「これで○○は私の元に戻ってくる・・・・」

月の脱走兵 鈴仙・優曇華院・イナバは飲みほした薬瓶を放り投げる。
鈴仙は月兎として全て捨て去ってでも恋人を奪い返したかった。
あの憎たらしい兎の群れから・・・・

「あはぁ~右も左ももふもふ~」
「中毒になるまで結構かかったけどこれで○○はもふもふの虜・・・・」

兎詐欺こと 因幡てゐは部下の兎に包まれ恍惚とした表情の○○を見つめる。
ホントに長い時間掛かった。だがその価値はあった。
あの鼻持ちならない脱走兵はその肢体を使って○○を自分のモノにした。
悲しいことに自分の身体に○○は興味を持たなかった。
○○が入浴している時に風呂に入り込み誘惑しても、彼は一切反応しなかったくらいだ。
その夜、てゐはひとり枕を濡らした。

きっかけは一人の患者が永遠亭に運び込まれたことだ。
「急性もふもふ中毒」
一度罹患したら、身も心ももふもふの虜になってしまう。
捕まえた時は鈴仙に戻りたがった○○も、天然100%のもふもふに包まれるにつれ遂に堕ちた。
てゐが○○に唇を重ねようとした時だ。

弾幕が洞窟の入り口を破壊する。
煙が収まるとそこには・・・・・

「迎えに来たぴょん!○○」

その声は間違えなく鈴仙の物だった。
だが、そこに居たのは人間大の兎だった。

「鈴仙・・・・その姿は!」
「月兎だから先祖返りしただけぴょん!このもふもふで○○を満足させるぴょん!」
「あんたはぁぁぁぁ!」

隣で己の全てを賭けたファイナルバトルが繰り広げられていても、天然100%のもふもふに包まれる○○にはどうでもよかった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年02月18日 16:13