「まだ解らないんですか?此処では私がルールなんです、
貴方の憧れるバッタ人間、銀赤の宇宙人、色鮮やかな5人組、
どれも私を倒すには脆弱で、どれも貴方を護るには頼りない。
貴方を護れるのは私だけなんですよ?」
「ふざけるな!お前の護る、愛するはペットに対する上から目線のそれだろうが!
人を見下すような嫌われ者風情がほざくな!」
「そうね、貴方は私を受け入れないからそう言っているだけ……」
さとりは目を瞑り、同時に○○が憧れたヒーロー達が実体化していく。
「解らせてあげます、貴方のすがる者がどれほど頼りないかを……」
直後にヒーロー達は一斉にさとりに襲いかかるも、さとりの放つ光弾で次々と粉々にされていく。
○○は茫然とした、彼の胸に残っていた最後の希望が凍りついて、粉々に砕けた。
「どうです?これが現実です。いい加減私を受け入r」
さとりが言い終わる前に○○はさとりを殴り倒し、手近にあった椅子を掴み、
彼女をめった打ちにし始めた。
その目に光は無く、痛めつけるではなく物を壊すように叩きつけていた。
さとりの悲鳴を聞きつけ、駆けつけた空に○○は突き飛ばされ、
燐はさとりを安全な場所まで引きずりだす……
「何故、ゲホッ、何故貴方は其処まで拒絶するの?私はこんなにも愛しているのに!」
「自分本位で考えてる時点で誰も愛さねぇよ、一生ぼっちのまま行き遅れてろド畜生。」
「貴様、さとり様に謝れ!!」
制御棒を突き付けられるも○○は不敵に笑い、
「いやだね」
直後、赤い光が彼の体を粉々に吹き飛ばし、
「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
さとりは泣き崩れた、○○はこの世から完全に消滅してしまったのである。
○○だった赤いモノが床に左右対称の染みを作っていた……
最終更新:2012年11月11日 12:42