「なぁなんでアイツらは生み直しをしたがるんだろうな」
少年は酢イカを口に放り込む。
「やっぱり同じ妖怪にして逃げられないようにしたいんだろ?」
少年は二杯めのホッピーを開けていた。
「ならおぜうはお前を吸血鬼化させなかったんだ?」
サングラスを吹きながら少年は答える。
「パチェさんが言うには吸血鬼化は自分の意識を持たない人形化に繋がるんだと」
「それよりも尼さんが身ごもるのは大丈夫なのかよ?」
「白蓮さんの話だと真言密教立川流なら許されンだとよ。現人神さん」
「言うなよ・・・」
「その点俺はまだ人間だからな」
「・・・髪がなぜか紫と金のグラデーションになりつつあるぞ」
「毎晩、スキンシップと称して白蓮とあれやこれやをされてるからな・・・」
「奴ら寂しいんじゃないのか?」
「「寂しい?」」
「おぜうと遊んでいる時に思ったんだ」
「夜のお遊戯かい?」
「言うことがオヤジだぞ」
「俺達が同じ種族になり、子供にまで戻せばより長く愛し合うことができる。少なくとも自分が生きている間はな・・・・」
「いやいやそれはないよ!どうせ○○がショタにぐへへ毎晩体操服着させて夜の運動会じゃぁぁぁぁだろう?」
「やけに具体的だな」
「毎晩早苗さんにブルマを履かせられて・・・っておい!」
「まぁ俺達が揃って人外になったのは不幸中の幸いだな」
「俺はまだ人間だ!」
「「まだ言うか!!」」
「せんせー、あそこの席雰囲気が加齢臭を放ってるー」
「そっとしておいてやれ・・・・」
最終更新:2012年03月20日 13:53