、そんなこと言われたら。
「いいよ」
断れないじゃないか。
俺と彼女はただ一言簡潔に言う。
お互いの目を愛しい気持ちで見ながら。
「「狂おしい程大嫌いだよ輝夜(○○)」」
最終更新:2012年02月16日 12:21