前スレで、言い出しっぺの「占い」のテーマの、いつも通りお通し程度の駄文を投下します。
ことの始まりは博麗神社での宴会だった。
幻想郷の重鎮である人、妖怪、神、妖精の中に外来人の青年〇〇が宴会の席であることを言った。
「幻想郷って、人外が当たり前に居て尚且つ弾幕を始め呪術や魔法とかもあるから、向こうでは信用しなかった占いとかもここなら信用できそうだなぁ。」
それを聞いたその類に覚えがある者達は動いた。
「〇〇、私はタロットなら出来るわよ?」
「いいえ、そんな如何わしいカードよりも貴方の生年月日で見る占星術がいいわよね〇〇?」
「紫さん?」
「〇〇、貴方の名前から知るのが一番よね?」
「白蓮さん?」
「〇〇さん、一番身近な御神籤なんてどう?」
「霊夢まで?へ…へぇ~じゃあ、お願いしようかな?」
それぞれに生年月日と名前を言い、御神籤を引いた〇〇。
「どんな結果か気になるけど、まずは御神籤の結果は…あ、【凶】か。ん~?『待人、女難の相がある』か…。他も嫌な事が書かれているなぁ。」
すると…全員が難しい顔をした。
「あの…皆さん?何をそんなに難しい顔を?」
「あのね、〇〇…その御神籤と結果が同じなのよ。」と、パチュリーが。
「言い難いけど、原因が名はいいけど、姓が…ね?」
と、白蓮もが。
「生年月日も…ちょっと…。」
さらには紫までもが。
「そ…そんな、俺の人生が完全否定されてなんか生々しい感じの最悪な気分だよ!?」
がっくりと項垂れる〇〇を全員が優しくフォローをした。
「大丈夫ですよ〇〇さん。姓だけ変えればいいんですから。」
「えっと…つまりは、どういうこと霊夢?」
「もう、察して下さいよ〇〇さん。博麗の姓を名乗れば安泰ですよ?」
「いや、〇〇は私の下で寺男になって徳をつむために生まれ変わるんだ!!」
「馬鹿も休み休み言いなさい。〇〇は姓を変えて、私と一緒に本だけでは分からない生についての知識の探究に精を出すのよ!!」
「八雲〇〇なんて、とても素敵よね?新しい誕生日は【やくも】の語呂合わせで8月9日でいいわよね?さぁ、いらっしゃい〇〇。母となり妻となる私の体内【なか】へ…」
鬼気迫る四人から後退る〇〇。
しかし、何かにぶつかり振り返るとそこには…
「そうかぁ…〇〇は姓を変えないと大変なんだぁ~。」
「なら、仕方ないですわね。大切な方が不幸なら一肌でも二肌でも脱ぎますわ。」
「文字通り、人生をかけてでもですね…?」
白黒の魔法使い、紅魔館のメイド長、守矢神社の巫女等の人妖の知り合いが〇〇を前の四人のように見据えていた。
「「「「その前に【女難の相】を片付けるのが先ね?」」」」
その状況で〇〇は思った。「もうどうにでもなぁ~れ。」と。
最終更新:2012年11月11日 12:15