ヤンデレネタのネタフリも面白いけど、たまにはSSを投下
ヤンデレ夫妻の淡々とした日常を目指した
或る夫妻の日課
趣味と実益を兼ねた古酒の酒蔵から戻ると、妻が死んでいた
瀕死になりながらも執念でここまで戻ってきたのだろう
その端正だった面立ちは泥と血で汚れていた
下半身は大砲の直撃を受けたかのように破裂し、雪のように白かった肌は焼き焦げている
私はそんな彼女をよけると夕餉の準備を始めた
「○○~?愛しの妻が半死半生の状態で倒れているのに何のリアクションも無しですか?」
「妹紅・・・・俺もお前もそのくらいで死なないだろう?」
「とはいっても抱き起して泣きながら最後のキスと抱擁くらいしてくれても」
「あれは却下!後始末が大変だし、どうせ再生したらテクノブレイクするまでまぐわいが待っているしな」
「あ~あ これが噂のマンネリか。河童に特製電動きゅうりか、超電磁マッサージャーでも頼むか」
「俺としては竹林ニートとのファイナルバトルがマンネリ化していないことが不思議だよ」
鍋にイノシシの干し肉を薬草と放り込み煮込む
「○○今日の献立は何?」
「再生早いな妹紅。イノシシのハーブ煮だよ。好きだろ?」
「再生すると血が足りなくなるからな。やっぱり○○は主夫の鏡だよ」
背中から妹紅が抱きしめる
もう下半身は再生し終わったのだろう
私の足にその白い足を絡みつかせ始めた
「料理中は危ないって」
「あら?さっきは死なないって言ったんだろ?ほらほら!」
「ほんとにまずいって!アッー!!!」
― 花果子念報 ○月○○日号 ―
今日未明、迷いの竹林の三分の一を焼く大火事が起こった
迷いの竹林在住の蓬莱人夫妻宅が一番燃えていることから出火元とみられる
夫妻は頬を赤らめるばかりで原因は今もって不明である
「だからまずいって言ったろ!」
「ごめんちゃい・・・・」
最終更新:2012年11月11日 18:21