東方というより、民話や伝奇好きならわかる「天狗の詫び状」ネタ
ニセモノっていう話もあるけど、なかなか不思議な一品です。
あなたへ綴る恋文
「なんじゃこりゃ?」
外来人長屋にある○○に突如投げ込まれた巻物
そこには漢字ともカタカナともましてや、梵字ともつかない文字が踊っていた
持っているだけで呪われそうで捨てたいが、さりとて捨てても呪われそうだ
「どうするかこれ?」
博識な慧音先生に相談するべきか、それとも壺に封印して見なかったことにしようか、彼が思案している時だ
「まいどおなじみ清く正しい射命丸!射命丸文です!
「新聞は取らんぞ」
「いま定期購読していただければ、特製ブロマイドぽろりもあるよが特典で付きますよ!」
「特典ならもう少し実用性のあるものにしろよ」
「実用?!○○さんが私を発情した獣のような目で見ていたなんて・・・・そんな・・」
「何頬を赤らめて股をもじもじさせてんだよ」
いつにもましてハイテンションな文をあしらいつつ、○○は例の巻物を見せる
「確か天狗って博識だったよな?今朝方放り込まれていたんだが・・・・ン?」
文から、黒々とした何かが溢れ部屋の中の空気がどろりとした粘りに包まれる
「アイツめ・・・・三下が粋がるな!ダボが!」
そのまま、文は部屋の天井を突き破って空のかなたへと消えていった
「しかたない。慧音先生に見てもらうか・・・・」
はたてと文のファイナルバトルが文の勝利で幕を閉じ、意気揚々と人里に戻ると閉鎖された寺子屋と○○が失踪した後だった
最終更新:2012年11月12日 10:49