いつも以上にグダグダな、お通し程度の駄文を投下します。


人里に住む外来人の青年〇〇は最近、陶芸にハマっていた。

ことの始まりは、使っていた茶碗をうっかり落としてしまい瀬戸物を売っている商店に買い物に行くと知り合いが営んでおり、「どうせなら作ってみたらどうだ?」と言われ手解きを受け、試行錯誤に一生懸命に作った茶碗が焼き上がって来ると感激も一入で、それから色々と作り次第にハマっていた。


ある日、博麗神社での宴会に作ったお猪口と徳利を持参して行くと「中々なもんだ。」と言う評価を受け、最近陶芸にハマっていることを言うと冥界の白玉楼の主である西行寺幽々子が〇〇の食いついてきた。


「へぇ~、〇〇が作ったのねコレ。」


「はい、自画自賛ですけど良いでしょ?この猪口と徳利。」


「それで、何処でやってるの?今度いつ作りに行くの?」


「里の少し外れにある窯がある商店でやってますよ?明日くらいにでも、また作りに行きますよ?」


「そう、わかったわ。」
そう言うと幽々子は従者である妖夢を呼び扇子で顔を隠し何かを話していたが、周りが騒いでいるため直ぐに忘れた。


翌日、〇〇はいつものように轆轤を回して陶芸をしていると、〇〇の手に不意に後ろから白い両手が伸びて来て掴んだ。


「ゆ…幽々子さん?何やっているんですか?」

「あら、直ぐに私って分かるのね嬉しいわ。ふふっ…ねぇ〇〇?こうやって一緒に陶芸をやっていると外界の有名な映画みたいじゃない?」


「いや…あれは、恋人通しだったし、自分と幽々子さんはそんな間柄じゃないですか。しかも、男女逆ですね。」


「あら、リメイク版は男女逆だからいいじゃない。それに貴方と私が恋人通しじゃないなら今からなればいいじゃない。」
幽々子がそう言うと、艶やかだが何処か蠱惑的な蝶が周りに舞う。


「ほ…ほら、最後は恋人は成仏するじゃないですか…?」


「ふふっ…だ・か・ら、〇〇が一緒に冥界まで来たらいいのよ?ね?」
その瞬間、〇〇は浮遊感を感じ下を見ると床に突っ伏している〇〇自身の体が見えた。


「じゃあ後はお願いね?妖夢、貴方達。」
幽々子が指を弾き鳴らすと、黒ずくめの妖夢と黒い影の人型が現れ、絶望を感じている〇〇を担ぎ連れて行った。

後に白玉楼では主と従者が男の轆轤を回している姿が見えるのは、また別の話。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年11月21日 12:20