784
紫「あらあら、負けてしまいましたわ」
○○「さぁ、俺らをあっちに戻せ!」
紫「そうね、約束ですからね(スキマを開ける)ここを抜ければ貴方達の世界、あの嘘と虚構、混沌で塗り固められた世界よ。
こっちの世界の方が昔懐かしで安全で安心できますわよ?」
△△「ば~か、それは動き回らなければだろ?俺たちはもう立ち止まらねぇ、悩んで考えて、道を切り開いていくっ!」
××「仲間たちと一緒にね!」
紫「ふふっ、 人の子よ、見事なり!」
~~~~~~~~~
???「紫っ!なんで負けたのよっ!アンタならスキマでどうにかできたはずでしょ!○○が!○○がぁ~」
紫「全力で戦いましたのよ、私。彼らは私を上回っただけの事よ。」
???「せっかく××さんと(一方的な)お友達になれましたのに…こうなったら」
紫「もう貴女はここの常識になじみました。もう向こうへはいけませんわ」
???「隙間妖怪、あなたのトラウマを蘇らせて△△さんを! …っ!?(気絶する)」
紫「あら、ただの覚妖怪が私を再現できるとでも?」
紫「さて、「今回も」楽しめましたし、リセットしますか(パッチン)」
(残りの2人も気絶する)
紫「やはり、人間はいいものだわ、とことん足搔く。足搔いて足搔いて偉業を成し遂げる。とても素晴らしいことですわ。
さて、次はどれにしましょうか。今回はコテンパンにやられましたが、次は負けないよう、私もがんばりましょう♪(ニヤニヤ)」
設定
ゆかりんは幻想郷を愛しているけど、やっぱり退屈。そこで、一度に何人かのダメ人間を幻想入りさせ、脱出させる遊びをしていたのである。
自分を倒せば脱出させる。そう言い、適当なところへ飛ばす。
基本的にゆかりんのところへ来れれば、勝負に負けることは無い。
ところがどっこい、来れるまでにいくつもの困難が待っている。
妖怪との戦闘、対立の和解、里の発展など、創られた避けては通れない困難がたくさんある。
仲間と協力しなければ無理なのである。
こういったのを数えきれないほどやっていき、それなりの数の人間を鍛えて現実へ送り返した。
見方を変えればダメ人間矯正所にもとらえる事ができる。
しかし、変わらなければ、待つのは死、のみである。
実際、何人もの人が死に、絶望し、脱出をあきらめた。脱出をあきらめた者は幻想郷の住人になり、現実の世界の記憶を消され、改ざんされる。
全滅するか、脱出することによってリセットされる。
このことを知っているのは紫ただ一人だけである。(ほかの者が知ってるとつまんなくなるから)
ちなみにリセットとは彼らに関する記憶のみで発展などは自分たちでやったことになっている。
あとがき
ペルソナ4のパクリです。 本当に(ry
ほとんどヤンデレと関係ないね
「reach out to the truth」を聞いて思いついたんだ。
幻想郷を作った紫はなんかイザナミに似てるよねとも思ったんだ
あと勝負の仕方はご想像にお任せします。
800-802
とりあえず投下
設定は784様の設定を使用させていただきました。感謝
ナイチンゲールは何故歌う?
いつからだろう?
「歌いたいから歌う」から「有名になりたいから歌う」へ変わっていったのは・・・
昔はよかった
溢れる音符、弾ける歌詞
メッセージや人気なんてどうでもいい
ただ心地よい歌であればよかったんだ
でも・・・・・
CDを売るようになって変わった
歌いたい歌から、売れる歌を書くようになった
切っ掛けはある自殺した女学生の親からの手紙だった
自殺した娘が俺の・・・売れることしか考えてなかった曲を聴きながら逝ったというのだ
「苦しみしかなかったあの子が、最後に好きな曲を聴きながら逝けたのは本人にとって幸せだったのでしょう・・・」
手紙を読み終えて・・・俺は愛用のギターを捨て・・・・全てを投げ捨てた
そして・・・・マンションのペントハウスから・・・・
俺は死んだはずだった
でも俺は死ぬことはなかった
気が付くと俺は深い森の中に横たわっていた
そして歓声と歌声が聞こえた
「みんな!私たちのバンド 鳥獣伎楽のライブへようこそ!」
耳やら羽を付け、和服チックな衣装を着けた少女たちがステージで歌い始めた
…酷い歌だ
俺が人気取りに審査員として出た動画サイトの歌よりも酷い
だが、少なくとも今の俺よりも楽しそうに歌っていた
そして・・・俺はフラフラと夢遊病者のように舞台に上がって、羽の生えた少女からただ掻き鳴らすだけのギターをもぎ取り、弾きはじめた
「ちょっと!あんたなんなのよ!」
「すまない・・・・少しだけギターを貸してくれないか?」
「ギターはミュージシャンの魂よ!でも、あなたが報酬をくれるなら・・・」
「だからよ?」
驚いたことに、バンドという割には何の楽譜もなかった
とはいえ、歌詞に三味線の演奏に見られるような記号があったお蔭で演奏の体裁を整えることができ
ライブは無事に終わった
「ありがとう無理言ってギターを借りて・・・」
「いいわよ・・・でも約束は忘れていないわよね?」
「ああ・・・」
少女がにじり寄ってくる
牙や長い爪を携えて・・・
「・・・・なんで怖がらないのよ?」
「え?」
「え?じゃないわよ!私は妖怪で今あなたを喰おうとしているのよ!」
「ああそうか・・・」
「あなた本当に人間?馬鹿な外来人としても、全く人間らしさがないんだけど」
「・・・・・」
「ホワイトキックだわ!こんなゲテモン食べて腹壊してでもしたら大変だわ!さっさと森に入って野犬にでも喰われたら!人里はアッチよ!」
少女に指差された方向に向かって歩く
心の中に少女たちの歌が疼くのを感じながら・・・
不意に足元が消えた
「こんばんわ。どうかしら来世は?」
「貴方は?」
「私は八雲 紫と言いますわ。ここ幻想郷の管理をしております」
「幻想郷?日本にそんな地名はないはずだが」
「ここは日本であるとはいえ常識から離れた場所。貴方は今、理の外にいる」
「死後の世界なのか?」
「死よりももっと遠いところですわ」
俺は目の前の女性 八雲 紫から全てを聞いた
幻想郷では労働力として、また妖怪の食料として人間が必要だというのだ
だから絶望した人間を引き込んでいる
「だけれども私はチャンスを与えない暴君ではなくてよ?」
曰く、再び苦難の人生を送るなら条件付きで外界への帰還を行うことを約束する
しかし、それには何処にいるかわからない彼女を見つけ出し、屈服させなければならない
「奇跡の価値はただではないということか」
「ええ。でもそれはあなたが本当に帰還したいのならですわ。本当に帰りたいのかしら?」
脳裏に先ほどの少女たちの姿が浮かぶ
楽しく、伸びやかに歌うその姿を
「帰りたい。帰って全てをやり直す!」
「ではゲームスタートですわ」
再び、足元が消失した
目の前には古びた神社
俺には、開幕のベルが聞こえるような気がした
古ぼけた神社 ~博麗神社というらしいが~ の巫女の話ではあの女は戯れにこのようなゲームを催すらしい
フザケタことだが、奴は何処に自分が居るかを公言している
それでは見つけ出す意味なんてない
「そこが素人の甘いところよ。アイツはどこまでも狡猾よ。そのためには男の性すら利用するわ」
「生憎と、俺の好みは熟女なんでね」
「ふ~ん・・・でもあなたは戦える能力はないわよね。今なら格安でお札と退魔針を譲ってもいいわよ?」
「ちゃっかりしているな」
「毎度あり」
巫女の話では、今回は俺が倒れていたの辺りにゲートが存在しているそうだ
「覚えておきなさい。アイツは曲がりなりにも管理者だから」
うろ覚えで森を歩いていたら美味しそうな匂いがしてきた
それにつられてその方向に行ってみたら、屋台を見つけた
何か食べ物を焼いているのだろうか、辺りに炭の香りが漂う
こうして暖簾を手で除けて、はっと驚いた。
「はい、いらっしゃ……」
なんと、あの日の歌っていた翼の少女だった。
それも、割烹着の姿で出迎えたから言葉が出ない。
見れば彼女も絶句していた。
「屋台で八目鰻の蒲焼きを売ってるのよ、文句ある?」
「文句なんてないさ」
「自分を食べようとしたのに、よく暢気でいられるよね。折角、助けてあげたのに」
「俺は・・・やりたいことがあってここに来た・・・・」
「ふ~ん あんたが・・・・・」
空気が変わったように感じる
「あんたには恨みはないけどさ・・・・」
少女は割烹着を脱いだ
「私はミスティア、ミスティア=ローレライ」
少女が歌い始める
途端に風景から色が消え、薄暗くなっていく
「スキマから言われているのよね・・・外来人が来たら此処を通すな、どんなことをしても!」
たちまち視覚が闇に包まれる
「私の能力は歌声で鳥目にしてしまうこと。さあどうする?」
俺はその歌声に合わせるように歌う
しかし、うまくいかない
どうしても、今までの自分が邪魔をする
~俺はあの時死んだ 死人の俺に限界はない!~
売れるために作った歌詞ではない、本当の即興曲
俺は黒かった自分が白く変わっていくのを感じた
目は見えない
でもそれがどうした?
まだ口は動き、体内を巡る血潮は歌詞を紡いでいく
~道に終わりがなければ、人は勇気を失わない~
昔読んだエンデの言葉が脳裏を過る
ふと気づくと少女の歌声は止んでいた
見ると、少女は地面に倒れ伏していた
「大丈夫か!」
「大丈夫じゃないわよ・・・歌で私の能力を退けるなんて」
ミスティアと名乗る少女はやや衰弱しているようだが、命に別状はないようだ
「あ~あ負けちゃった。これで自由とはおさらばか」
「?」
「スキマから聞いてないの?もし妖怪に勝負を持ちかけられ、勝負に勝ったら仲間にできるって」
「仲間?」
「そう。スキマにとってのゲームは一方的では面白くないからって、そんなルールを作ったの」
「まるでRPGだな」
「アイツは私よりも長生きだからね。退屈しているんでしょ、こっちにはいい迷惑だけど」
俺としては、このゲームとやらに関心はなかったが土地勘のあるミスティアと一緒にいることはありがたかった
「じゃあ よろしくね。えっと・・・名前は?」
「○○という」
「よろしくね○○」
あの紫という女は喰えない奴だった
確かに、ゲートはあったが知らない場所に飛ばされる羽目になった
ある時は
「生きのいい夜雀が手に入ったわ。妖夢今日のおやつは水炊きにしましょう」
「御意」
白玉楼とかいう場所で大食いピンクにミスティアが食べられそうになり
またある時は
「貴方はなかなか面白い歴史をお持ちで・・・・」
「やめてくれぇぇぇぇぇこれ以上黒歴史を暴かないでくれぇぇぇ!」
ピンク髪に黒歴史を暴かれた
「食料百年分と外界のCD千枚で引き受けるんじゃなかった・・・・」
此処は迷いの竹林の中
ミスティアの自宅だ
ゲートでいけるところは大概行ったが、あの女の場所は掴めなかった
「なあミスティア。スキマは何度かこのゲームを開催しているんだよな?」
「そうだけど・・・何?」
「つまりは俺たちの動向を常に見ているってことだよな?ミスティア、何処かで見られているような感覚はあるか」
「無いけど・・・・」
「仮定の話だけど、あの女はミスティアでも解らない妖力を使わない手段で監視をしているとしたら?」
「・・・・・いる。四六時中、監視できる能力を持った妖怪が」
「考えてみれば単純だ。衛生状態のあまりよくない幻想郷では寄生虫は山のようにいる。後は蟲を操る妖怪 リグル・ナイトバグに監視を命ずればいい」
「やはり外の人間は優秀だわ。残されたピースを集めて私が
リグルの所にいるって突き止めたもの」
「さぁ 最後のゲームといこうか」
「ええ」
紫が用意した最後のゲーム 「カラオケ点取り勝負」に勝利した俺の前にスキマが開かれる
「あなたのような優秀な人材を外の塵芥に埋もれさせるのは惜しいわ」
「人は自分の意志で生まれられず、死ぬにも理由が必要だ。だが、どう生きるかは選べる」
俺は門をくぐった
「あなたは○○を引き留めなくていいの?」
「ええ。きっと○○は戻ってくるもの・・・・」
○○は戻ってくる
それは間違いない
あの日の対決
○○は歌声で私の能力を掻き消した
おまけにトイレに行く時と風呂に入るとき以外は、「妖怪」の私と一緒に居て、月に一回の「特別な血」を混ぜた食事を食べさせたのだ
この世には自分の意思でどうにもならないことはある
いつも間にか人間を辞めたなんて、○○は思いもよらないだろう
再開が楽しみだ
ミスティアはこれから来る○○との生活を夢見て、猛禽類のような笑みを浮かべた
最終更新:2012年11月21日 11:34