「○○~」
「あ、
幽々子様」
○○が里の裏路地を歩いていると、空から幽々子がやってきた。
幽々子はあたりを警戒するように見回し、誰もいないのを確かめると○○の正面に降り立ち、挨拶をする。
「その手に持っているのはなあに?」
一頻り世間話をした後、、幽々子は初めから気になっていた○○が手に何か抱えているのは何かを尋ねた。
「これはさっき紫様に貰ったチョk「えい」」
だが説明しようとした○○の言葉は尋ねた本人によって遮られてしまう。
「ごめんなさい、手が滑ったわ」
「いや今、えいって言いましたよね」
しかし○○の抗議も、幽々子はいつものよく判らない笑顔で華麗にかわす。
仕方がないとでも言いたげに○○が溜息を吐くと、幽々子は頬を膨らませた。
「そんな風にしないで頂戴、私も貴方にこれをあげるわ」
言うと幽々子は懐からきれいにラッピングされた箱を丸々に手渡した。
これは何かと訊く○○に幽々子は、チョコレートよと顔を赤くさせながら答える。
「ほら、味がどんなか、早速一つ食べてみて」
幽々子は期待するような目で○○を見つめ、それに抗しきれず○○は包みを開けるとチョコレートを一粒取り出した。
「それじゃあ頂きます」
「はい、召し上がれ」
言って○○がチョコレートを口に含み噛み砕くと、途端に○○は痙攣し、じきに絶命した。
「ごめんなさい、これ死蝶ボンボンだったわ」
幽々子は哂いながら、○○の骸に話しかける。
「お詫びに転生するまで白玉楼でお世話してあげるわね、ずっと」
そう言って彼女は○○の魂魄と○○だったものを抱きかかえると、白玉楼のあるほうへと飛んでいった。
これならヤンデレかね?
最終更新:2011年03月04日 01:10