スーパームーンというので書いてみたが、曇り空で折角の月が見えない・・・


慧音の妄想夢芝居

ペラッ

「この牛女が!よくも俺を騙したな!」
「違うんだ○○!」
「違う?何が違うんだ!毎日毎日自家絞りの牛乳を飲ませて!そのおかげで俺は!」
青年は縄で縛られた少女にその裸体を晒した。
「ヒィッ!」
それは丸太だった・・・・先端がヌラヌラとした粘液に濡れそぼり、赤黒く脈打っていなければ。
「やめろ!そんなモノを受け入れたら・・・」
「真っ二つに裂けるってか?妖怪は死なないんだろ?」
小屋に悲鳴が木霊する

ぺラッ
ぺラッ!

「怖いか?」
「慧音さん・・・・僕怖いんです。記憶を無くしたことよりも記憶を取り戻して貴方と離れ離れになることが」
「心配しなくてもいいんだぞ?ずっと私はそばにいるからな・・・」
二人は傷ついた獣が傷を舐めあうように抱き合った
「記憶を取り戻しても○○は○○だ」
「慧音さん!」
青年は慧音と呼んだ少女に抱かれ、赤子のように満ち足りた笑みを浮かべながら眠りについていた

ぺラッ
ぺラッ!
ぺラッ!!

「慧・・・・音さ・・・・ん・・・」
少女は手にしていた金髪の少女の生首を放り投げた
「大丈夫だ・・・私がお前の歴史を喰えば・・・」
少女の目からしても青年はもはや手の下しようがなかった
彼の腹は丁寧に切り開かれ、彼を構成していた彼自身は隣の鍋で「食材」に変わりつつあった
死に瀕した雄の本能か
彼自身はそそり立ち、その生きた証を残そうとしていた
おもむろに少女は服を脱ぎ、彼に跨った
「・・・・お前は生き続ける・・・たとえどんな姿になっても・・・」

ビリィィィ!!!

「慧音!頼むから俺と自身を登場人物にした官能小説を書かないでくれ!」

ここは人里の寺子屋 
稗田家以外では、幻想郷の歴史を知ることのできる唯一の場所
彼は人里の守護者こと 上白沢慧音の夫であり、寺子屋の共同経営者である上白沢○○といった

「では○○が満月の晩中相手をしてくれるのか?たかが10回シただけで気絶したくせに」
「並の人間は10回できないって!」
「満月は滾って滾って仕方ないんだ。わかるだろ?」
「とは言っても!俺が慧音をリョナったり、記憶を失った薄幸の少年役だったり、食べられたりするのは・・・」
「大丈夫だ。この部屋から持ちだしたら文字が消えるようになっているからな」
「そういう問題じゃない!ったくどっからもってくるんだその妄想は・・・・・」

彼が書斎を出ようとした時だ

「・・・・全てが妄想とは限らないぞ・・・・○○?」

蛇に睨まれた蛙のように、振り向く勇気は彼にはなかった

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最終更新:2012年08月05日 20:17