腹黒こいしも好きだけど、お姉ちゃん大好きっ子のこいしも好物なので書いてみた

コンパニオン・ヒューマン


「○○さん申し訳ないですが、お空の手伝いに行ってもらえませんか?」

「ええいいですよさとりさん」

そう言うと僕は見えない階段を上る様に空に浮かび上がった。
ここは幻想郷の地下、旧地獄の地霊殿
兎角人は自分と違うものを排除したがる。
僕も好き好んでこの地下に来たわけじゃない。
外来人長屋は外界帰還を目指す人が大多数だった。
僕は外界帰還を必死に目指すつもりもなかった。
おかげで他の外界人から目をつけられた。
僕が能力持ちで、うっかり他の外界人に話したのがいけなかった。
あらぬ疑いを掛けられた僕はリンチに掛けられそうになり、この見捨てられた旧地獄へ来たのだ。

「・・・・そう。あなたが望むならこの地霊殿に住むことを許可します」

「よろしくおねがいします。さとり様」

「私の事はさとりでいいですよ、○○さん」

        • 本当は知っている。
あの覚妖怪の片割れ、古明地こいしが外来人長屋の人間を操っていたことを。
なぜ、地下へ無事に下りられたか?
なぜ、他の妖怪の餌食にならなかったのか?
全てはこいしが裏にいたからだ。
一度、こいしを問い詰めたことがある。
何故俺を陥れたか、と。
アイツは笑って答えた

「わたしが好きな人はお姉ちゃんも好きだからだよ?たった二人の姉妹だもの二人で分けあわないとね」

「糞っ!」

「ふふふ、ならどうする?私やお姉ちゃんのいない旧地獄で生きていける?あなたはお空やお燐と同じペットなのよ」

そうペットだ。
僕はここで彼女達の庇護なくしては生きていけない。


地霊殿 さとりの自室

地霊殿の最上階にある此処は地霊殿の住人達の思念が集まる。
ベットの上では一糸まとわぬさとりとこいしが絡み合っていた。
よく見ると、さとりの胸の第三の眼はこいしに接続され逆にこいしの閉じた目はさとりに接続されている。

「ねえお姉ちゃん最高でしょう?私の能力で○○以外の思念を排除して・・・」

「私が読んだ○○の思念を二人で共有する。よく考えたわねこいし」

「今日の○○はどう?また頭の中で私を組み敷いて犯し抜いている?」

「いいえ、私達に捨てられることを恐れているわ。ふふ、かわいい人」

「ねぇ○○が覚妖怪になるのは何時頃?」

「もう少しよ。○○は自分が10年以上同じ姿であることを知らないわ」

「完全に覚妖怪になったら三人で結婚式をしましょうね」

照明の落された部屋の中、少女達の無垢な嬌声が響いていた。

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最終更新:2012年08月05日 19:47