徹夜のパーティー明けのテンションで一気に書いたブツ
男って、感じていても犯りたいと心の底で思わない限り、犯れないよね



恐怖○聞

外来人長屋
その一室で、外来人○○は恐怖に震えていた。

「ごめんなさい!ごめんなさい!つのだじろうはオワコンwwなんて金輪際言いませんから!」

彼が震えている、長屋の一室は異様な有様になっていた。
ありとあらゆる開口部は閉じられ、竈は何やら紙を大量に燃やした跡がみられる。
そして、燃え残った紙には「恐○新聞」と書かれていた。

彼の元に新聞が送られてきたのは一週間前、長屋の友達と一緒に墓場で肝試しをした時だ。
正直、かなり酒が入っていた所為か少々羽目を外してしまった。
水色の髪をした唐傘お化けを上手くだまして、茄子色の傘を被らせたうえで縛り文字どうりの唐傘お化けにしたり
息を止めながら(キョンシーは息を止めた人間を視覚できない)、キョンシーの札にコマネチと落書きしたり
あらん限りの悪戯をしていた。
無論、寺生まれのTさん(毘沙門天風味)に仕置きされたが。
それで終わったはずだった。
だったのだが・・・

「壁の中に鼠がー!鼠がー!!!!!俺を攫いに来るんだぁぁぁぁっぁぁ!」
一緒に墓場を荒らした▽▽がおかしくなった。
四六時中、部屋と言わず至る所から鼠の鳴き声が聞こえてくるというのだ。
正直、鼠は珍しいものではない。
だが彼の話では鼠は人の声で喋っているというのだ。
~ 親方は繁殖期 ~
~ もう少ししたら連れてくるように言われた ~
~ 一人になったら連れて行こう ~
徳の高い坊さん曰く

「墓場で狼藉を働いたから、畜生道にいる魂から呪われた。禊をしなければならない」
「お前見たことがあるぞ!離せ!俺をどうする気だ!!!!」

▽▽が逃げようとしたところを灰色の髪を頭巾から覗かせた少女が抑えた。

「ハハッ!逃げても無駄だよ」

気絶し、山籠もりに連れて行かれる彼を俺は見つめるしかなかった・・・・

部屋に帰ると、見慣れない新聞が置いてあった
恐怖新聞とある。

「手の込んだ悪戯だな!」

俺は忘れていた。
この幻想郷では天狗以外ではごく限られた場所でしか、新聞は発行されない。
悪戯で作れるわけがないことに。

あの恐怖新聞が送られて以来、奇怪な出来事が起きた
一緒に肝試しに行った■■がトイレで水難事故にあったり、××が霧の巨人に追いかけられたり・・・・
恐怖新聞には事前に彼らの末路が書かれていた。
ありとあらゆる方法で回避しようとしたが、全ては失敗した。
■■も××も徳の高い坊さんのところで物忌みをしている。
奇怪な目に遭っていないのは・・・俺だけ。
ついうとうとした。

目の前が暗い

何かが俺の顔を隠しているようだ。
俺はそれを掴んだ。

「ひぃっ!」

それは恐怖新聞だった。
そこには・・・・

「○○居ますか!私です白蓮です!大丈夫ですか!」

いつもの徳の高い坊さんだ。
俺は鍵を開けて、坊さんを部屋に通した。
俺は全てを話した。
坊さんはニコニコと笑顔で話を聞いていた。
俺がその笑顔に不安を感じ始めた時だ。

「その新聞は読まれましたか?」
「いいえ・・・・」

俺がそれに目を通すと・・・

~ 本日逢魔ヶ時、生涯の伴侶に出会い浮世に別れを告げる ~

ゆっくりと「魔物」が立ち上がる。

「貴方は世俗に塗れすぎている・・・だからこれは救済なのですよ」
「あいつらをどうしたんだ!」
「彼らは伴侶を得て、より高い段階へ進みましたわ。人間の心と妖怪の体を持った理想的な人種へと・・・」

外来人長屋に悲鳴が響き渡り、住人達が部屋に踏み込むとそこには血の滲んだ爪痕が至る所にあったという・・・・

なお、命連寺では大虎になったTさんをマミゾウとぬえが介抱していた。

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最終更新:2012年08月05日 22:01