またまた 168 とかの作者です。今回は、嫁が弾幕ごっこで勝ったり負けたりしたら、を妄想しました。

文の場合
勝ち
「あなたー、今日は魔理沙と勝負して勝ったんだよー」
俺の嫁こと、文が輝かしい笑顔で俺の膝枕を楽しんでいる。
「ねぇ。いいかな」
何がだよ、と聞き返してみると、口を少しだけ尖らして、目を瞑っている。
ご褒美が欲しくて仕方がないようだ。
しょうがないな、とフレンチキスで済ます。
しかし、嫁はもっと欲しいと無言で要求する。
次はディープキスだ。
テキーラみたいなとびきり濃厚な、まさしく大人の口付けだ。
一分間はお互いの口を味わい、舌を絡ませる。
息が辛くなり、ゆっくりと唇を離すと、文は恍惚としたいやらしい顔をしている。
ここまで来るとこっちもムラムラして押さえられない。


今日も、夫婦で肌を熱く重ね合う。



負け
今日は遅めの帰宅だ。さて、文の晩御飯が楽しみだ。
しかし、自宅に帰って気付く。家の中が真っ暗だ。もしかしたら、賊が入ったのか。嫌な考えが脳裏に走る。
「文、大丈夫か」
そう言いながら寝室に入ると、文はいた。
が、顔を真っ青にして身体が震えている。
「一体どうしたんだ」
問いただしてみると、
「あ、あ、あなた…ごめんなさい…今日は霊夢さんとの勝負に負けちゃったの…こんな弱い私じゃダメ…誰か他の奴にあなたを奪われちゃう……そんなの嫌よ…嫌よ、嫌」
気が動転しているせいで、こちらの声が聞こえなくなりかけている。
「文、文。晩御飯はたべたのかい」
「まだ……でも、あなたを見ず知らずの野良猫に盗られたくない、ダメ…ダメ…」
とにかく、ちゃっちゃと晩御飯を自分で料理し、文に食べさせる。
泣き疲れていたからか、結構食べてくれた。

食べ終えても文の調子は相変わらずだった。
旦那は勇気を振り絞って話してみる。
「文、良かった」
文は突然そんなことを言われ泣き止む。
「帰ってきた時は賊が入ったんじゃないかって不安で仕方がなかったんだ。無事でどれだけほっとしたか…」
ゆっくり文を後ろから抱きしめる。

「でも、私は穀潰しで…」

「やめろ、誰であっても俺が愛する嫁にそんなことを言う奴は許さん。どんなに泣いてもいい、俺はそれを受け止める。だけど、自分で自分を傷付けるな。俺がどれだけ苦しい思いをしとると思ってんだよ」
文は黙りこくる。
「俺は、お前が弱かろうがなんだろうが愛してんだよ」
文は、涙を変え自分の旦那に抱き付く。
文はまたもや大切な人をもっと大切にしてしまったのだ。

旦那が眠ったあと、文は耳元で囁く。
「放さないよ、あ・な・た…」
最高の恋情を込めて。











あとがき
テキーラみたいなキスって元ネタ分かる人がいないことを願いたい。
今回は甘いヤンデレを目指してみたつもりです。


それではお目汚し失礼しました。

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最終更新:2012年07月17日 00:52