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紫「あらあら、負けてしまいましたわ」
○○「さぁ、俺らをあっちに戻せ!」
紫「そうね、約束ですからね(スキマを開ける)ここを抜ければ貴方達の世界、あの嘘と虚構、混沌で塗り固められた世界よ。
こっちの世界の方が昔懐かしで安全で安心できますわよ?」
△△「ば~か、それは動き回らなければだろ?俺たちはもう立ち止まらねぇ、悩んで考えて、道を切り開いていくっ!」
××「仲間たちと一緒にね!」
紫「ふふっ、 人の子よ、見事なり!」
~~~~~~~~~
???「紫っ!なんで負けたのよっ!アンタならスキマでどうにかできたはずでしょ!○○が!○○がぁ~」
紫「全力で戦いましたのよ、私。彼らは私を上回っただけの事よ。」
???「せっかく××さんと(一方的な)お友達になれましたのに…こうなったら」
紫「もう貴女はここの常識になじみました。もう向こうへはいけませんわ」
???「隙間妖怪、あなたのトラウマを蘇らせて△△さんを! …っ!?(気絶する)」
紫「あら、ただの覚妖怪が私を再現できるとでも?」
紫「さて、「今回も」楽しめましたし、リセットしますか(パッチン)」
(残りの2人も気絶する)
紫「やはり、人間はいいものだわ、とことん足搔く。足搔いて足搔いて偉業を成し遂げる。とても素晴らしいことですわ。
さて、次はどれにしましょうか。今回はコテンパンにやられましたが、次は負けないよう、私もがんばりましょう♪(ニヤニヤ)」
ゆかりんは幻想郷を愛しているけど、やっぱり退屈。そこで、一度に何人かのダメ人間を幻想入りさせ、脱出させる遊びをしていたのである。
自分を倒せば脱出させる。そう言い、適当なところへ飛ばす。
基本的にゆかりんのところへ来れれば、勝負に負けることは無い。
ところがどっこい、来れるまでにいくつもの困難が待っている。
妖怪との戦闘、対立の和解、里の発展など、創られた避けては通れない困難がたくさんある。
仲間と協力しなければ無理なのである。
こういったのを数えきれないほどやっていき、それなりの数の人間を鍛えて現実へ送り返した。
見方を変えればダメ人間矯正所にもとらえる事ができる。
しかし、変わらなければ、待つのは死、のみである。
実際、何人もの人が死に、絶望し、脱出をあきらめた。脱出をあきらめた者は幻想郷の住人になり、現実の世界の記憶を消され、改ざんされる。
全滅するか、脱出することによってリセットされる。
このことを知っているのは紫ただ一人だけである。(ほかの者が知ってるとつまんなくなるから)
ちなみにリセットとは彼らに関する記憶のみで発展などは自分たちでやったことになっている。
あとがき
ペルソナ4のパクリです。 本当に(ry
ほとんどヤンデレと関係ないね
「reach out to the truth」を聞いて思いついたんだ。
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とりあえず投下
ナイチンゲールは何故歌う?
いつからだろう?
「歌いたいから歌う」から「有名になりたいから歌う」へ変わっていったのは・・・
昔はよかった
溢れる音符、弾ける歌詞
メッセージや人気なんてどうでもいい
ただ心地よい歌であればよかったんだ
でも・・・・・
CDを売るようになって変わった
歌いたい歌から、売れる歌を書くようになった
切っ掛けはある自殺した女学生の親からの手紙だった
自殺した娘が俺の・・・売れることしか考えてなかった曲を聴きながら逝ったというのだ
「苦しみしかなかったあの子が、最後に好きな曲を聴きながら逝けたのは本人にとって幸せだったのでしょう・・・」
手紙を読み終えて・・・俺は愛用のギターを捨て・・・・全てを投げ捨てた
そして・・・・マンションのペントハウスから・・・・
俺は死んだはずだった
でも俺は死ぬことはなかった
気が付くと俺は深い森の中に横たわっていた
そして歓声と歌声が聞こえた
「みんな!私たちのバンド 鳥獣伎楽のライブへようこそ!」
耳やら羽を付け、和服チックな衣装を着けた少女たちがステージで歌い始めた
・・・酷い歌だ
俺が人気取りに審査員として出た動画サイトの歌よりも酷い
だが、少なくとも今の俺よりも楽しそうに歌っていた
そして・・・俺はフラフラと夢遊病者のように舞台に上がって、羽の生えた少女からただ掻き鳴らすだけのギターをもぎ取り、弾きはじめた
「ちょっと!あんたなんなのよ!」
「すまない・・・・少しだけギターを貸してくれないか?」
「ギターはミュージシャンの魂よ!でも、あなたが報酬をくれるなら・・・」
「ちょっと!ミスティアちゃん!この人・・・・」
「だからよ?」
驚いたことに、バンドという割には何の楽譜もなかった
とはいえ、歌詞に三味線の演奏に見られるような記号があったお蔭で演奏の体裁を整えることができ
ライブは無事に終わった
「ありがとう無理言ってギターを借りて・・・」
「いいわよ・・・でも約束は忘れていないわよね?」
「ああ・・・」
少女がにじり寄ってくる
牙や長い爪を携えて・・・
「・・・・なんで怖がらないのよ?」
「え?」
「え?じゃないわよ!私は妖怪で今あなたを喰おうとしているのよ!」
「ああそうか・・・」
「あなた本当に人間?馬鹿な外来人としても、全く人間らしさがないんだけど」
「・・・・・」
「ホワイトキックだわ!こんなゲテモン食べて腹壊してでもしたら大変だわ!さっさと森に入って野犬にでも喰われたら!人里はアッチよ!」
少女に指差された方向に向かって歩く
心の中に少女たちの歌が疼くのを感じながら・・・
不意に足元が消えた
「こんばんわ。どうかしら来世は?」
「貴方は?」
「私は八雲 紫と言いますわ。ここ幻想郷の管理をしております」
「幻想郷?日本にそんな地名はないはずだが」
「ここは日本であるとはいえ常識から離れた場所。貴方は今、理の外にいる」
「死後の世界なのか?」
「死よりももっと遠いところですわ」
俺は目の前の女性 八雲 紫から全てを聞いた
幻想郷では労働力として、また妖怪の食料として人間が必要だというのだ
だから絶望した人間を引き込んでいる
「だけれども私はチャンスを与えない暴君ではなくてよ?」
曰く、再び苦難の人生を送るなら条件付きで外界への帰還を行うことを約束する
しかし、それには何処にいるかわからない彼女を見つけ出し、屈服させなければならない
「奇跡の価値はただではないということか」
「ええ。でもそれはあなたが本当に帰還したいのならですわ。本当に帰りたいのかしら?」
脳裏に先ほどの少女たちの姿が浮かぶ
楽しく、伸びやかに歌うその姿を
「帰りたい。帰って全てをやり直す!」
「ではゲームスタートですわ」
再び、足元が消失した
目の前には古びた神社
俺には、開幕のベルが聞こえるような気がした
最終更新:2013年06月25日 18:49