昨日、献血に行った時に思いついたいつも通りのお通し程度のを投下します。
永琳「気分はどう〇〇?」
永遠亭にある部屋の一室で薬師である永琳は布団に寝ている青年に体の具合を聞いた。
〇〇「全然、大丈夫ですよ永琳先生。人助けに血液の400mlを献血しただけですから。」
永琳「呼ぶ時は永琳でいいし無理は禁物よ、〇〇。お二方はもう、お帰りになっても大丈夫よ?」
そう言う永琳が目を向けるのは寝ている〇〇の横に居た人里の守護者の慧音とその友人で竹林に住む妹紅が居た。
慧音「いや、私は里の自警団の者が怪我をして出血が酷い時に献血するのを買って出てくれた〇〇を無事に里へ送る義務がある。」
妹紅「私だって〇〇を無事にこの竹林から出す義務があるから、〇〇の体調が回復するまで居させてもらう。」
各々、尤もな自分の主張しているが何処か牽制しあう視線と空気があった。
その雰囲気をさらに悪化ささせたのは他ならぬ〇〇でだった。
〇〇「休憩も十分とったし、喉が渇いて腹減ったから帰ります。妹紅、帰りに焼き鳥食べて帰る砂肝を焼いてくれないか?レバーで血を作らないとね。慧音さんも一緒にどうですか?」
妹紅「ホントか〇〇!?さぁ今行こう!早く行こう!!すぐに行こう!!!砂肝以上にいいレバーがあるからな!」
慧音「その前に、牛乳でも飲むか〇〇!?新鮮な牛乳があるからな!?」
鬼気迫る勢いで〇〇に詰め寄る二人。
しかし、そうはいかないと横槍が入った。
輝夜「ダメよ〇〇、そんな粗暴な女が作った料理なんか食べたら貴方が腐ってしまうわ。」
永琳「医者の言うことは聞くものよ〇〇?大丈夫、ウチにも新鮮なレバーあるからユッケやレバニラ何でもござれよ?」
…………。
牽制しあう空気がさらに、痛く漂った。
輝夜「妹紅、今すぐ解らしあげるわ。」
妹紅「それはこちらの台詞だ。今すぐに黙らせてやる。」
永琳「守護者殿は忙しいでしょう?」
慧音「薬師殿も診察があるから多忙では?」
平静なトーンだが異様な威圧感を込めた言葉を互いに掛け合うと四人は〇〇を見て言った。
「「「「〇〇、もう少しだけ休んでいて?いいわね、絶対よ?」」」」
〇〇「は…はい。」
素直に返事する〇〇は献血したからではなく、四人のそれは見事なまでに奇麗に歪んだ笑顔を見て顔面蒼白になっていた。
最終更新:2012年07月17日 00:00