「おい、まだかよ?」

俺は妹紅の背中に向かって言った。
どうして女という奴は支度に時間が掛かるのだろう。

「もうすぐ済む。そんなに急ぐことないだろ」

確かに妹紅の言うとおりだが・・・・

「二人一緒にいきなり会いに行ったらお義父さんとお義母さんビックリしないか?」

「なあに、○○の顔を見た途端ニコニコ顔になるさ」

「お待たせ…ん?」

「どうした?」

「○○、ここ、ここ」

妹紅が俺の首元を指差すので、触ってみた。

「あっ、忘れてた」

「○○ったら、せっかちな上にそそっかしいんだから。こっち向いて」

「○○…愛してる」

妹紅は俺の首周りを整えながら、独り言のように言った。

「何だよ、いきなり」

「いいじゃないか、夫婦なんだから」

妹紅は下を向いたままだったが、照れているようだ。

「そうか…、俺も愛してるよ」

少し気恥ずかしかったが、気分は悪くない。
俺は、妹紅の手を握った。

「いくか」

「ああ」


三途の川

「全く貴方達夫婦は命を軽く考えすぎる!!折角の姫始めだから処女と童貞でシたいから首をくくるとは何事です!!」

「一度死ねば処女膜も再生するし・・・・○○も初々しくて・・・」

「それが浅ましいと言っているのです!良いですか?生命の営みというのは・・・・」

「あなたが妹紅のお父さんの藤原不比等さんですか?俺、いや私は○○と申します」

「君が○○君か。君達の事は映姫様から聞いているよ。早く初孫を見たいものだ」

「あはは・・・・」

「妹紅!○○!今日という今日は我慢がなりません!!私が自らの身体を使って正しい姫始めの作法を伝授します!」


「「「SKMDY!!!!!!!」」」


幻想郷の正月は今日も平和です・・・・

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最終更新:2012年03月12日 19:19