し永遠に生きられるようになったら自分ならどうする?ってことで書いてみた
タイトルは同名の不条理SF短編から
リスの檻
薬を飲んで、僕はあてがわれた部屋で布団にくるまる。
僕が永遠亭に囚われてどれくらい経ったかわからない。
「胡蝶夢丸」
飲むことで、好きな夢を楽しむことができる薬。
僕はこれを毎夜服用しその夢を戯曲に書き、生き延びていた。
ある時だ。
紅い目をした薬売り兎が外来人長屋にやってきた。
兎が言うには、自分の主が僕の戯曲のファンで食事に招待したいとのことだ。
正直、ここの生活水準は低い。
僕は承諾した。
食事は贅を尽くしたものだった。
海のない幻想郷では食べられない海産物も多くあり、僕は勧められるまま酒を飲み食べた。
やがて気がつくと、自分が窓一つない場所に囚われていることを知った。
永遠亭の主である蓬莱山 輝夜は言う。
あなたは永遠に私の為に戯曲を書くのよ、そのために必要な「処置」はしてあるわ、と。
僕は何度も逃げようとした。
だが、人里の方へ逃げ出そうとしてもその場所には人里はなかった。
非力な人間である僕は彼女の元へ戻るより他ない。
人里への道は間違っていない
ではなぜ、人里はなかったんだ?
高々三日しかたっていないはずだ
もしかしたら、僕が知らないだけで何千年も過ぎているんじゃ?
幾ら考えを巡らせても答えはない。
あの女に尋ねる?嫌だ。
もし本当だったら?
きっと僕は壊れてしまうだろう。
籠の中の鳥である僕には夢の中にしか、自由はない。
「と、いう作品なのですが・・・」
「却下。自分語りは萎える。エロが足りない!バイオレンスが足りない!何よりも速さが足りない!!!」
「とはいいましても・・・・」
「何?私が身体を張って貴方の取材に協力してあげているのにまだ足りないっていうの?永琳例のヤクを・・・」
「媚薬か?!」
「性転換薬よ!ヤるよりヤられる方が濃厚な描写ができるでしょ?」
「そんな・・・・嘘だろ・・・・」
そして・・・
「アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
最終更新:2012年08月05日 20:26