残暑が厳しいので恐い話でも一つ・・・
昔々あるところに一人の男がおりました。その男は至って平凡でありましたが、この世界の住人ではありません、
そのためかこの世界の特徴や常識を知りませんでした。
ある日のことその男は赤よりも紅い館の主にパーティーに招待されました。その主とはとても仲が良かったのか
男は喜んで招待を受けました。
パーティーはとても賑やかでした、
中華風の妖怪は男に自慢の中華料理を食べさせました、男は喜んで食べはじめました。
また魔女は男にとっておきの魔法を披露しました、男はそれを楽しんで観ていました。
また主のメイドはそつなくパーティーの食事の片付けをしていました、男はそれを凄いと思いながら見ていました。
また吸血鬼でもある主はそのパーティーの様子にとても満足していました、男もまたそのパーティーに満足していました。
そう、この館には妖怪しかいないのです、しかし男は主との仲はいいからとタカをくくっていました。
パーティーも終わり帰ろうとしたとき主に呼ばれとある部屋に来るように言われました。
何だろうと思いついていくとパーティーの行われていた部屋とは正反対の何か不気味な雰囲気の部屋にたどり着きました。
男は何の用があるのか聞こうとしましたがなぜか声が出ず、そのまま倒れてしまいました。
主は言いました。
「貴方を気に入った、貴方を私のものにしたい」と、
男が顔をあげると先ほどのメイドが目の前に立っており、何かされたのか男は意識を失ってしまいました。
その日以降その男は姿を見せなくなりました。
その男をよく知る村人は、
「それが妖怪に気に入られた末路だ」
と結論付けたそうです。
咲夜「とても恐い話でした」
美鈴「いや~鳥肌が立ちましたよ~」
パチュリー「まったくだわ、私の本にもそんな恐い話は無かったわ」
レミリア「私の言った通りでしょ?私が気に入ったものにハズレはないのよ」
咲夜「さすがお嬢様、今回もアタリでした」
パチュリー「にしてもそんな恐い妖怪がいるなんてねぇ」
美鈴「早く退治されてほしいですね」
〇〇「あのさぁ…」
最終更新:2012年11月21日 11:56