「〇〇、何それ?」
「何、食べているの〇〇?」
博麗神社の宴会でポリポリと香霖堂で見つけた外界のお菓子に懐かしさを覚えた外来人の青年〇〇は、酒の肴にそのお菓子を食べていた所を八雲家の式の式である橙と旧地獄の覚妖怪のペットの燐が見つけた。
「あぁ、これは外界のお菓子だよ。食べてみる?」
橙「ホントに?やったぁーー!!」
お燐「いただきまぁーーす。」
橙「このイカの形したの私のよ。」
お燐「この亀の形したのは私の。」
橙「じゃあ、この星は私の。」
お燐「それヒトデだよ。」
そんな会話を見ていた〇〇は昔、母親に言われたことを今になって理解し溜息混じりにこう言った。
「盗られるのが嫌なら自分のものには名前でも書いていたらどうだい?」
〇〇がそう言うと、橙とお燐が〇〇を見据え何処からか筆を取りだし「「うん、そうする。」」〇〇の両頬に何かを書いて「「これで良し」」と言って離れて行った。
〇〇が困惑していると、周りの人妖達が同じく筆を持っていた。
ーが、しかしそれだけ終わらなかった。
「「「「あぁ、最初に盗るであろう不安材料は消さないとね。」」」」と異口同音の言葉が始まりだった。
その日、博麗神社は…いや言うまでもない結果になった。
最終更新:2012年11月20日 00:21