冬の間なら、まさか神社経由での外界脱走は無いだろう……。
そう言う発想の裏を衝いて行われた博麗神社への雪中行軍。
しかし予想以上の猛吹雪が彼らの足を食い止める。
倒れる毎に姿が消えていく隊員達。
そして階段近くで力尽きようとする隊長の前に、彼を愛する幻想郷の女性が……。
全ては、冬の間に行われる男女の戯れに過ぎなかったのだ。
こうして男達は諦めを覚え、女達の愛を受け入れるようになるのだ。
「天は我々を見捨てたのか……」
「ううん、違うよ。天は○○を受け入れる為にあるんだよ」
隊長の彼女である天子はにっこり笑うと、彼を担いで要石に乗り天界へと去っていった。
寒さもない、温かい場所へと……。
最終更新:2012年03月20日 13:52