小ネタの9スレ523の別Ve.rのいつも通りお通し程度の駄文を投下します。


外来人の青年〇〇は博麗神社での宴会中にふと、あることを思った。


「ここで知り合いになった皆って、姓が詩的でいいよなぁ。」


霊夢「あら、〇〇さんにしては偶には真面なこと言うのね?」


魔理沙「まったくだぜ。気にしてなかったけど、改めて言われると何かくすぐったいぜ。」


「偶には…って。いやいや、本心だよ?名は体を表すって言うだろ?例えば博麗って、代々重要な役を担って来た感じが分かる姓だし、霧雨って姓と魔理沙の格好がしっくりくる。」


霊夢「そ…そうでしょう?〇〇さん、何か飲む?」


魔理沙「そんなこと言われたの初めてだぜ。〇〇、こっちで一緒に飲もう。」

酒のせいでは無いような真っ赤な顔をした二人を横に〇〇は更に続けた。

「早苗の東風谷も如何にもって感じだし、咲夜の十六夜って姓は主人が主人だけにピッタリだし瀟洒な感じを引き立てる感じがあるよなぁ。」


早苗「〇〇さん、ウチの神社に一緒に行きませんか?私のルーツを教えますよ?」


咲夜「〇〇さん、満月の夜に【月が綺麗ですね。】と言ってもらえますか?」


「他にも八雲や八坂や八意なんて、【八】がつくのって縁起がよかったり沢山って意味があるらしいし、上白沢や藤原や蓬莱や西行寺なんて貴族や何か有名な家柄って姓だからなぁ。」

そんな事を言う〇〇に騒いでいた重鎮である神や妖怪達は水を打ったように静かに彼を見ていた。


「まぁ自分は姓も有り触れたもんだし、〇〇なんて名前も平凡だからちょっと羨ましいかな?最近、表札を作ったから何かふと思ったんだよね。」

と、話を終えるとー。

「「「「「〇〇【さん】、残念だけどその表札はもう必要無い【ですね。】代わりに素敵な名前をこれから名乗れますよ?」」」」」

全員が異口同音に〇〇へ向かい怖いくらい優しい笑顔で語りかけ、弾幕勝負が始まった。


「姓の話の所為でエラいことになった……。」

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最終更新:2024年07月19日 06:42