月狂条例を読んで思いついたネタ
月、それは古来より忌諱された存在
特に青白い満月は魔物達や邪悪な魔法使い達の力を強めると信じられていた
無論人間だって例外ではない
女性の月経やおぞましい殺人事件は満月の日に多く発生する
中世から19世紀頃まで満月の日は外に出歩いてはならないと定めた月狂条例が制定されていた
「と、シリアスな前振りはここまでにして」
幻想郷
外来人長屋
ここでは逆月狂条例が存在していた
月の魔力が女妖達を狂わせ、意中の男性を手籠にしようと集団で襲ってくるのだ
人里で人を襲うことは禁止されている
だが、彼女達は・・・
「月の魔力に狂って○○が他の牝に種付けしたらどうしようもないじゃない!これは攫うのではなく保護よ!」
「人を襲うつもりはないわ・・・でも貴方達の大切な家はどうなるかしら?」
もとより外来人に人権はあって無いもの
普通なら人里の守護者が人里の歴史を消して隠してしまうが・・・・
「□□はかわいいな・・・腹を痛めてやりなおした甲斐がある」
と、歪んだ笑みで「外界に帰還した」夫の忘れ形見の世話を四六時中している
人里を追い出された彼らは勝ち目のない、自らの人生を賭けた地獄の鬼ごっこを強いられた
朝日が昇るまで逃げ回れば、人里から外界帰還費用の半分が支給される
だが、彼女達に捕まれば強制的に「お婿」さんにその場でされてしまう
積極的に人を襲う妖怪は「彼女達」によって処分され、外来人達の安全は保障されている
後は、月打された女妖から逃げるだけ
朝日はまだ昇らない・・・・
最終更新:2012年08月05日 20:02