• ある日のこと、俺は仕事帰りに外来長屋での友人(?)とであった。
××「おお、○○か!ちょうどよかった、一緒に来てくれ」
   ―――と無理矢理引っ張られ、何やら妙な洞穴の地下室まで入らされる。
何故こんなところに・・・?と疑問に思うだろう、当然である。俺の友人(?)こと××は『対幻想少女外来戦闘部隊』という、幻想少女に悩まされる外来人達が彼女等に
抵抗しながらも外の世界に帰る為に日々策を練ったり戦ったりと忙しい部隊の隊長なのである。
同志1「××さん!見てください、対弾幕用マシンガンの最新型完成しました!」
××「おお!これさえあれば・・・。みんな!!帰れる日は近いぞ!!」
同志一同「おおーーーーー!!」
          • なんとも馬鹿馬鹿しい、兵器さえ何とかすれば勝てると思っているのか?幻想少女の殆どが人外もしくは人外レベルの人間・・・。
兵器を強くしたところで自分自身が強くならなければまるで意味が無い。
彼等が取らぬ狸のナントヤラに酔いしれているのを冷ややかに見る○○。
銃は確かに強い武器だ、遠距離からでも刀を上回る殺傷能力を持つ。だが・・それがいけないのだ。それこそが盲点、それこそが弱点・・・・!
遠距離でも効果を発揮するその武器は、本来人間が持つ戦闘能力を大いに下げてしまう。何故なら、『攻撃の際、自分は殆ど動かない』からだ。
精々走り回るかそんなものだろう。圧倒的な攻撃力を持つ代わり行動範囲を狭め逆に自らを追い込んでしまう。
○○は思った、そして○○がいつも心のうちに秘めているもの・・・・『銃に限らず、あまりに過ぎた威力を持つ武器はヒトを弱くしてしまう。その威力故、便利さ故、最後の最後までその武器に頼り
きり、お陀仏・・・自分の能力を信じれなくなってしまう。』
○○から見て彼らは救いようのないほどの馬鹿に見えていた・・・。当然かもしれない、幻想少女のほとんどが弾幕使い・・・言わば弾幕のプロフェッショナル。
ちょっといい武器を持ったからと言ってそれで勝てるかなどは筋違いである。○○はそれを見抜いていた。刀も過ぎた武器かもしれない、だが、刀は己自身を鏡よりも鮮明に写すという。
刀を使っても持ち主がナマクラなら、名刀であろうとナマクラである。
××「さぁて、希望の光が見えたところで、○○よ!!俺たちの仲間になってくれ!お前となら・・・お前のその腕ならやれるッ!奴等をギャフンといわせられる!!」
○○「結局それか(汗)・・・断る、だが・・同盟っていうのならのんでいい」
××「同盟でもなんでもいい!協力してくれるなら・・・!なぁみんな!!!?」一同「おおーーーー!!」
ますますもって救えない。まるで見えていない、ただ状況に流されに流されてるだけ・・・ただ抗うだけで考えもしない。ただの・・・特攻集団、自殺集団・・・。
微かにため息をつきながら、熱気等で暑苦しいその場をあとにする。


その夜、○○は懐かしい人物と顔を合わせていた。かつて自分の隣の部屋に住んでいた△△である。
だが、彼は最早人間ではなかった・・・紅魔館の当主であるレミリア・スカーレットにより、拉致されそのまま吸血鬼にされてしまったのだ。
○○「・・・・・・・・・・。」
△△「・・・久しぶりだね、元気だった?」
○○「しゃべるな、聞きたくも無い」
ムードは険悪であった、××との出会いのあと外来長屋に帰ると手紙がポストの中にあったのだ。それは△△からのモノであり夜に約束の場に来るよう書かれていた。
△△「そんなこと言うなよ、僕の話を聞いてほしい。君は・・・誤解してるんだ。彼女達のことを、幻想少女達のことを・・・!」
彼の言い分はこうであった、最近○○は仕事ついでに外来人を追い回す幻想少女を片っ端から斬っていったのだ。誰一人死んではいないが、妖怪の山の河童と白狼天狗・庭師・里の守護者
とを容赦なく斬り捨てたという。彼女等の怒りは心頭であるが△△がなだめ自分に任せてほしいという、そして○○の凶行を抑えるため人里の長達の頼みも聞いて話し合いをしに来たとのことだった。
△△「彼女達は、みんな寂しいんだ。僕等のように誰彼構わず明るく振舞ってくれる人が少ないから・・・外来人が帰ってしまえばまた一人になるのが怖いから・・」
○○「だから!!拉致も独占も許されるのか!!?こっちの人権もクソも無視していいと!?報復が怖い?だから女にヘコヘコ頭下げてご機嫌取るのか人里の奴等はお前等は!!?」
△△の話を遮り○○が怒鳴る。
○○「何で、吸血鬼なんぞになった・・・お前は元の世界に未練は無いのか・・?捨てたのか!?訳のわからん愛の押し付けで・・家族も友人も夢も・・・!」
△△「ま、待ってくれ。押し付けじゃない。ボクは彼女の愛を受け入れt」○○「ああああああああああああ!!」
閃光がはしる・・・その瞬間△△の右腕がスッパリと斬れる。悶え苦しむ△△、吸血鬼になりたてでまだ、機能がうまくはたらかないらしい。
○○「お前の愛するハニーとやらに言いたきゃ言え。俺はお前を斬った。」踵を返し去っていく

その光景を見ていた人物がいた―――――――早苗である。
あの日以来、彼女は○○に話しかけることが出来なかった。たくさん話したかった、遊びたかった。彼女の想いは純なものであった。
最初は伴侶作りを見て常識に囚われてはいけないという意志でガッチリとGETしようとしたのだが・・・・
だんだんその行為に疑心が沸いたのだ。何故・・・ここまでする必要があるのか、と。早苗にはわからなかったのだ。・・・・・『まだ』
早苗「・・・・・(なんだろう、心の中がモヤモヤする・・・。)」

以下執筆中

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最終更新:2012年04月13日 02:00