魔理沙/14スレ/199-200
凡庸な、あまりにも凡庸な
私も妻も基本的に努力家だ、と私は思う。
「
魔理沙、今日の晩御飯はキノコたっぷりのカルボナーラだよ」
愛しい我が妻、魔理沙は研究に没頭しやすく食事すら忘れることがあるので、私がたまにこうやってご飯を作る。
「おお〇〇、気が利くな。旨そうな匂いだ」
外の世界では料理屋のバイトで包丁を扱っていたので、魔理沙の友人のメイドさんほど上手くないが、自信はある。
魔理沙のお腹からかわいい音が聞こえてくる。
じゃあ晩飯だ、といい凄い勢いでがっつく。妻は男勝りな口調だし行動も男っぽいところはある。しかし、結婚する前にはとち狂っていた面はあるが乙女チックで純粋な愛情を私に見せてくれた。そこに惹かれて私も惚れてしまったのだ。
「ご馳走さん。やっぱり〇〇の作る飯は格別だな」
私も同時期に食べ終わる。
魔理沙に喜んで貰えるとやはり嬉しい。
食べ終わってから四分の一刻を過ぎた頃。
私には最近ハマっていることがある。
「なあ…。求めてくれるのは嬉しいけど……」
魔理沙は顔を赤らめて艶やかな表情で私を見ている。
「魔理沙も欲しそうじゃないか。今晩もたっぷり愛し合おうね」
自分も情欲を治められそうにない。
自分の皿にも、魔理沙の皿にも媚薬を仕込んで置いたのだ。
週に二回ぐらいの良心的なペースでこれをやっている。
普段は魔理沙が激しく求めてきてくれるが、たまには魔理沙の困った顔がみたいのだ。
早速布団で激しい運動を行う。
※筆舌に尽くしがたいので、内容には触れないでおく。
二十回はまぐわった頃には、魔理沙は疲れて寝てしまった。
途中で媚薬が切れてしまったが、収まりが付かずに今に至る。
自分の人生を少し考えてしまう。
外の世界では私はまさしく一般人だった。
私は、大阪帝国大学に不合格となってしまい、私立の大学に落ちぶれてしまった。
一日の殆どを受験勉強に費やしたが、ぎりぎりで受からなかった。
自分とは逆に試験会場でゲームで遊んでいた、魔理沙の友人の霊夢の旦那さんは全教科満点で受かったらしい。
彼という人間に腹が立つことはあるが、彼の才能が羨ましく思えてつい嫉妬してしまう。
たまに空を飛んでいる射命丸の旦那は、登竜門が多い映画監督の道を目指していたらしい。
彼のように、一度決めた道を突っ走る力が欲しかったと思う。
容姿も勉学もセンスも人並みで努力しても天才達には及ばない、そんな自分にとても絶望した。
こっちに来てからは、魔理沙と仲良くなれた。しかし、魔理沙も幻想郷の中では凡夫だった。
お互い切磋琢磨に努力しあった。だけども、その度により上位の連中に格の違いを見せ付けられてきた。
そういう点では、私と魔理沙は結ばれるべき存在だったのだ。
少しだけ、目から涙がこぼれる。特に意味はないはずだと自分に言い聞かせる。
今の私と魔理沙には、世界の誰にも勝る愛という絆をもつ。これだけなら誰にも負けない。
隣で良い夢を見ていそうな顔をする魔理沙を見つめる。
明日も魔理沙と、愛する妻と一緒に歩んでいこうと満天の星空に誓い眠りについた。
お休みなさい。魔理沙。
今回は比較的短めです。
それではお目汚し失礼しました。
感想
- 魔理沙今すぐウチと結婚して監禁して束縛して依存させて永遠に外に出られないようにしp -- 魔理沙は神 (2024-03-10 22:50:21)
最終更新:2024年03月10日 22:50