久々に帰ってきたら秋ブームだった
幻想郷にも春夏秋冬がある
桜が舞う春、木の葉の眩しい夏、紅葉彩る秋、幻想的な雪の冬である…
今の季節は秋…人里では今年も待っていたと言わんばかりに焼き芋を頬張っている、所々では、魚を焼いている人もいた…
「○○?どうしたの、ぼーっとして」
「いや、何でもないよ…平和だなぁ…て、思っただけだよ静葉」
秋静葉の質問に俺、○○が答える
少し前、俺と静葉は出会った
理由は…俺が誤って紅葉を踏みつけてしまったからだ
それを偶然見ていた静葉が俺に謝れと言ってきたのだ…
そのとき俺は、別に落ち葉だから良いだろ、と言ってしまったのだ…
紅葉を司る静葉からしてみればそれは笑い話では済まないものだ
俺は弾幕を浴びせられながらいかに紅葉が素晴らしいかを語られた
弾幕の雨あられから逃げ出したいが為、適当に相づちを打っていた俺だが…
一年経つ頃には、紅葉が死ぬほど好きになった
今は落ち葉を本に挟み、栞にしている
確か、その辺りから静葉が俺に積極的になったのは…
まぁ、俺の方から静葉に告白して、それは無事に成功した
俺は舞い上がって人里で騒ぎまくった
続く
最終更新:2013年04月01日 20:09