霊夢/15スレ/833
部屋を増設したいと言われ、霊夢の神社に招かれた。
『構築を得意とする程度の能力』をこっちの世界で開花させ、一角の建築家になっていた自分が張り切っていたのを覚えている。
取り敢えず霊夢の要請で鬼が運び込んでおいた木材を使い、増築を開始する。
鬼が「私に頼めばいいじゃんか」とぼやいてたが霊夢に豆を投げられ追い払われていた。
設計図通りに木材を組み込み、構築をしていく。神社など霊地に建物を建てる時は配置に気を使わねばならない。
霊夢から頼まれた設計図は少々特殊だったが、これも仕事なので黙々とこなしていく。
暫くしてから神社に泊まり込みで仕事をする事にした。
増設する時には色々術式や敷設も必要らしい。完成するまでは常時神社に居た方がいいそうな。
俺もこの地を訪れてから霊夢とはうち解けた仲だ。(こっちが一方的そう思ってるだけかもしれないが
無重力の何考えているか解らないと評判な巫女と暮らしてもそれなりに楽しめた。
昨日、霊夢が夜這いを仕掛けてきた。
仕事詰めで溜まっているだろう、と言われた。事実だったのでしてしまった。
とは言え最後まではしなかったのが、俺の自制心と、大事な子との関係は大切にという奴かもしれない。
慰め程度で終わった後、告白された。取り敢えず答えは保留にしておいた。
ほぼ行程が完了した。霊夢の儀式や壁に符を張り込んだりと幾らかの手間が入ったがそれ程でも無かった。
後は里から購入した家財などを運び込んでおく。完成ももう少しだ。
完成の日、奧の間と呼ばれる一室へ霊夢に連れ込まれた。
建物は完成し内装も終わった、これ以上何があるのかと聞いた。
「あら、一番大事なものを今運び込んだのよ。これが無ければ何も意味はないわ」
くすりと、艶のある笑みを浮かべ、彼女は手にしていた御幣を部屋の祭壇に指し込んだ。
増設した箇所の隅々まで霊気が迸り、各所に敷設してあった術式が連鎖的に発動していく。
「これであなたはもう神社から出られないし、ここに居る限り貴方を誰も認識出来ないわ。
ずっと○○はこれで私のもの。私だけのものになってくr「とりゃ」きゃっ!?」
病んだ目付きで恍惚の笑みを浮かべる霊夢を足払いし、床へと組み伏せる。
黙ってりゃこっちの気持ちも知らずに勝手に推し進めやがって。ヤンデレだからって許されると思うなよ?
「ちょ、ちょっと○○」
唇を塞いで黙らせる。途中で思惑に気付いてたけど開き直って好きな女の子のやりたい様にした男の気持ちを舐めるなよ?
取り敢えず監禁の代償第1弾として、今まで貰わないでおいた彼女の純潔をここで頂く事にした。
「どうなるかと思えば……もう、勝手にやってなさいなバカップル」
どこかで呆れたような女の声がしたが聞こえないふりをした。
感想
最終更新:2019年02月09日 18:52