6月7日 PM11:28 紅魔館テラスにて
〇〇「咲夜さん?」
咲夜「咲夜でいいって言ったでしょ?」
〇〇「あ、ごめん」
咲夜「別にいいけど、で何?」
〇〇「ああ、俺がここに住んでからちょうど一ヶ月だよね」
咲夜「ええ、もう一ヶ月?って思いたくなる程早かったわ」
〇〇「そういえば、じゃない?もう、って程じゃ…」
咲夜「私には早く感じるの、〇〇の目を見てると時間を忘れちゃうから」
咲夜「〇〇の目は、見てるとうっとりしちゃって…」
〇〇「咲夜…」
〇〇「……あれから一ヶ月、か」
〇〇「……親父は今まで何を思って過ごしてきたんだろう」
美鈴『〇〇さんの両親の名前は?』
〇〇『えっ、親父は××で母さんは…いるみたいだけど会ったことすらありません』
美鈴『そうですか…』
〇〇「親父……」
咲夜「〇〇さん?」
〇〇「あっ、ごめん。…じゃあ部屋に戻るか」
咲夜「ええ・・・また、あなたを、見つめてもいい?」
〇〇「・・・ああ」
同時刻 ××の部屋
美鈴「開けますよ~。××さん、まだ起きていましたか」
××「ん、美鈴か。美鈴こそ、門番サボって大丈夫なのか?」
美鈴「はい、今日は
レミリア様に許可を貰ってますから、…〇〇がここに来て一ヶ月ですね」
××「ああ、早いもんだな。美鈴と出会ってからは丁度20年か」
美鈴「覚えてくれてたんですか」
××「あんな衝撃的な告白やらなんやらされたら忘れる方が無理だろw」
美鈴「あははは…」
××『今日も疲れた疲れた、さあ早く飯食って屁こいて寝よ』
美鈴『・・あの~すいません』
××『ん!?えっ、あ、あの俺に何かようですか?』
美鈴『あはい、えっと実は、その、私と…』
××『私と?』
美鈴『・・・!ひ、一目惚れでした!付き合ってください!!』
××『』
美鈴『私、名前は紅美鈴っていいます!あなたのその手に惚れました、あなたに似合う女になりますから付き合ってください!!』
××『…あ、はい!…っておまw』
美鈴「あのときの私の告白、あなたはいろいろつっこんできましたよね」
××「俺のような超生真面目人間に美鈴のような美人が一目惚れとは思わんなんだ」
美鈴「あっ、そこですか。…本当にあのときは、あなたの、仕事を一生懸命している姿」
美鈴「その力強い手、一生懸命な表情、全てに、惚れてしまいましたから…」
××「…改めて言われるとなんか恥ずかしいな」
美鈴「あの後付き合って、いろんなことがありましたよね」
××「…オマエダケナー、同僚の女性に声かけようとしたり手を貸そうとしたりエロ本を買おうとする度に突進してきたり」
美鈴「あれはちょっとした嫉妬で…」
××「あと俺が元の世界に帰ろうとしたら通せん坊されたり」
美鈴「もっと一緒にいたくて、ちょっとした行動にでちゃって…」
××「俺が寝てたときは夜這いしようとしてたり」
美鈴「既成事実とか、子供とかが欲しくて…キャッ//」
××「はぁ、まあ俺はそういうヤンデレじみてるけど必死な美鈴を見ててだんだん惚れていったんだけどなw」
美鈴「××さん…」
美鈴「でもあのことを言われたときはショックでしたよ?」
××「ん?ああ、あのことね。まあ将来のことを考えると仕方なくてさ…」
美鈴『なんでそんなこと言うんですか…!』
××『美鈴と俺の子を人間として育てたいんだ、わかってくれ』
美鈴『人間として育てたいというのはわかります。でも…どうして、どうして離れて暮らそうだなんて言うんですか!?』
美鈴『私、人間として暮らす覚悟だってあります。それに人間としてこの子を育てる覚悟だってあります』
美鈴『それでも、離れて暮らしたいんで、んっ!?』
美鈴『…××さん』
××『…俺もしばらく人間として暮らしたいし美鈴の子も大事にしたい』
××『俺のためにしばらく待ってくれ。そしたら、・・・一生美鈴が死ぬまで一緒にいる!』
美鈴「・・・ふふっ、顔真っ赤ですよ?」
××「うるせーばか//」
美鈴「あの後大変でしたよ、あなたに会いたいチューしたいウフフなことをしたいそういう欲望を抑えるのに必死でしたから」
××「だからって紅魔館の門番になってるとは、レミリア様でも多分思わなかったろうな」
美鈴「…普通そう思いますよ?」
6月8日 AM0:04
××「もうこんな時間か」
美鈴「そうですね…」
××「まだ喋ってていいか?」
美鈴「…〇〇君と咲夜さんのことですか?」
××「ああ、美鈴のためにすぐ自立できる大人に育てた〇〇がまさかニブチンに育つとは」
美鈴「レミリア様に拾われてきたあの咲夜さんが〇〇、私の子に惚れるとは」
××「もっとはっきり言ったほうが良かったのか…」
美鈴「…どちらにしても、咲夜さんとの出会いは逃れられない運命だと思いますよ」
××「運命…か、美鈴と咲夜さんがなにもかもがまるで正反対っていうのも」
美鈴「出会い方やアプローチの仕方も私と正反対だってことも」
××・美鈴「「歪んだ愛情を授受し合ってたってことも」」
××「それも運命なのか?」
美鈴「それはレミリア様に言ってください」
××「…運命ってみょんなもんだな」
美鈴「みょんなもんですねw」
美鈴「愛してます、××さん。地獄に行っても、一緒ですよ?」
××「ああ、ずっとだ。愛してるよ、美鈴」
レミリア「咲夜も美鈴も幸せそうね・・・」
レミリア「これだけ待ったんだからこっちから迎えに行ってもいいよね?」
レミリア「こんなにも月も紅いから」
レミリア「もう抑えられないもの・・・」
続かない
最終更新:2012年08月05日 16:52