妖怪とは?そう聞かれた…
「確か、人脅かさなければ妖力が保てないんだろ?
まぁ、言っちまえば生き物の形した妖力の固まりだな」
俺の名前は○○…ここ、幻想郷に子供の頃迷い込み、周りの人よりか知識がある為、
迷い込んだ外来人には頼られている…
「まぁ、妖怪は…と、なんだ…もうこんな時間か…
少し話しすぎたか…君も早く帰った方が良い…」
外来人の男はコクリと頷くと、扉を開けて宿へ帰っていった…
「ふぅ~…帰ったか、やっと寝れるな…」
そう思ったが、コンコンと扉が叩かれる…
こんなに遅い時間に用がある人は少ない…
迷い込んだ外来人…
そして…妖怪だ…
俺は注意してその扉を開ける…
すると
「う、うらめしや~!!」
ちっちゃい子供の妖怪が居た…
青色の髪、左右別色の目、手に持った傘はまさに妖怪と決めつけるのに良い判断材料だ…
「はぁ…また君か…そんな事じゃ妖力無くなるし、俺は脅かせないから別の所に行けよ…」
「むぅ…貴方を脅かせたら、大抵の人は脅かせるからその修行でやってるの!!」
「その分じゃビックリ箱の方が俺にとっては怖いけどな…」
「うぅ…覚えてろー!!」
その数日後である…
○○の家にとある箱が送られてきた…
箱と言っても、人が入れるくらいの大きな箱だが…
「あいつ…どうせ開けたらばけばけば~とか言って出てきたりな…」
少し楽しみながらその箱を開ける…
しかし、そこには脅かしてくる少女はおらず…
箱の底で傷だらけになった少女が居た…
「!?小傘!!おい、大丈夫か!?返事を…!?」
何故、気付かなかったのだろう…
箱の中には『小傘』だけが傷だらけで入っていたのだ…
そう、小傘だけ…
唐笠はいつの間にか○○の背後に居た…
唐笠は箱へ○○を押し、箱の中へ入れた…もちろん唐笠ごとだ…
箱の蓋が閉じ、周りが暗くなる…
立ち上がり、箱の蓋を開けようとすると…
足にぬと…と手が絡みついてきた…
小傘だった…小傘は傷だらけの体で、こちらをのぞき込んだ…そして言った…
「ねぇ、雨の時傘をするのは雨が嫌いだからなんだよ…」
「それが一体どうした!!」
「貴方は雨(妖怪)が好きらしいから、嫌いになっちゃおうか?
そうすれば傘(私)を好きになるでしょ?」
小傘は包丁を取り出し○○に突き立てた…
肉が…裂ける音が…聞こえ…
微ヤンかなぁ…
最終更新:2012年11月20日 12:03