どっちも地獄


人里の蕎麦屋
此処のニ階は完全に仕切られ、またある種の結界が張られているのだろう外には音が漏れることはない
そのため、妖怪と人間のカップルの情交の場として使われることも多い

「「で、どっちの愛を受け入れるの!!!!」」

彼、○○は外来人であり寺子屋で教師として働く青年だ。
その温厚な人柄と解りやすい授業で人妖問わずに慕われていた。
その彼の前には二人の少女
一人は中華風の服を着た少女
もう一人は黒いゴスロリ服を着た少女
二人とも○○の教え子だ。

~ まいったなー そばを奢ってくれるって言うからついてきたのに・・・・・ ~

二人の少女の背後には白い清潔な布団。
御丁寧にティッシュやぺ○ローションまで準備されている。

「君たちはまかりなりにも教え子で・・・さすがに教え子に手を出すのは・・・」

「「けーね先生は教え子を手籠にして主夫にしてるから大丈夫!!!!」」

~ ちくせう デッドエンドじゃねーか ~

その時○○に電撃が走る

「俺はねこアレルギーなんだ!だから君たちと付き合えない!!!!!」

そう言うと二人の少女は俯いて何かを呟いていた・・・・



ちぇんの場合

「呼ばれて飛び出てスッパテンコ―!!!!」
「誰だこの痴女は!!!」
「らんしゃまー!○○がぬこアレルギーで突き合ってくれないって!!!」
「大丈夫だぞちぇん!式神の応用でこの雄に猫の式神を打ち込めば問題ない!!!」
「らんしゃま大好きー」
「ははは!男根は人間のままにしておくから痛くはないから存分に突き合えるぞ」

そう言うとこの痴女は今は懐かしの、業務用ビデオカメラと集音マイクをセットし始めた。

「一生ものだからな!しっかりと記録を残させてもらうぞ」
「のぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」



おりんりんの場合

「え?!」

胸から少女の手が生えていた。

「やっぱりあたいには普通の恋愛は無理ってことね・・・・」

振り向くと泣いているような笑っているような表情のお燐がいた。

「死んでもあなたの遺体はずっと大切にしてあげる。あなたの魂も一生大事にしてあげる」

何かを喋ろうとしてもゴボゴボとした音しか出ない。
お燐は服を脱ぎ、冷たくなりつつある俺の身体を抱きしめた。
死体と踊る少女を咎めるものは誰もいない。

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最終更新:2012年08月05日 16:30