○○「この選択肢は――で、フラグが――」

にとり「やぁやぁ、盟友。遊びに来たよ――ってまたゲームなんかやってるの? 昨日もやってなかった?」

○○「ああ、にとりか。――ふふふ、只今三徹中さ。そろそろ妖精さんが見えるところだ」

にとり「それは見えちゃいけない方の妖精。……そんなのやってないでちゃんと寝ようよ」

○○「く、くくく、くはははは……いいんだ、幻想郷まで来て幻想の中に逃げ込むぐらいの非リア充っぷりが俺には似合ってるんだ……。
   ××たんかわいいよハァハァとか言いつつ、リア充が爆発することを願ってればいいんだ……」

にとり「徹夜でテンションおかしくなってるのはよくわかったよ。前は私が来たらそういうの隠してたのにねぇ」

○○「諦めの境地というやつだ。正直、にとりみたいな可愛い子をまともに見てると、そのリア充彼氏を幻視して歯軋りが止まらなくなる」

にとり「ひゅい!? か、かかか、かわいいって……その……というか私彼氏なんていない、よ」

○○「えー? それはねーわー、周りの男が放っておかないと思うんだけどなぁ。あ、隠してんの?」

にとり「いないいないいない! いないったらいないよ!」

○○「お、おう。いやそこまで全力否定しなくてもだな……ちょっと眠気飛んだ」

にとり「フリーだから私! もう盟友専用で絶賛大売出し中のお買い得品だから! 盟友以外の彼氏なんているわけが――――、あ」

○○「…………え?」

にとり「…………、……、……………………のびーるアームで、えいっ☆」

○○「ぎゃああああああああああ! 俺の、俺のPCがあああああ! 未攻略のゲームが何本もあったのにいいいいい!!」

にとり「ふ、うふふふ、ふふふふふ……いいんだよ。そんなものもう盟友にはいらないんだから」

○○「え、ちょ、にとりさん、おま、なんでそんな近づいてくるんですかね」

にとり「聞かれちゃったから、もう我慢しないことにしたんだ。ずっとずっとアレ壊したかったからねぇ……」

○○「な、なんで……」

にとり「嫉妬だよ。
    私がいるのにあんなものに盟友を取られるなんて、って思ってた。盟友が好きなのは私だけでいいのに、って思ってた。
    それでも、壊しちゃったりしたら盟友から嫌われるかもしれないから、今まではやらなかったんだ。
    ――でもね、私の気持ち聞かれちゃったなら、いいかなって。
    それにあんなものに盟友が三日も寝ないほど夢中になってたかと思うと、どっちにしろ我慢できなくなってただろうね。
    だから壊しちゃった。ごめんね? 許してくれる?」

○○「あ、ああ、いや、許す……けど」

にとり「えへへ、ありがと。盟友は本当に優しいね」

○○「あの、にとりさん? 抱きつかれるのは非常に嬉しいんですが、その、柔らかいものが当たってしまっているようなんですが……」

にとり「当ててるの。触ってもいいよ。
    ――ね、盟友。徹夜して眠いでしょ? 添い寝してあげるから一緒に寝よう?
    元気が出るように気持ちよく寝させてあげる」

○○「に、にとり……」
○○(なんだこの、この状況。これなんてエロゲ? あれもしかして俺夢見てるのか?)

にとり「一度寝てしっかり英気を養わないとね。
    なにせ――――盟友には七徹ぐらいしてもらう予定なんだから」

○○「…………、…………七、徹? 寝ずに一週間?」

にとり「うん。だってあんなものに三徹したんだから私にはそれぐらい夢中になって欲しいんだ。
    本当はもっともっともっと長くしたいんだけど、最初だしとりあえず最低限の一週間かなって」

○○「なん……だと……?」
○○(ヤバイヤバイヤバイ。俺の直感が告げているこのままだと生命的にヤバイことになると! なんとか逃げ出さなければ!)

にとり「あ、ちなみに話してる間に家の扉、窓、壁に(のびーるアームで)細工して外に出られないようにしたから。
    いいよね。盟友には私がいればいいから、外に出る必要なんて――ない、よね?」

○○「\(^o^)/」

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最終更新:2012年11月11日 14:03